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公開番号
2024157108
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-07
出願番号
2023071239
出願日
2023-04-25
発明の名称
水中汚濁防止装置の展張方法
出願人
日本ソリッド株式会社
代理人
主分類
E02B
15/00 20060101AFI20241030BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約
【課題】
低水位時においても汚濁防止膜を緊張状態に展張する水中汚濁防止装置の展張方法を提供することにある。
【解決手段】
水位が変動する水域に汚濁防止膜を展張するに当り、遮蔽体の上縁部にフロートを設け、前記遮蔽体の下縁部に汚濁防止膜を設け、かつ低水位時の汚濁防止膜の水面近傍部位に、補助フロートを設け、該補助フロートと遮蔽体下縁部間の中間点部位より遮蔽体側の汚濁防止膜に重錘を設けてなる水中汚濁防止装置を、該水中汚濁防止装置の汚濁防止膜の下縁部を水底に係留してなる、水中汚濁防止装置の展張方法。
【選択図】 図6
特許請求の範囲
【請求項1】
水位が変動する水域に汚濁防止膜を展張するに当り、遮蔽体の上縁部にフロートを設け、前記遮蔽体の下縁部に汚濁防止膜を設け、かつ低水位時の汚濁防止膜の水面近傍部位に、補助フロートを設け、該補助フロートと遮蔽体下縁部間の中間点部位より遮蔽体側の汚濁防止膜に重錘を設けてなる水中汚濁防止装置を、該水中汚濁防止装置の汚濁防止膜の下縁部を水底に係留することを特徴とする水中汚濁防止装置の展張方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、水域に汚濁防止膜の展張方法に係り、さらに詳しくは水位が変動する水域に弛むことなく、汚濁防止膜を展張する方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、汚濁防止膜を展張した場合に弛むことがない展張方法として種々の方法が提案されている。例えば、多数の通水孔を有する通水平面状体に汚濁水が通過するとき汚濁粒子を捕捉する汚濁粒子捕捉体を設けるとともに、上記通水平面状体の少なくとも中間部において横方向全長にわたって浮体を取りつけたフェンス用材を水域に設置し、その設置の断面形状を上記浮体の浮遊により上記通水平面状体がこの浮体の両側に垂下部を形成し、かつこれらの垂下部の下部が水底に係留される形状とすることにより少なくとも一つの囲み水域を形成することを特徴とする潜堤フェンス(特許文献1)。また水中浮遊構造物を係留するに当り、前記水中浮遊構造物に水面下において係留具を左右対称的に係留し、かつ前記係留具全体にフロートを付設し、さらにその一部に緩衝材を併用することを特徴とする、水中浮遊構造物の係留方法(特許文献2)。さらに面に浮かべるためのフロートと、油等の浮遊物が河川、湖、海等の水面上に拡散することを防止するため、フロート下部に取り付けた不透水性のスカートからなるオイルフェンスであって、スカート下端部の延長方向に連続して緊張材を設け、前記緊張材に係留ロープを取り付けたことを特徴とするオイルフェンス(特許文献3)が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特公平5―73843号公報
特許第2896680号公報
特開2010―159563号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、特に水面近傍部に浮遊する種々の浮遊物を遮断する遮断体を有する汚濁防止膜を一条展張であれば特許文献2または特許文献3の発明で充分であるが固定して多重展張と同等の効果を有し、且つ、水域の水位の変動によっても緊張状態に張設する方法について種々研究を重ねた結果本発明を完成するに至った。
【課題を解決するための手段】
【0005】
すなわち、本発明は、水位が変動する水域に汚濁防止膜を展張するに当り、遮蔽体の上縁部にフロートを設け、前記遮蔽体の下縁部に汚濁防止膜を設け、かつ低水位時の汚濁防止膜の水面近傍部位に、補助フロートを設け、該補助フロートと遮蔽体下縁部間の中間点部位より遮蔽体側の汚濁防止装置に重錘を設けてなる水中汚濁防止装置を、該水中汚濁防止装置の汚濁防止膜の下縁部を水底に係留してなる、水中汚濁防止装置の展張方法である。
【発明の効果】
【0006】
本発明の展張方法によれば、水域の水位が変動しても常に遮蔽体を鉛直方向に吊下し、かつ汚濁防止膜も緊張状態に保持することができるので水面部近傍の浮遊物の外、水中の汚濁物質も好適に遮蔽することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
水中汚濁防止装置の側面図。
水中汚濁防止装置の正面図。
水中汚濁防止装置の他の態様を示す側面図。
水中汚濁防止装置の他の態様を示す側面図
水中汚濁防止装置の他の態様を示す側面図
図1の水中汚濁防止装置の低水位時の側面図。
図3の水中汚濁防止装置の低水位時の側面図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
次に本発明を図面を参照しながら説明するが、本発明は、以下の説明のみに限定されるものではない。
図1は本発明の水中汚濁防止装置Wの一例を示す側面図である。
遮蔽体1の上縁部にフロート2を設け、前記遮蔽体1の下縁部に汚濁防止膜3を2枚設けることによって水中汚濁防止装置Wを略三角形状に展張することができる。このようにすることによって汚濁防止膜3が重層状態に展張されるので水中の汚濁物質等を効果的に除去することができる。
次に水中汚濁防止装置Wを水域に展張したときに低水位時LLになった時の汚濁防止膜3の水面近傍部位に補助フロート4設ける。さらに遮蔽体1の下縁部と補助フロート4間に重錘5を設ける。
なお補助フロート4の付設位置は低水位時LLになった場合の水面位置より、下部に付設することが好ましい。このように配設することによって低水位位置が変わっても補助フロート4から下部の部分の汚濁防止膜3を緊張した状態に保持することができる。また重錘5の付設位置も遮蔽体1の下縁部と補助フロート4間の中間点より遮蔽体1の下縁側に付設することが好ましい。このように重錘5を付設すると、水位の変化によっても、遮蔽体1は常に鉛直方向に向けて配置されるので水面近傍部の浮遊物を完全に遮蔽することができる。
更に、補助フロート4の浮力により、重錘5を持ち上げることのないようにすることが望ましい。
【0009】
図2は図1の水中汚濁防止装置Wの正面図である。なおフロート2は必要によりフロートカバーを設けたものも使用できる(図示せず)。
この遮蔽体1は合成繊維製の織布や合成繊維製の織布の両面を合成樹脂でコーティングしたものまたはゴム引きシートのいずれも使用できる。
【0010】
また他の態様として図3に示すように各々の汚濁防止膜3に遮蔽体1を設けることもできる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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