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公開番号
2025103766
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-09
出願番号
2023221390
出願日
2023-12-27
発明の名称
浮体構造物
出願人
カナデビア株式会社
代理人
弁理士法人松阪国際特許事務所
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個人
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個人
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主分類
B63B
35/38 20060101AFI20250702BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約
【課題】浮体構造物に働く波のエネルギーを入射波の波長に関わらず低減する。
【解決手段】浮体構造物1の波返し部3a,3bは、水面よりも上側にて本体部2から側方に突出する。本体部2の側面には、それぞれが水面を貫通する複数組の凹凸構造5a,5bが設けられている。凹凸構造5aは、水平方向において並んで配置される2つの凸部51aと、水平方向に並ぶ2つの凸部51aによって2つの凸部51aの間に形成される空間に位置する凹部52aと、を備える。凹凸構造5bも、2つの凸部51bと、凹部52bと、を備える。凹部52a,52bは、本体部中心に近づくに従って平面視における幅が小さくなる。複数の波返し部3a,3bはそれぞれ、上記複数組の凹凸構造5a,5bにおける凹部52a,52bと平面視において重なる。これにより、浮体構造物1に働く波のエネルギーを、入射波の波長に関わらず低減することができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
浮体構造物であって、
水面を貫通した状態で前記水面に浮かぶ本体部と、
前記水面よりも上側にて前記本体部から側方に突出する複数の波返し部と、
を備え、
前記本体部の側面には、それぞれが前記水面を貫通する複数組の凹凸構造が設けられており、
各組の凹凸構造は、
前記本体部の平面視における中心である本体部中心から離れる方向にそれぞれ突出するとともに水平方向において並んで配置される2つの凸部と、
水平方向に並ぶ前記2つの凸部によって前記2つの凸部の間に形成される空間に位置し、前記本体部中心に近づくに従って平面視における幅が小さくなる凹部と、
を備え、
前記複数の波返し部はそれぞれ、前記複数組の凹凸構造における前記凹部と平面視において重なる浮体構造物。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の浮体構造物であって、
前記本体部の平面視における形状は矩形状であり、
前記複数組の凹凸構造は、
前記本体部の平面視における一の辺に設けられる1組以上の凹凸構造と、
前記本体部の平面視における前記一の辺に隣接する他の辺に設けられる1組以上の凹凸構造と、
を含む浮体構造物。
【請求項3】
請求項1または2に記載の浮体構造物であって、
前記複数組の凹凸構造は、平面視において前記本体部の側面の全周に亘って設けられる浮体構造物。
【請求項4】
請求項1または2に記載の浮体構造物であって、
前記複数組の凹凸構造のうち1組以上の凹凸構造において、前記2つの凸部の先端部の平面視における形状は角状である浮体構造物。
【請求項5】
請求項1または2に記載の浮体構造物であって、
前記複数組の凹凸構造のうち1組以上の凹凸構造において、前記凹部の平面視における形状は三角形状である浮体構造物。
【請求項6】
請求項1または2に記載の浮体構造物であって、
前記複数組の凹凸構造のうち1組以上の凹凸構造において、前記凹部の平面視における形状は、前記凹部の開口が一方の底辺であるとともに前記凹部の奥側の端部が他方の底辺である台形状であり、
前記他方の底辺の長さは、前記一方の底辺の長さの50%以下である浮体構造物。
【請求項7】
請求項1または2に記載の浮体構造物であって、
前記本体部は、それぞれが上下方向に延びる六角筒状の複数の本体部要素を外側面同士で接合したハニカム構造を有する浮体構造物。
【請求項8】
請求項1または2に記載の浮体構造物であって、
前記複数の波返し部はそれぞれ、前記複数組の凹凸構造における前記凹部の全体と平面視において重なる浮体構造物。
【請求項9】
請求項1または2に記載の浮体構造物であって、
前記本体部の上面を構成する天板部をさらに備え、
前記複数の波返し部は前記天板部の端部である浮体構造物。
【請求項10】
請求項1または2に記載の浮体構造物であって、
前記水面よりも下側にて前記本体部から側方に突出する下突出部をさらに備え、
前記下突出部は、前記複数組の凹凸構造のうち1組以上の凹凸構造において、前記凹部と平面視において重なる浮体構造物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、浮体構造物に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、浮桟橋等の浮体構造物では、波等による動揺を低減して安全性および乗り心地等を向上することが求められている。また、浮体構造物の軽量化も求められている。
【0003】
例えば、特許文献1の大型浮体1では、波上側前端部に位置する鉛直板5と、鉛直板5の下端から水平に広がる没水水平板6とにより構成される消波部材4が設けられる。これにより、没水水平板6に働く変動圧力と、大型浮体1の前端部底面に働く変動圧力とが逆位相となって相殺されるため、大型浮体1の動揺が低減される。大型浮体1では、没水水平板6の上方に延長甲板7を設けることにより、大型浮体1の甲板面積が増大されている。なお、延長甲板7は消波部材4とは異なり、消波作用を有するものではないため、省略可能である。
【0004】
特許文献2の浮体では、浮体の本体側面に鉛直板を設け、当該鉛直板の下端から水平に広がる水平板を設けることにより、浮体の水平方向揺動の低減が図られている。また、特許文献2の図7に示される浮体では、本体1は、直方体の平面視における2つの角部が鉛直面(鉛直板4)にて切除されたような形状を有する。本体1のうち、2つの鉛直板4の間の部位は凸部領域18’となっている。本体1に入射する波は、凸部領域18’の両側において鉛直板4によって水平方向に反射されて本体1から遠ざかるため、本体1に働く漂流力(水平方向動揺力)が低減される。
【0005】
一方、特許文献3の人工島は、間伐材を用いて断面正六角形の筒体4を作成し、多数の筒体4を接合したハニカム状の浮体1を海中に浸漬させた上で、浮体1上に建造物を設置したものである。浮体1は、海中に完全没水しているため腐らず、かつ、軽量であるため大きな浮力が実現される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2000-135999号公報
特開2003-34289号公報
特開2011-162017号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、特許文献1の大型浮体では、比較的短い波長の波が入射した場合は、上述のように大型浮体の動揺低減は可能であるが、比較的長い波長の波が入射した場合、上述の変動圧力の相殺は実質的に生じず、動揺が低減されないおそれがある。特許文献2の浮体についても同様に、比較的長い波長の波が入射した場合、浮体の水平方向揺動が低減されないおそれがある。なお、特許文献3の人工島では、ハニカム状の浮体は完全に没水しているため、上述の消波部材のような消波作用は有しない。
【0008】
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、浮体構造物に働く波のエネルギーを入射波の波長に関わらず低減することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の態様1は、浮体構造物であって、水面を貫通した状態で水面に浮かぶ本体部と、水面よりも上側にて前記本体部から側方に突出する複数の波返し部と、を備える。前記本体部の側面には、それぞれが水面を貫通する複数組の凹凸構造が設けられている。各組の凹凸構造は、前記本体部の平面視における中心である本体部中心から離れる方向にそれぞれ突出するとともに水平方向において並んで配置される2つの凸部と、水平方向に並ぶ前記2つの凸部によって前記2つの凸部の間に形成される空間に位置し、前記本体部中心に近づくに従って平面視における幅が小さくなる凹部と、を備える。前記複数の波返し部はそれぞれ、前記複数組の凹凸構造における前記凹部と平面視において重なる。
【0010】
本発明の態様2は、態様1の浮体構造物であって、前記本体部の平面視における形状は矩形状である。前記複数組の凹凸構造は、前記本体部の平面視における一の辺に設けられる1組以上の凹凸構造と、前記本体部の平面視における前記一の辺に隣接する他の辺に設けられる1組以上の凹凸構造と、を含む。
(【0011】以降は省略されています)
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