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公開番号
2024157475
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-07
出願番号
2023071887
出願日
2023-04-25
発明の名称
作業機械及び搭載物の搭載方法
出願人
コベルコ建機株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
E02F
9/00 20060101AFI20241030BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約
【課題】搭載物を機体フレームに搭載する作業の効率を向上させることと、搭載物を機体フレームに搭載するために必要な水平方向のスペースが大きくなることを抑制することと、を両立させる。
【解決手段】作業機械100は、機体フレーム20と、機体フレーム20に搭載される搭載物30と、機体フレーム20と搭載物30との間に介在して搭載物30を支持するマウントセット40と、を備える。マウントセット40は、マウント41と、マウント41の上部に固定される支持プレート42であってその上に搭載物30が配置される支持プレート42と、マウント41を機体フレーム20に固定する固定具43と、を含む。支持プレート42は、固定具43の真上において当該支持プレート42を上下に貫通する開口421を有する。開口421は、固定具43を通すことが可能な大きさを有する。
【選択図】図8
特許請求の範囲
【請求項1】
機体フレームと、
前記機体フレームに搭載される搭載物と、
前記機体フレームと前記搭載物との間に介在して前記搭載物を支持するマウントセットと、を備え、
前記マウントセットは、
マウントと、
前記マウントの上部に固定される支持プレートであってその上に前記搭載物が配置される支持プレートと、
前記マウントを前記機体フレームに固定する固定具と、を含み、
前記支持プレートは、前記固定具の真上において当該支持プレートを上下に貫通する開口を有し、前記開口は、前記固定具を通すことが可能な大きさを有する、作業機械。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記搭載物は、前記開口の少なくとも一部を覆うように配置される、請求項1に記載の作業機械。
【請求項3】
前記マウントは、前記固定具によって拘束される基端部と前記基端部から上方に延びる少なくとも一つの起立部とを有する支持部材を含み、
前記支持プレートは、平面視において前記開口からずれた部位において前記少なくとも一つの起立部の上端に固定される、請求項1に記載の作業機械。
【請求項4】
前記支持部材の前記基端部は、当該基端部を上下に貫通する挿通孔を有し、
前記固定具は、前記基端部よりも上方に位置する頭部と前記頭部から下方に延びて前記挿通孔に挿通される軸部とを有するボルトを含む、請求項3に記載の作業機械。
【請求項5】
前記少なくとも一つの起立部の前記上端は、前記固定具の全体が前記開口よりも下方に位置するように前記固定具よりも上方に位置している、請求項3に記載の作業機械。
【請求項6】
前記少なくとも一つの起立部は、水平方向における前記基端部の両サイドから上方にそれぞれ延びる一対の起立部であって水平方向に互いに間隔をおいて対向する一対の起立部を含み、
前記支持プレートは、平面視において前記開口からずれた部位において前記一対の起立部の上端に固定される、請求項3に記載の作業機械。
【請求項7】
前記支持部材の前記基端部は、当該基端部を上下に貫通する挿通孔を有し、
前記固定具は、前記基端部よりも上方に位置する頭部と前記頭部から下方に延びて前記挿通孔に挿通される軸部とを有するボルトを含み、
前記マウントは、前記基端部と前記頭部との間に配置される防振部材をさらに含み、
前記基端部、前記一対の起立部及び前記支持プレートに囲まれる空間は、前記一対の起立部が互いに対向する方向に直交する水平方向に開放されている、請求項6に記載の作業機械。
【請求項8】
前記マウントは、前記機体フレームと前記搭載物との間において前記支持部材の前記基端部に重なるように配置される防振部材をさらに含む、請求項3に記載の作業機械。
【請求項9】
前記マウントは、第1のマウントであり、
前記固定具は、第1の固定具であり、
前記マウントセットは、
前記第1のマウントに対して水平方向に間隔をおいて配置される第2のマウントと、
前記第2のマウントを前記機体フレームに固定する第2の固定具と、をさらに含む、請求項1に記載の作業機械。
【請求項10】
前記支持プレートは、前記第1のマウントの上部と前記第2のマウントの上部の両方に固定される、請求項9に記載の作業機械。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、マウントを介して機体フレームに搭載物が搭載される作業機械及び搭載物の搭載方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、建設機械の機体フレームにバッテリを搭載する技術を開示している。この技術では、複数のバッテリを収納する棚が、機体フレームの後端部に配置され、ボルトで機体フレームに固定される。
【0003】
特許文献2は、防振構造を介して蓄電装置などの電気駆動ユニットを旋回フレームに搭載する技術を開示している。具体的に、この特許文献2の図10A及び図10Bに記載の技術では、蓄電装置は、筐体と、当該筐体の四隅から水平方向外側にそれぞれ延びる複数の取り付け足とを有し、これらの取り付け足のそれぞれに防振構造が取り付けられ、防振構造のそれぞれは、当該防振構造から水平方向外側に延びるブラケットを介して旋回フレームに取り付けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-080691号公報
特開2015-183483号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の技術では、作業者は、機体フレームの下に潜り込んだ状態で前記棚を機体フレームにボルトで固定する作業を行う必要があるため、当該作業を効率よく行うことが難しい。
【0006】
特許文献2の図10A及び図10Bに記載の技術は、旋回フレームに蓄電装置を取り付けるために、筐体の四隅から水平方向外側に延びる取り付け足と、防振構造から水平方向外側に延びるブラケットと、を必要とするため、旋回フレームに蓄電装置を搭載するために必要な水平方向のスペースが大きくなる。
【0007】
本開示は、搭載物を機体フレームに搭載する作業の効率を向上させることと、搭載物を機体フレームに搭載するために必要な水平方向のスペースが大きくなることを抑制することと、が可能な作業機械及び搭載物の搭載方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
提供される作業機械は、機体フレームと、前記機体フレームに搭載される搭載物と、前記機体フレームと前記搭載物との間に介在して前記搭載物を支持するマウントセットと、を備え、前記マウントセットは、マウントと、前記マウントの上部に固定される支持プレートであってその上に前記搭載物が配置される支持プレートと、前記マウントを前記機体フレームに固定する固定具と、を含み、前記支持プレートは、前記固定具の真上において当該支持プレートを上下に貫通する開口を有し、前記開口は、前記固定具を通すことが可能な大きさを有する。
【0009】
この作業機械では、作業者は、マウントを機体フレームに固定具で固定する作業であるマウント固定作業を行う際には、固定具を、支持プレートよりも上方の位置から支持プレートの開口を通じて支持プレートよりも下方の位置、すなわち、マウントを機体フレームに固定するために固定具を配置すべき位置、に移動させることができる。従って、作業者は、当該マウント固定作業を行う際に機体フレームの下に潜り込む必要がなく、例えば機体フレーム上でマウント固定作業を行うことができる。そして、マウント固定作業が完了した後に行われる作業である搭載物を支持プレート上に配置する搭載物配置作業では、支持プレートの開口を利用する必要はなく搭載物で塞がれてもよいので、支持プレートにおける開口の上方の空間とその周辺領域を、搭載物を配置する領域として利用することができる。すなわち、この作業機械では、搭載物が配置される領域に対して平面視で重なるような領域に又は搭載物が配置される領域に対して平面視で近接するような領域に、マウントを固定するための固定具を配置することができる。従って、この作業機械では、搭載物を機体フレームに搭載する作業の効率を向上させることと、搭載物を機体フレームに搭載するために必要な水平方向のスペースが大きくなることを抑制することと、が可能になる。
【0010】
前記搭載物は、前記開口の少なくとも一部を覆うように配置されることが好ましい。この構成では、支持プレートのうちの開口以外の部分のみに搭載物が配置される場合に比べて、搭載物を機体フレームに搭載するために必要な水平方向のスペースが大きくなることをさらに抑制できる。
(【0011】以降は省略されています)
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