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公開番号2024165323
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-28
出願番号2023081432
出願日2023-05-17
発明の名称排砂装置および排砂方法
出願人カナデビア株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類E02F 3/92 20060101AFI20241121BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】排砂装置における排砂効率を向上する。
【解決手段】排砂装置1は、水底に配置され、堆積土砂9を吸引する吸引部5と、吸引部5に接続され、吸引された土砂を所定の排出位置まで輸送する輸送管6と、吸引部5により堆積土砂9を吸引する際に、吸引部5を所定の進行方向A1に移動する移動部3とを備える。吸引部5において進行方向A1の前側を向く前方面522が、下側から上側に向かって進行方向A1の前側に傾斜する傾斜面523を含む。吸引部5の底面513および傾斜面523のそれぞれに、堆積土砂9の吸引孔510,520が設けられる。これにより、排砂装置1における排砂効率を向上することができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
水底に堆積した堆積土砂を前記水底から除去する排砂装置であって、
水底に配置され、堆積土砂を吸引する吸引部と、
前記吸引部に接続され、吸引された土砂を所定の排出位置まで輸送する輸送管と、
前記吸引部により堆積土砂を吸引する際に、前記吸引部を所定の進行方向に移動する移動部と、
を備え、
前記吸引部において前記進行方向の前側を向く前方面が、下側から上側に向かって前記進行方向の前側に傾斜する傾斜面を含み、
前記吸引部の底面および前記傾斜面のそれぞれに、堆積土砂の吸引孔が設けられる排砂装置。
続きを表示(約 730 文字)【請求項2】
請求項1に記載の排砂装置であって、
前記吸引部が、
前記吸引孔が設けられる前記底面を含む本体部と、
前記本体部に対して前記進行方向の前側に接続され、前記傾斜面を含む前方部と、
を備え、
前記吸引部において、前記傾斜面の傾斜角が前記前方部と異なる他の前方部が、前記前方部と交換可能である排砂装置。
【請求項3】
請求項1に記載の排砂装置であって、
浮体と、
前記浮体に接続され、前記吸引部を支持する支持部と、
をさらに備え、
前記移動部が、前記浮体を移動することにより前記吸引部を前記進行方向に移動し、
前記吸引部の前記進行方向への移動時において、前記支持部により前記吸引部の姿勢が一定に保たれる排砂装置。
【請求項4】
請求項1に記載の排砂装置であって、
それぞれが前記吸引部および前記輸送管を含み、前記進行方向に垂直な方向に沿って配列される複数の吸引ユニットと、
前記複数の吸引ユニットが接続される浮体と、
を備え、
前記移動部が、前記浮体を移動することにより前記複数の吸引ユニットの前記吸引部を前記進行方向に移動する排砂装置。
【請求項5】
水底に堆積した堆積土砂を前記水底から除去する排砂方法であって、
請求項1ないし4のいずれか1つに記載の排砂装置の前記吸引部により堆積土砂を吸引する工程と、
前記移動部により前記吸引部を前記進行方向に移動する工程と、
を備え、
前記吸引部における前記傾斜面の傾斜角が、堆積土砂の安息角に近似する排砂方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水底に堆積した堆積土砂を当該水底から除去する技術に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ダム湖等の貯水池の水底に堆積した堆積土砂を当該水底から除去する排砂作業が行われており、排砂作業に用いられる装置も提案されている。例えば、特許文献1では、水中堆積物流送用の吸引パイプが開示されている。当該パイプは、両端が開口した可撓性を有する管材から形成され、一端が、水の取り入れ口である取水口に、他端が、吐出口側の接続端となっている。両端の中間部には折返し部が形成され、折返し部のある管材の下部が切り欠かれるとともに、柔軟性を有するシート部材が接着される。当該シート部材には複数の底面吸引孔が管材内と連通して設けられ、折返し部の先端部分にあたる管材の側面部分には、側面吸引孔が管材内と連通して設けられる。
【0003】
また、特許文献2では、水底堆積物の除去・清掃装置が開示されており、当該装置は、推進機による位置制御機能を有する浮体と、浮体に取り付けられてスラリー状の水底堆積物を吸引搬出可能な除去装置とを備え、当該除去装置には、吸込み口の上下方向位置調整手段が設けられる。特許文献3では、排砂方法が開示されており、堆積土砂にシート状部材が敷設され、シート状部材の中心に排砂管が接続される。貯水池内に浮かべられた台船より排砂管の吸引口と堆積土砂との間に隙間が形成されるように排砂管が吊り下げられ、排砂管による吸引でシート状部材と堆積土砂との間に水流を発生させて堆積土砂の表面が排砂される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第5305439号公報
特開平10-60942号公報
特許第4082269号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、広大な貯水池では、排砂作業に長時間を要してしまう。したがって、排砂効率を向上することが可能な排砂装置が求められている。
【0006】
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、排砂装置における排砂効率を向上することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の態様1は、水底に堆積した堆積土砂を前記水底から除去する排砂装置であって、水底に配置され、堆積土砂を吸引する吸引部と、前記吸引部に接続され、吸引された土砂を所定の排出位置まで輸送する輸送管と、前記吸引部により堆積土砂を吸引する際に、前記吸引部を所定の進行方向に移動する移動部とを備え、前記吸引部において前記進行方向の前側を向く前方面が、下側から上側に向かって前記進行方向の前側に傾斜する傾斜面を含み、前記吸引部の底面および前記傾斜面のそれぞれに、堆積土砂の吸引孔が設けられる。
【0008】
本発明の態様2は、態様1の排砂装置であって、前記吸引部が、前記吸引孔が設けられる前記底面を含む本体部と、前記本体部に対して前記進行方向の前側に接続され、前記傾斜面を含む前方部とを備え、前記吸引部において、前記傾斜面の傾斜角が前記前方部と異なる他の前方部が、前記前方部と交換可能である。
【0009】
本発明の態様3は、態様1(態様1または2であってもよい。)の排砂装置であって、浮体と、前記浮体に接続され、前記吸引部を支持する支持部とをさらに備え、前記移動部が、前記浮体を移動することにより前記吸引部を前記進行方向に移動し、前記吸引部の前記進行方向への移動時において、前記支持部により前記吸引部の姿勢が一定に保たれる。
【0010】
本発明の態様4は、態様1(態様1または2であってもよい。)の排砂装置であって、それぞれが前記吸引部および前記輸送管を含み、前記進行方向に垂直な方向に沿って配列される複数の吸引ユニットと、前記複数の吸引ユニットが接続される浮体とを備え、前記移動部が、前記浮体を移動することにより前記複数の吸引ユニットの前記吸引部を前記進行方向に移動する。
(【0011】以降は省略されています)

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