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公開番号
2024156220
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-05
出願番号
2023066003
出願日
2023-04-13
発明の名称
浮桟橋の係留装置
出願人
株式会社テクアノーツ
代理人
個人
主分類
E02B
3/06 20060101AFI20241028BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約
【課題】浮桟橋を水上で平面的にある程度規制した状態で設置できるとともに、簡単に施工を行え、さらには、例えば、大きな波浪等の影響を受けても破損しにくい浮桟橋の係留装置を提供する。
【解決手段】陸LD側に固定される固定部12と、該固定部12に一端側を軸支され上下方向に回動自在とした支持アーム14と、該支持アーム14の他端と浮桟橋100とを上下方向に回動自在に連結する連結手段16と、を備える。連結手段16は、支持アーム14に対して浮桟橋100を所定の範囲での揺動可能又は前後方向に移動可能にルーズに連結するルーズ連結手段32からなることとしてもよい。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
水上に浮力支持される浮桟橋を係留する浮桟橋の係留装置であって、
陸側に固定される固定部と、
該固定部に一端側を軸支され上下方向に回動自在とした支持アームと、
該支持アームの他端と浮桟橋とを上下方向に回動自在に連結する連結手段と、を備えたことを特徴とする浮桟橋の係留装置。
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【請求項2】
連結手段は、支持アームに対して浮桟橋を所定の範囲での前後方向に沿った軸周りに揺動可能又は近接離間するような前後方向に移動可能にルーズに連結するルーズ連結手段からなることを特徴とする請求項1記載の浮桟橋の係留装置。
【請求項3】
連結手段は、支持アーム又は浮桟橋に所定以上の負荷がかかる際に支持アームと浮桟橋との連結を分離させるブレーカ装置を有することを特徴とする請求項1又は2記載の浮桟橋の係留装置。
【請求項4】
ブレーカ装置は、浮桟橋を支持アームに対して前後方向に沿った軸周り揺動可能又は前後に移動可能に連結しており、
支持アームに対し浮桟橋が前方又は後方へ移動するのを緩衝しながら規制する弾性体と、
該弾性体による緩衝力を調整するプリロード調整機構と、を有することを特徴とする請求項3記載の浮桟橋の係留装置。
【請求項5】
連結手段は、支持アームに対する浮桟橋の前後方向に沿った軸周りの揺動範囲を規制する揺動規制機構を有することを特徴とする請求項2記載の浮桟橋の係留装置。
【請求項6】
揺動規制機構は、支持アームと浮桟橋のいずれか一方側に設けられ、回動軸回りに回動自在に軸支される第1ローラと、
支持アームと浮桟橋のいずれか他方側に設けられ、該第1ローラを前方又は後方から受けるとともに、第1ローラの上下方向の移動範囲を規制するストッパ部付きの第1ローラ受部と、を有することを特徴とする請求項5記載の浮桟橋の係留装置。
【請求項7】
連結手段は、支持アームに対して浮桟橋を左右方向への移動を規制しつつ、前後方向に沿った軸周りに揺動自在とする左右規制機構を有することを特徴とする請求項2,5,6のいずれかに記載の浮桟橋の係留装置。
【請求項8】
左右規制機構は、支持アームと浮桟橋のいずれか一方に設けられ、前後方向に向けた回動軸を介して回転自在に支持された第2ローラと、
支持アームと浮桟橋のいずれか他方に設けられ、該第2ローラに左側方又は右側方から当接して受ける第2ローラ受部と、を含むことを特徴とする請求項7記載の浮桟橋の係留装置。
【請求項9】
支持アームは、複数の直状のフレーム材を三角形状に組み合わせて構成されたトラス状構造で設けられたことを特徴とする請求項1記載の浮桟橋の係留装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、水上に浮力支持され水位に追従して上下動する浮桟橋を良好に係留するための浮桟橋の係留装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
海や湖、ダム、河川等の様々な水域において、ボートや船舶への乗降や荷の積み下ろし等の作業のための足場や船舶の係留施設等として浮桟橋が利用されている。浮桟橋は、フロート等を備えた浮体が水上に浮力支持される構造であるから、水位の変化に追従して上下動し水面に対して一定の高さ位置を保持するでき、漁港やマリーナ、船着き場等の種々の施設でも広く利用されている。
【0003】
従来の浮桟橋は、チェーン係留式のものや、杭係留式のものが知られている。チェーン係留式の浮桟橋は、水中又は水底に配置したアンカーに接続されたチェーンを介して浮桟橋を上下動自在に係留している。一方、杭係留式の浮桟橋は、鋼管杭を水底に打設し、該鋼管杭をガイドとして浮桟橋を上下動自在に係留している(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
実開昭62-26409号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来のチェーン係留式の浮桟橋は、自在に撓むチェーンを介して係留するものであるから水上で平面的に浮動しやすく、浮桟橋の位置がずれやすい問題があった。また、従来や特許文献1の杭係留式の浮桟橋では、水上での平面的なずれを規制できる反面、浮桟橋を上下にガイドする鋼管杭を海底に打設する必要があるから、施工が煩雑かつ大掛かりで、労力、期間、コストがかかる問題があった。また、海底が軟弱地盤であったり水深がかなり深い場合には、杭の打設が困難であり施工場所が限定されるおそれがあった。さらに、波や風の影響により、浮桟橋にはいろいろな方向から力を受けるが浮桟橋は上下方向のみに移動可能な自由度が少ない構造であり、大きな波浪を受けた際に浮桟橋が負荷に耐え切れず破損してしまうおそれがあった。
【0006】
本発明は上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、その一つの目的は、浮桟橋を水上で平面的にある程度規制した状態で設置できるとともに、簡単に施工を行え、さらには、例えば、大きな波浪等の影響を受けても破損しにくい浮桟橋の係留装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために本発明は、水上に浮力支持される浮桟橋を係留する浮桟橋の係留装置であって、陸側に固定される固定部と、該固定部に一端側を軸支され上下方向に回動自在とした支持アームと、該支持アームの他端と浮桟橋とを上下方向に回動自在に連結する連結手段と、を備えた浮桟橋の係留装置から構成される。
【0008】
また、連結手段は、支持アームに対して浮桟橋を所定の範囲での前後方向に沿った軸周りに揺動可能又は近接離間するような前後方向に移動可能にルーズに連結するルーズ連結手段からなることとしてもよい。連結手段は、支持アームに対する浮桟橋の移動の際の負荷を軽減する緩衝手段を有することとよい。
【0009】
また、連結手段は、支持アーム又は浮桟橋に所定以上の負荷がかかる際に支持アームと浮桟橋との連結を分離させるブレーカ装置を有することとしてもよい。ブレーカ装置が緩衝手段を有することとしてもよい。
【0010】
また、ブレーカ装置は、浮桟橋を支持アームに対して前後方向に沿った軸周り揺動可能又は前後に移動可能に連結しており、支持アームに対し浮桟橋が前方又は後方へ移動するのを緩衝しながら規制する弾性体と、該弾性体による緩衝力を調整するプリロード調整機構と、を有することとしてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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