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公開番号2024152200
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-25
出願番号2023066248
出願日2023-04-14
発明の名称柱脚
出願人大和ハウス工業株式会社
代理人個人
主分類E02D 27/00 20060101AFI20241018BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】構造が複雑化することなく、アンカーボルトの位置誤差を許容する大径円孔をベースプレート部が有しつつ、水平荷重による横ずれの抑止および引張力等の鉛直荷重に対する耐力向上が図られた柱脚を提供する。
【解決手段】この柱脚1は、基礎2の上端から先端ボルト部3aを突出させたアンカーボルト3に固定される。この柱脚1は、アンカーボルト3の位置誤差を許容する大径円孔11aを有するベースプレート部11と、アンカーボルト3の直径よりも大径で大径円孔11aよりも小径のボルト挿通孔12aを非中心部に有する偏心円盤座金12と、ベースプレート部11上に溶接され、大径円孔11aの中心に一致する中心を有し、偏心円盤座金12が収容される円孔部13aを有する壁部13と、壁部13の外側位置で立ち上がるとともにアンカーボルト3への操作を可能にする門型脚部14と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
基礎の上端から先端ボルト部を突出させたアンカーボルトに固定される柱脚であって、上記アンカーボルトの位置誤差を許容する大径円孔を有するベースプレート部と、上記アンカーボルトの直径よりも大径で上記大径円孔よりも小径のボルト挿通孔を非中心部に有する偏心円盤座金と、上記ベースプレート部上に溶接されており、上記大径円孔の中心に一致する中心を有する円孔部を有し、この円孔部内に上記偏心円盤座金が回転可能に収容される壁部と、上記壁部の外側位置で立ち上がり、上記アンカーボルトに対するナット締結操作を可能にする門型脚部と、を備えることを特徴とする柱脚。
続きを表示(約 560 文字)【請求項2】
請求項1に記載の柱脚において、上記壁部は、上記ベースプレート部上に下縁側が溶接された丸パイプからなることを特徴とする柱脚。
【請求項3】
請求項2に記載の柱脚において、上記門型脚部は、上記丸パイプに近接して位置する側の部分以外において上記ベースプレート部上に下縁側が溶接されており、上記丸パイプは、上記門型脚部が近接して位置する部分以外の外周側において上記ベースプレート部上に下縁側が溶接されていることを特徴とする柱脚。
【請求項4】
請求項1に記載の柱脚において、上記ベースプレート部は、四角パイプ材における下側に位置させた一つの面部上に配置されて当該四角パイプ材に溶接された面部上板材を備えてなり、上記一つの面部以外の三つの面部が上記門型脚部を構成し、上記面部上板材上に、上記壁部が溶接されていることを特徴とする柱脚。
【請求項5】
請求項4に記載の柱脚において、上記壁部は、中央側に上記円孔部を有し、周囲縁が上記ベースプレート部上に溶接された矩形板材からなることを特徴とする柱脚。
【請求項6】
請求項1~請求項5のいずれか1項に記載の柱脚において、上記門型脚部の上側に、木製柱が接合される接合板を備えることを特徴とする柱脚。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、基礎の上端から突出するアンカーボルトに固定される柱脚に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、アンカーボルトの位置誤差を吸収でき、しかも水平荷重に対して高い剛性を有し、耐震性の向上などが図られた柱脚金物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第7049670号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の柱脚金物では、構造が複雑化する等の欠点がある。
【0005】
この発明は、構造が複雑化することなく、アンカーボルトの位置誤差を許容する大径円孔をベースプレート部が有しつつ、水平荷重による横ずれの抑止および引張力等の鉛直荷重に対する耐力向上が図られた柱脚を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明の柱脚は、上記課題を解決するために、基礎の上端から先端ボルト部を突出させたアンカーボルトに固定される柱脚であって、上記アンカーボルトの位置誤差を許容する大径円孔を有するベースプレート部と、上記アンカーボルトの直径よりも大径で上記大径円孔よりも小径のボルト挿通孔を非中心部に有する偏心円盤座金と、上記ベースプレート部上に溶接されており、上記大径円孔の中心に一致する中心を有する円孔部を有し、この円孔部内に上記偏心円盤座金が回転可能に収容される壁部と、上記壁部の外側位置で立ち上がり、上記アンカーボルトに対するナット締結操作を可能にする門型脚部と、を備えることを特徴とする。
【0007】
上記の構成であれば、上記偏心円盤座金のボルト挿通孔と上記アンカーボルトとの離間幅は、上記アンカーボルトの位置誤差を許容する大径円孔と当該アンカーボルトとの離間幅に比べて狭くできるので、上記偏心円盤座金が無い構造に比べ、地震等による当該柱脚の水平ずれ量を低減することができる。また、地震等による当該柱脚の水平ずれにおいて、水平面内のどの方向からの水平荷重も、上記偏心円盤座金によって、上記壁部および上記ベースプレート部へ等しく伝達される。また、上記ベースプレート部に掛かる引張力等の鉛直荷重に対しては、当該ベースプレート部と上記偏心円盤座金の総合厚みで耐えることができる。そして、上記ベースプレート部上に溶接された上記壁部によって当該ベースプレート部が補強され、上記鉛直荷重による当該ベースプレート部の変形の程度が低減される。すなわち、上記ベースプレート部上に上記壁部が溶接され、当該壁部内に上記偏心円盤座金がセットされる比較的簡単な構造で、各種荷重に耐えつつ、上記アンカーボルトの位置誤差を許容する構成が実現される。
【0008】
上記壁部は、上記ベースプレート部上に下縁側が溶接された丸パイプからなっていてもよい。これによれば、丸パイプが補強リブとなるので、上記鉛直荷重によるベースプレート部の変形の程度が低減されるとともに、汎用品である丸パイプを利用した構成となるので、柱脚の低コスト化が図りやすい。
【0009】
上記門型脚部は、上記丸パイプに近接して位置する側の部分以外において上記ベースプレート部上に下縁側が溶接されており、上記丸パイプは、上記門型脚部が近接して位置する部分以外の外周側において上記ベースプレート部上に下縁側が溶接されていてもよい。ここで、上記丸パイプの径を小さくすれば、その全外周の溶接が可能となるが、このような全外周溶接よりも、上記丸パイプの外周面を上記門型脚部に近接させた上記形態での溶接の方が、補強効果を高めることができる。
【0010】
また、上記ベースプレート部は、四角パイプ材における下側に位置させた一つの面部上に溶接された面部上板材を備えてなり、上記一つの面部以外の三つの面部が上記門型脚部を構成し、上記面部上板材上に、上記壁部が溶接されていてもよい。これによれば、汎用品である四角パイプ材を利用した構成となるので、柱脚の低コスト化が図りやすい。
(【0011】以降は省略されています)

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