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公開番号2025104551
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-10
出願番号2023222433
出願日2023-12-28
発明の名称バグフィルタ
出願人カナデビア株式会社
代理人弁理士法人松阪国際特許事務所,個人,個人,個人
主分類B01D 46/04 20060101AFI20250703BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】ホッパ内におけるダストブリッジの発生を抑制する。
【解決手段】バグフィルタ1は、ケーシング2と、ケーシング2の底部に設けられ、幅方向の幅が下方に向かって漸次減少し、下端に設けられた下端開口33が、長手方向に延びるホッパと、ケーシング2内において、幅方向に沿って並ぶ複数の濾布41を濾布列として、長手方向に複数の第1濾布列43が配列される第1濾布列群430、および、第1濾布列群に対して幅方向に隣接した位置にて長手方向に複数の第2濾布列44が配列される第2濾布列群440を有する濾布ユニット4と、第1および第2濾布列群に対して濾布列単位での逆洗をそれぞれ行う第1および第2逆洗部53,54を有する逆洗ユニット5と、逆洗タイミングを決定するとともに、逆洗タイミングに応じて、長手方向の位置が互いに異なる第1濾布列および第2濾布列に対して、逆洗ユニット5により逆洗を行わせる制御部とを備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
バグフィルタであって、
下部から上部に向かって排ガスが流れるケーシングと、
前記ケーシングの底部に設けられ、上下方向に略垂直な幅方向の幅が下方に向かって漸次減少し、下端に設けられた下端開口が、前記上下方向および前記幅方向に略垂直な長手方向に延びるホッパと、
前記ケーシング内において、前記幅方向に沿って並ぶ複数の濾布を濾布列として、前記長手方向に複数の第1濾布列が配列される第1濾布列群、および、前記第1濾布列群に対して前記幅方向に隣接した位置にて前記長手方向に複数の第2濾布列が配列される第2濾布列群を有する濾布ユニットと、
前記第1濾布列群に対して濾布列単位での逆洗を行う第1逆洗部、および、前記第2濾布列群に対して濾布列単位での逆洗を行う第2逆洗部を有する逆洗ユニットと、
逆洗タイミングを決定するとともに、前記逆洗タイミングに応じて、前記長手方向の位置が互いに異なる第1濾布列および第2濾布列に対して、前記逆洗ユニットにより逆洗を行わせる制御部と、
を備えるバグフィルタ。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
請求項1に記載のバグフィルタであって、
前記第1濾布列および前記第2濾布列において、前記排ガスが流れる状態で逆洗が行われるバグフィルタ。
【請求項3】
請求項1に記載のバグフィルタであって、
前記逆洗タイミングにおいて、前記第1濾布列に対する逆洗と、前記第2濾布列に対する逆洗とが同時に行われるバグフィルタ。
【請求項4】
請求項1に記載のバグフィルタであって、
前記ホッパの前記下端開口の下方に配置され、ダストを前記長手方向に搬送して外部に排出するダスト搬送部をさらに備えるバグフィルタ。
【請求項5】
請求項1ないし4のいずれか1つに記載のバグフィルタであって、
前記濾布ユニットが、前記長手方向に関して複数の区画に分割されており、
前記逆洗タイミングにおいて逆洗が行われる前記第1濾布列と前記第2濾布列とが互いに異なる区画に属するバグフィルタ。
【請求項6】
請求項1ないし4のいずれか1つに記載のバグフィルタであって、
前記長手方向に注目した場合に、前記逆洗タイミングにおいて逆洗が行われる前記第1濾布列と前記第2濾布列との間に他の濾布列が存在するバグフィルタ。
【請求項7】
請求項1ないし4のいずれか1つに記載のバグフィルタであって、
前記逆洗タイミングにおいて逆洗が行われる前記第1濾布列と前記第2濾布列との間の前記長手方向の距離が、前記ホッパの前記下端開口における前記幅方向の幅よりも大きいバグフィルタ。
【請求項8】
請求項1ないし4のいずれか1つに記載のバグフィルタであって、
前記逆洗タイミングにおいて逆洗が行われる前記第1濾布列と、次の逆洗タイミングにおいて逆洗が行われる第1濾布列との間に、少なくとも1つの第1濾布列が存在し、前記逆洗タイミングにおいて逆洗が行われる前記第2濾布列と、前記次の逆洗タイミングにおいて逆洗が行われる第2濾布列との間に、少なくとも1つの第2濾布列が存在するバグフィルタ。
【請求項9】
請求項1ないし4のいずれか1つに記載のバグフィルタであって、
前記逆洗タイミングの次の逆洗タイミングにおいて、前記第1濾布列および前記第2濾布列とは異なる第1濾布列および第2濾布列に対して逆洗が行われ、
前記逆洗タイミングにおいて逆洗が行われる前記第1濾布列と、前記次の逆洗タイミングにおいて逆洗が行われる前記第2濾布列とで前記長手方向の位置が異なり、前記逆洗タイミングにおいて逆洗が行われる前記第2濾布列と、前記次の逆洗タイミングにおいて逆洗が行われる前記第1濾布列とで前記長手方向の位置が異なるバグフィルタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、バグフィルタに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ごみ焼却設備等において、排ガスに含まれるダストを捕集するバグフィルタが用いられている。バグフィルタでは、濾布に堆積したダストを払い落とす逆洗が行われる。例えば、特許文献1のバグフィルタでは、濾布群が仕切板により複数の区画に分割され、区画ごとに排ガスの流れを遮断する開閉ダンパが配設される。一の区画の開閉ダンパを閉としたときに、当該区画内の複数の濾布に堆積したダストがパルスジェットにより順次払い落とされる。特許文献2のバグフィルタでは、パルスジェット噴射管よりも上部において水平方向に移動可能な可動式遮断板を設けることにより、複数の区画のガス流れを順次遮断する手法が開示されている。
【0003】
なお、特許文献3のバグ式集塵機(バグフィルタ)では、任意の列のフィルタ(濾布)群を選択して逆洗を行った後、当該フィルタ群に隣接しない他の列のフィルタ群を順次選択して逆洗を行うことにより、集塵機内での偏流が防止される。特許文献4の逆洗装置では、バグフィルタの通気抵抗状況に関する情報を取得する情報取得手段が設けられ、一の逆洗単位で逆洗を終えるごとに、情報取得手段からの情報に基づいて逆洗の要否が判断される。逆洗を必要と判断した場合には次の順番の逆洗単位の逆洗が行われ、逆洗を不要と判断した場合には逆洗が終了される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2001-314720号公報
特開2004-160392号公報
特開2004-351323号公報
特開2014-180619号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
バグフィルタでは、ケーシングの底部にホッパが設けられる。ホッパの一例では、上下方向に略垂直な幅方向の幅が下方に向かって漸次減少し、下端に設けられた下端開口が、上下方向および幅方向に略垂直な長手方向に延びる。また、幅方向に沿って並ぶ複数の濾布を濾布列とし、さらに、長手方向に配列される複数の濾布列を濾布列群として、2つの濾布列群が並列して設けられることがある。このようなバグフィルタでは、通常、2つの濾布列群において、長手方向の同じ位置の濾布列に対して同時に逆洗が行われる。この場合に、払い落とされるダストの量によっては、ホッパの下端開口の上側近傍においてダストがブリッジを形成する、すなわち、ダストブリッジが発生することがある。ダストブリッジが発生すると、ホッパからダストが適切に排出されなくなる。
【0006】
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、ホッパ内におけるダストブリッジの発生を抑制することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の態様1は、バグフィルタであって、下部から上部に向かって排ガスが流れるケーシングと、前記ケーシングの底部に設けられ、上下方向に略垂直な幅方向の幅が下方に向かって漸次減少し、下端に設けられた下端開口が、前記上下方向および前記幅方向に略垂直な長手方向に延びるホッパと、前記ケーシング内において、前記幅方向に沿って並ぶ複数の濾布を濾布列として、前記長手方向に複数の第1濾布列が配列される第1濾布列群、および、前記第1濾布列群に対して前記幅方向に隣接した位置にて前記長手方向に複数の第2濾布列が配列される第2濾布列群を有する濾布ユニットと、前記第1濾布列群に対して濾布列単位での逆洗を行う第1逆洗部、および、前記第2濾布列群に対して濾布列単位での逆洗を行う第2逆洗部を有する逆洗ユニットと、逆洗タイミングを決定するとともに、前記逆洗タイミングに応じて、前記長手方向の位置が互いに異なる第1濾布列および第2濾布列に対して、前記逆洗ユニットにより逆洗を行わせる制御部とを備える。
【0008】
本発明の態様2は、態様1のバグフィルタであって、前記第1濾布列および前記第2濾布列において、前記排ガスが流れる状態で逆洗が行われる。
【0009】
本発明の態様3は、態様1(態様1または2であってもよい。)のバグフィルタであって、前記逆洗タイミングにおいて、前記第1濾布列に対する逆洗と、前記第2濾布列に対する逆洗とが同時に行われる。
【0010】
本発明の態様4は、態様1(態様1ないし3のいずれか1つであってもよい。)のバグフィルタであって、前記ホッパの前記下端開口の下方に配置され、ダストを前記長手方向に搬送して外部に排出するダスト搬送部をさらに備える。
(【0011】以降は省略されています)

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