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公開番号
2024165432
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-28
出願番号
2023081636
出願日
2023-05-17
発明の名称
整流構造
出願人
大成建設株式会社
代理人
弁理士法人磯野国際特許商標事務所
主分類
E02B
5/00 20060101AFI20241121BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約
【課題】流路の合流部において、容易に設置でき、且つ効率的に溢流を抑制できる整流構造を提供する。
【解決手段】第一流路11に対して第二流路12が合流する合流部2に設けられる整流構造1であって、第二流路12の第一流路11に対する合流角度Aは、82~90度であり、合流角度Aを二等分する平面に沿って整流板20が配置されている。整流板20の高さ寸法は、第二流路12の深さ寸法と同等であり、整流板20の張出寸法は、第二流路12の幅寸法と同等である。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
第一流路に対して第二流路が合流する合流部に設けられる整流構造であって、
前記第二流路の前記第一流路に対する合流角度は、82~90度であり、
前記合流角度を二等分する平面に沿って整流板が配置されている
ことを特徴とする整流構造。
続きを表示(約 240 文字)
【請求項2】
前記整流板の高さ寸法は、前記第二流路の深さ寸法と同等であり、
前記整流板の張出寸法は、前記第二流路の幅寸法と同等である。
ことを特徴とする請求項1に記載の整流構造。
【請求項3】
前記整流板は、板厚方向に貫通する複数の開口部を備えている
ことを特徴とする請求項1に記載の整流構造。
【請求項4】
前記開口部は、矩形形状を呈し、市松模様状に配置されている
ことを特徴とする請求項3に記載の整流構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、整流構造に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
排水路などの水路では、溢流を抑制するための整流装置が設けられている(例えば特許文献1参照)。特許文献1の整流装置は、水路の底面に対して平行に、且つ上下に所定の間隔をあけて設置される複数の水平板と、複数の水平板に垂直に、且つ水流方向に沿って配置された垂直板とを備えている。この整粒装置によれば、局所的な液面上昇を抑制し、溢流、浸水被害の発生を防止できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第4826404号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の整流装置では、複数の水平板と垂直板を組み合わせて構成されており、さらに、流路の形状に合わせて板材を成形する必要があるで、製造および設置に多くの手間と費用を要するといった問題があった。特に、流路の合流部に整流装置を設けようとした場合、構成が非常に複雑となってしまう。
このような観点から、本発明は、流路の合流部において、容易に設置でき、且つ効率的に溢流を抑制できる整流構造を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
このような課題を解決するための本発明は、第一流路に対して第二流路が合流する合流部に設けられる整流構造であって、前記第二流路の前記第一流路に対する合流角度は、82~90度であり、前記合流角度を二等分する平面に沿って整流板が配置されていることを特徴とする整流構造である。
本発明の整流構造によれば、整流板が一枚であるので、容易に設置できる。また、第一流路および第二流路の流水が整流板の両面側からそれぞれ好適な角度で当たるので、効率的に溢流を抑制できる。
【0006】
本発明の整流構造においては、前記整流板の高さ寸法は、前記第二流路の深さ寸法と同等であり、前記整流板の張出寸法は、前記第二流路の幅寸法と同等であるものが好ましい。このような構成によれば、より一層、溢流を抑制できる。
本発明の整流構造においては、前記整流板は、板厚方向に貫通する複数の開口部を備えているものが好ましい。このような構成によれば、第一流路からの流水と第二流路からの流水が開口部で衝突して流れの向きが溢れる方向から変化するとともに、流れのエネルギーが低減されるので、効率的に溢流を抑制できる。
本発明の整流構造においては、前記開口部は、矩形形状を呈し、市松模様状に配置されているものが好ましい。このような構成によれば、開口部がバランスよく配置されるので、より一層、溢流を抑制できる。
【発明の効果】
【0007】
本発明の整流構造によれば、流路の合流部において、容易に設置でき、且つ効率的に溢流を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
第一流路と第二流路との合流状態を示した斜視図である。
本発明の第一の実施形態に係る整流構造を示した要部斜視図である。
本発明の第一の実施形態に係る整流構造を示した要部平面図である。
本発明の第二の実施形態に係る整流構造を示した要部斜視図である。
本発明の第二の実施形態に係る整流構造の整流板を示した正面図である。
流路の合流角度、整流板の形状ごとの溢流量を示したグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の第一の実施形態に係る整流構造について、添付した図面を参照しながら説明する。本実施形態では、流路が、道路の排水等に用いられるU字溝である場合を例に挙げて説明する。なお、流路はU字溝に限定されるものではない。
図1は第一流路と第二流路との合流状態を示した斜視図、図2は本発明の第一の実施形態に係る整流構造を示した要部斜視図、図3は、本発明の第一の実施形態に係る整流構造を示した要部平面図である。
【0010】
図1に示すように、第一の本実施形態に係る整流構造1は、道路に設けられた2つの排水溝が合流する合流部2において流水の溢流を抑制する構造である。整流構造1は、第一流路11に対して第二流路12が合流する合流部2に設けられている。第一流路11は、道路の長手方向に沿って延在するとともに傾斜しており、図1では直線状に形成され図中右下側が下流側となるように配置されている。第二流路12は、道路の短手方向(車幅方向)に沿って延在するとともに傾斜しており、図1では直線状に形成され図中右上側(合流部2側)が下流側となるように配置されている。図2および図3にも示すように、本発明では、第二流路12の第一流路11に対する合流角度A(図3参照)は、82~90度(本実施形態では90度)である。第一流路11の側面には、合流用の切欠き部13が形成されており、第二流路12の下流側端部が、第一流路11の切欠き部13の周縁部に当接している。
合流部2には、整流板20が設けられている。整流板20は、矩形形状を呈する板材であって、例えば鋼板にて構成されている。整流板20の高さ寸法は、第二流路12の深さ寸法と同等であり、整流板20の張出寸法(横幅寸法)は、第二流路12の幅寸法と同等である。整流板20の基端部は、第一流路11と第二流路12との合流部2の上流側角部に接続されている。整流板20は、合流角度Aを二等分する平面に沿って配置されている。つまり、整流板20は、第一流路11の水流方向に対して合流角度Aの半分A/2(本実施形態では45度)で傾斜するとともに、第二流路12の水流方向に対して合流角度Aの半分A/2(本実施形態では45度)で傾斜している。整流板20の底面は、第一流路11の底面に当接している。整流板20の上面は、第一流路11および第二流路12の頂面と面一になっている。
(【0011】以降は省略されています)
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