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公開番号2025099257
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2023215774
出願日2023-12-21
発明の名称建設機械
出願人株式会社日立建機ティエラ
代理人弁理士法人広和特許事務所
主分類E02F 9/16 20060101AFI20250626BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】ワイパ可動機構に向けて飛来する土砂等に対し、保護部材によってワイパ可動機構を保護する。
【解決手段】油圧ショベル1は、前窓ガラス7Fが設けられたキャブ7と、前窓ガラス7Fの汚れを払拭するワイパ装置9とを備え、ワイパ装置9は、前窓ガラス7Fに当接して移動するワイパブレード10と、電動アクチュエータ11からの動力をワイパブレード10に伝えるワイパ可動機構13とを含んで構成されている。旋回フレーム5の前端側には、ワイパ可動機構13の周囲を覆う保護部材14が設けられ、保護部材14は、ワイパ可動機構13の下側に配置され、ワイパ可動機構13を下側から覆う下板15と、下板15の前側から上方に延び、ワイパ可動機構13を前方から覆う前側柵16とを含んで構成されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
自走可能な車体と、前記車体の前側に配置され、透明前板が設けられたキャブと、前記透明前板の汚れを払拭するワイパ装置と、を備え、
前記ワイパ装置は、前記透明前板に当接して移動するワイパブレードと、前記車体に取付けられ、動力源からの動力を前記ワイパブレードに伝えるワイパ可動機構とを含んで構成してなる建設機械において、
前記車体の前端側には、前記ワイパ可動機構の周囲を覆う保護部材が設けられ、
前記保護部材は、前記ワイパ可動機構の下側に配置され前記ワイパ可動機構を下側から覆う下側保護部を有することを特徴とする建設機械。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記保護部材は、前記下側保護部の前側から上方に延び、前記ワイパ可動機構を前方から覆う前側保護部を有することを特徴とする請求項1に記載の建設機械。
【請求項3】
前記保護部材は、前記下側保護部の左右方向の両側から上方に延び、前記ワイパ可動機構を左右方向から覆う左右の側方保護部を有することを特徴とする請求項1に記載の建設機械。
【請求項4】
前記保護部材は、
前記下側保護部の前側から上方に延び、前記ワイパ可動機構を前方から覆う前側保護部と、
前記下側保護部の左右方向の両側から上方に延び、前記ワイパ可動機構を左右方向から覆う左右の側方保護部とを有し、
前記下側保護部は、前記車体の前端から前記ワイパ可動機構の下側へと延在する下板により構成され、
前記左右の側方保護部は、前記下板の左右方向の両側から上向きに延びる左右の側板により構成され、
前記前側保護部は、複数の軸体を有し前記下板の前側から上向きに延びる前側柵により構成されていることを特徴とする請求項1に記載の建設機械。
【請求項5】
前記下側保護部は、前記ワイパ可動機構の下端側を左右方向の全域にわたって覆う長さ寸法を有していることを特徴とする請求項1に記載の建設機械。
【請求項6】
前記保護部材は、
前記下側保護部の前側から上方に延び、前記ワイパ可動機構を前方から覆う前側保護部と、
前記下側保護部の左右方向の両側から上方に延び、前記ワイパ可動機構を左右方向から覆う左右の側方保護部とを有し、
前記前側保護部の後端は、前記ワイパ可動機構と所定の第1間隔をもって前後方向で対向し、
前記側方保護部の後端は、前記車体と所定の第2間隔をもって前後方向で対向し、
前記第1間隔は、前記第2間隔よりも大きく設定されていることを特徴とする請求項1に記載の建設機械。
【請求項7】
前記ワイパ可動機構は、一端側が前記動力源に取付けられると共に他端側が前記ワイパブレードに取付けられ、前記透明前板に沿って揺動する平行リンクを備える構成とし、
前記保護部材の前記側方保護部と前記下側保護部とがなす角度は、前記平行リンクが揺動して前記側方保護部に最も接近した状態で、前記側方保護部と前記平行リンクとの間の間隔が前記側方保護部の上端に向かって狭くなるように設定されていることを特徴とする請求項3に記載の建設機械。
【請求項8】
前記前側保護部は、前記ワイパ可動機構との間に所定の間隔をもって前記下側保護部から上方に立ち上がり、
前記下側保護部と前記前側保護部とがなす角度は、90度以下であることを特徴とする請求項2に記載の建設機械。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、キャブおよびワイパ装置を備えた油圧ショベル等の建設機械に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
建設機械を代表する油圧ショベルは、自走可能な下部走行体と、下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、上部旋回体の前側に俯仰動可能に設けられた作業装置とを含んで構成されている。上部旋回体の前側には、運転室を形成するキャブが設けられている。
【0003】
キャブは、一般に、前面、後面、左側面、右側面および上面によって囲まれたボックス形状をなし、運転席、各種の操作装置等を覆っている。キャブの前面、後面、左側面、右側面および上面には、それぞれ窓が設けられ、これらの窓には強化ガラス等により形成された透明板(窓ガラス)が取付けられている。運転席に座ったオペレータは、キャブの窓に取付けられた窓ガラスを通して油圧ショベルの周囲を目視しつつ操作装置を操作し、作業装置によって土砂の掘削作業等を行う。
【0004】
キャブには、前窓に取付けられた前窓ガラスの汚れ、水滴等を払拭するワイパ装置が設けられている。ワイパ装置は、前窓ガラスに当接して移動するワイパブレードと、動力源からの動力をワイパブレードに伝えるワイパ可動機構とを含んで構成されている。ワイパ可動機構は、前窓の周縁部に配置される場合が多い。
【0005】
これに対し、キャブが搭載される旋回フレームの前側にワイパ可動機構を配置した油圧ショベルが提案されている(特許文献1)。この油圧ショベルは、前窓の周縁部にワイパ可動機構を配置する構成に比較して、オペレータの視界がワイパ可動機構によって遮られることがなく、オペレータの視界を大きく確保することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第4883626号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献1による油圧ショベルは、旋回フレームの前側に設けられたカバー部材の内側に動力源(モータ)が配置され、モータの動力をワイパブレードに伝えるワイパ可動機構(ワイパシャフトおよびワイパ可動部)は、カバー部材の外部に露出している。油圧ショベルが作業現場等の悪路を走行するときには、下部走行体のクローラによって跳ね上げられて飛散した土砂等がワイパ装置等に向けて飛来する。このため、ワイパ装置等に向けて飛来する土砂等が、ワイパ可動機構に衝突することにより、ワイパ装置が破損してしまうという問題がある。
【0008】
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、ワイパ可動機構を保護することができるようにした建設機械を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、自走可能な車体と、前記車体の前側に配置され、透明前板が設けられたキャブと、前記透明前板の汚れを払拭するワイパ装置と、を備え、前記ワイパ装置は、前記透明前板に当接して移動するワイパブレードと、前記車体に取付けられ、動力源からの動力を前記ワイパブレードに伝えるワイパ可動機構とを含んで構成してなる建設機械において、前記車体の前端側には、前記ワイパ可動機構の周囲を覆う保護部材が設けられ、前記保護部材は、前記ワイパ可動機構の下側に配置され前記ワイパ可動機構を下側から覆う下側保護部を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ワイパ可動機構に向けて飛来する土砂等に対し、保護部材によってワイパ可動機構を保護することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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