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公開番号
2024151353
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-25
出願番号
2023064540
出願日
2023-04-12
発明の名称
バケット
出願人
株式会社田口クリエイト
代理人
弁理士法人森特許事務所
主分類
E02F
3/40 20060101AFI20241018BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約
【課題】連結板はあくまでバケットを直接支持し、補強板は底板の剛性を高めることのできる連結部を有するバケットを提供する。
【解決手段】ピン孔211が設けられた左右一対の連結板21が底板11に固着され、連結板の間で補強板22が底面11に固着される連結部2を有するバケット1において、連結板は、補強板の表面に倣った下縁の一部に、底板に当接させる連結片を設け、突起を連結片から突出させ、底板は、連結片を当接させた状態で突起が差し込まれる貫通孔を設け、補強板は、第1連結片及び第2連結片が差し込まれるスリット221,222を設けてなり、底板に固着された補強板に対し、連結板の下縁を補強板の表面に当接させ、連結片を補強板のスリットに差し込んだ状態で、貫通孔に差し込んだ突起を底板に固着させたことを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
アームを連結するための連結ピンを通すピン孔が設けられた左右一対の連結板が底板に固着され、連結板の間で側面視山形の補強板が底面に固着される連結部を有するバケットにおいて、
連結板は、補強板の表面に倣った下縁の一部に、底板に当接させる連結片を設け、突起を連結片から突出させ、
底板は、連結板の連結片を当接させた状態で突起が差し込まれる貫通孔を設け、
補強板は、連結板の連結片が差し込まれるスリットを設けてなり、
底板に固着された補強板に対し、連結板の下縁を補強板の表面に固着して連結片を補強板のスリットに差し込んだ状態で、貫通孔に差し込んだ突起を底板に固着させた
ことを特徴とするバケット。
続きを表示(約 110 文字)
【請求項2】
連結板は、下縁の前後2箇所に連結片を設け、
補強板は、連結板に設けた連結片の幅で、2枚の連結片の対向する側縁それぞれに内周縁を接触させる前後2箇所のスリットを設けた
請求項1記載のバケット。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、アームとの連結部における底板の剛性を高めたバケットに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
建設機械に使用されるバケットは、例えば特許文献1に見られるように、側面視で円弧状に湾曲させた底板を左右の半月状の側板で挟んだ構造で、アームを連結するための連結ピンを通すピン孔が設けられた左右一対の連結板が底板に溶接等により固着され、連結板の間で側面視山形の補強板が底面に固着される(特許文献1・図3参照)。このように、連結板及び補強板は、いずれも底板に固着され、連結板はあくまでバケットを直接支持し、補強板は底板の剛性を高めている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-249710号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
連結板を挟んで補強板を底板に固着したバケットの連結部は、先に連結板を底板に固着し、後から補強板を底板に固着する。このため、底板に対する連結板が少しでも位置ずれしたり、傾いたりすると、特に連結板の間に位置する補強板を連結板の間に嵌め込みにくくなる問題があった。そこで、連結板はあくまでバケットを直接支持し、補強板は底板の剛性を高めることのできる連結部を有するバケットを開発するため、検討した。
【課題を解決するための手段】
【0005】
検討の結果開発したものが、アームを連結するための連結ピンを通すピン孔が設けられた左右一対の連結板が底板に固着され、連結板の間で側面視山形の補強板が底面に固着される連結部を有するバケットにおいて、連結板は、補強板の表面に倣った下縁の一部に、底板に当接させる連結片を設け、突起を連結片から突出させ、底板は、連結板の連結片を当接させた状態で突起が差し込まれる貫通孔を設け、補強板は、連結板の連結片が差し込まれるスリットを設けてなり、底板に固着された補強板に対し、連結板の下縁を補強板の表面に固着して連結片を補強板のスリットに差し込んだ状態で、貫通孔に差し込んだ突起を底板に固着させたことを特徴とするバケットである。
【0006】
本発明のバケットは、連結板及び補強板を組み付けた状態で、連結板が底板の貫通孔に差し込んだ突起を、補強板が前縁及び後縁をそれぞれ底板に固着させ、補強板の表面に倣った連結板の下縁を補強板に固着させる。連結板の連結片と補強板のスリットとは、同数設けられ、連結片の断面よりスリットが大きければ両者の大きさが違ってもよい。しかし、連結板は、下縁の前後2箇所に連結片を設け、補強板は、連結板に設けた連結片の幅で、2枚の連結片の対向する側縁それぞれに内周縁を接触させる前後2箇所のスリットを設けた構成にするとよい。連結板は、連結片が補強板のスリットの幅に一致するので補強板に対する左右位置が特定され、2枚の連結片の対向する側縁が差し込むスリットの内周縁に接触するので補強板に対する前後位置が特定される。
【発明の効果】
【0007】
本発明のバケットは、連結板の間に補強板を嵌め込みにくいという問題を解消し、連結板がバケットを直接支持し、補強板が底板の剛性を高めた連結部を構成できる。これは、結板及び補強板を組み付けた状態で、連結板が底板の貫通孔に差し込んだ突起を、補強板が前縁及び後縁をそれぞれ底板に固着させ、補強板の表面に倣った連結板の下縁を補強板に固着させることによる効果である。また、本発明のバケットは、連結板に前後2箇所の連結片を設け、補強板に連結片の幅で、連結片の対向位置関係にある側縁に内周縁が接触するスリットを設けることにより、補強板に対する連結板の位置関係を一義的に特定できる効果もある。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明を適用したバケットの一例を表す斜視図である。
本例のバケットにおける連結部を分解して表す斜視図である。
図1中A-A部で切断した連結部の拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を実施するための形態について図を参照しながら説明する。本発明が適用されるバケット1は、図1に見られるように、従来と同じ外観をもって構成される。これは、本発明を適用したバケット1が、従来同様に使用できることを意味する。本例のバケット1は、一般的な構成で、側面視で円弧状に湾曲させた底板11を左右の半月状の側板12で挟んだ構造である。底板11は、図2に見られるように、連結部2が構成される部分が平坦面に形成され、連結板21の第1突起214及び第2突起216が差し込まれる貫通孔111が設けられている点が、従来と異なる。
【0010】
連結部2は、左右2枚の連結板21と、側面視が上方へ凸に屈曲した補強板22とから構成される。連結部2の構成要素は従来と同じ連結板21及び補強板22であり、例えば連結板21それぞれは従来同様のピン孔211を2個ずつ有しているが、補強板22が1枚で構成されているほか、連結板21及び補強板22を組み付ける部分がそれぞれ従来にない構造となっている。これら従来との相違点は、ほとんどが補強板22の内部に収まり、外部から視認できず、連結部2として従来同様の外観を有している。
(【0011】以降は省略されています)
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