TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024162668
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-21
出願番号2023078408
出願日2023-05-11
発明の名称中空部材の連結構造
出願人YKK AP株式会社
代理人弁理士法人一色国際特許事務所
主分類F16B 7/18 20060101AFI20241114BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】熱延びを吸収するための隙間をより確実に確保し作業性にも優れた中空部材の連結構造を提供する。
【解決手段】2本の中空部材を、連結部材を介して連結する中空部材の連結構造であって、連結部材は、2本の中空部材の間に配置される隔壁と、隔壁の両面から各々突出して中空部材に挿入される挿入部と、中空部材の小口が当接されて隔壁と間隔を空けて長手方向に対向する第1位置に中空部材を位置決め可能な位置決め部と、挿入部から長手方向と交差する交差方向における一方側に突出し、中空部材の小口が位置決め部と対向する第1位置に案内する案内部と、を有し、中空部材は、第1位置にて交差方向における他方側に進入するねじにより、案内部を他方側に押圧しつつ他方側に移動され、小口が位置決め部と対向しない第2位置にて、中空部材と連結部材とが長手方向に相対移動可能に挿入部に固定されている。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
長手方向に沿って連ねて配置される2本の中空部材を、連結部材を介して連結する中空部材の連結構造であって、
前記連結部材は、
前記2本の中空部材の間に配置される隔壁と、
前記隔壁の両面から各々突出して前記中空部材に挿入される挿入部と、
前記中空部材の小口が当接されて前記隔壁と間隔を空けて前記長手方向に対向する第1位置に前記中空部材を位置決め可能な位置決め部と、
前記挿入部から前記長手方向と交差する交差方向における一方側に突出し、前記中空部材の前記小口が前記位置決め部と対向する前記第1位置に案内する案内部と、
を有し、
前記中空部材は、
前記第1位置にて前記交差方向における他方側に進入するねじにより、前記案内部を前記他方側に押圧しつつ前記他方側に移動され、前記小口が前記位置決め部と対向しない第2位置にて、前記中空部材と前記連結部材とが前記長手方向に相対移動可能に前記挿入部に固定されていることを特徴とする中空部材の連結構造。
続きを表示(約 640 文字)【請求項2】
請求項1に記載の中空部材の連結構造であって、
前記中空部材は、前記ねじが挿通され前記長手方向に沿う長穴を有していることを特徴とする中空部材の連結構造。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の中空部材の連結構造であって、
前記第1位置において、前記小口と前記位置決め部とが対向している部位の見込み方向の幅は、前記案内部の突出量より小さいことを特徴とする中空部材の連結構造。
【請求項4】
請求項1または請求項2に記載の中空部材の連結構造であって、
前記案内部は、前記挿入部の前記一方側の端をなす壁部から突出し、前記隔壁に向かって突出量が大きくなる傾斜を有し、前記隔壁と反対側が前記壁部と繋がり前記隔壁側が前記壁部から切り離されており、突出量が小さくなる方向に変形可能であることを特徴とする中空部材の連結構造。
【請求項5】
請求項1または請求項2に記載の中空部材の連結構造であって、
前記連結部材は、前記隔壁から前記長手方向に突出し、当該隔壁と前記小口との間を覆うカバー部を有することを特徴とする中空部材の連結構造。
【請求項6】
請求項1または請求項2に記載の中空部材の連結構造であって、
前記中空部材は、複数のパネル体が横方向に並べて配置されるフェンスにおいて、前記パネル体の上端部又は下端部に設けられる横材であることを特徴とする中空部材の連結構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、中空部材の連結構造に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、中空部材を連結する際に中空部材の熱延びを考慮して、一方の中空部材(中空形材)の端部と他方の中空部材(中空形材)の端部との間に熱延び用の間隔(隙間)を空けて連結具で連結する連結構造を有する建築構造体は知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-108288号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような建築構造体における連結構造において、一方の中空部材の端部と他方の中空部材の端部との間に設ける熱延び用の隙間の幅(間隔)は、各部材の寸法精度や作業者による中空部材の配置に委ねられる場合がある。このため、長尺の中空部材の熱延び量に対し、設けられている隙間が狭い場合には、その隙間にて熱延びを吸収できない虞があり、または、適切な隙間を確保しつつ連結する作業は煩雑であるという課題があった。
【0005】
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、熱延びを吸収するための隙間をより確実に確保し作業性にも優れた中空部材の連結構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
かかる目的を達成するための主たる発明は、長手方向に沿って連ねて配置される2本の中空部材を、連結部材を介して連結する中空部材の連結構造であって、前記連結部材は、前記2本の中空部材の間に配置される隔壁と、前記隔壁の両面から各々突出して前記中空部材に挿入される挿入部と、前記中空部材の小口が当接されて前記隔壁と間隔を空けて前記長手方向に対向する第1位置に前記中空部材を位置決め可能な位置決め部と、前記挿入部から前記長手方向と交差する交差方向における一方側に突出し、前記中空部材の前記小口が前記位置決め部と対向する前記第1位置に案内する案内部と、を有し、前記中空部材は、前記第1位置にて前記交差方向における他方側に進入するねじにより、前記案内部を前記他方側に押圧しつつ前記他方側に移動され、前記小口が前記位置決め部と対向しない第2位置にて、前記中空部材と前記連結部材とが前記長手方向に相対移動可能に前記挿入部に固定されていることを特徴とする中空部材の連結構造である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、熱延びを吸収するための隙間をより確実に確保し作業性にも優れた中空部材の連結構造を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明に係る中空部材の連結構造にて上胴縁どうしが連結されているパネル体を備えたフェンスの一例を示す外観姿図である。
隣接するパネル体どうしの連結部を説明する斜視図である。
上胴縁を長手方向の端部側から見た図である。
連結部材を上胴縁が装着される側から見た図である。
連結部材を見込み方向の内側から見た斜視図である。
連結部材を見込み方向の外側から見た斜視図である。
連結する上胴縁のうちの一方に取り付ける手順を示す模式図である。
一方の上胴縁に取り付けられた連結部材に他方の上胴縁を取り付ける手順を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明に係る中空部材の連結構造の一実施形態について図を参照して説明する。
本実施形態では、図1、図2に示すような、例えば、空間を仕切る網やラチスを備えた2枚のパネル体2を横方向に並べて配置するフェンス1を例に挙げて説明する。フェンス1では、隣接するパネル体2において中空部材でなる上胴縁3または下胴縁4どうしの連結部が、本発明に係る中空部材の連結構造をなしている。
【0010】
連結される2枚のパネル体2は同一の部材であり、上胴縁3どうしまたは下胴縁4どうしは同一のアルミニウム製の押し出し形材である。上胴縁3と下胴縁4とは、フェンス1が備える支柱5に固定するために一部形状が相違し、上胴縁3どうしを連結する連結部材6と下胴縁4どうしを連結する連結部材6aも一部が相違するが、連結部材6、6aを介して連結する構造は同じである。このため、ここでは、上胴縁3どうしを、連結部材6を介して連結する連結構造を例に挙げて説明する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
保持機
28日前
個人
回転伝達機構
4か月前
個人
免震留具
1日前
個人
振り子式免震装置
1か月前
株式会社フジキン
配管
2か月前
丸一株式会社
配管構造
5か月前
個人
ネジの緩み防止装置
1か月前
藤井電工株式会社
フック
28日前
個人
ロックナット
3か月前
個人
弁装置
4か月前
個人
緩み防止ナット
1か月前
個人
リンクプレート
4か月前
カヤバ株式会社
緩衝器
今日
株式会社テイエルブイ
自動弁
1か月前
株式会社テイエルブイ
排気弁
2か月前
カヤバ株式会社
緩衝器
5か月前
株式会社キッツ
管継手
4か月前
株式会社ニフコ
留め具
5か月前
カヤバ株式会社
緩衝器
5か月前
マフレン株式会社
自動給脂器
4か月前
株式会社不二工機
電磁弁
5か月前
株式会社不二工機
電動弁
2か月前
個人
配管用エルボカバー
1か月前
日本精工株式会社
直動案内装置
4か月前
株式会社不二工機
電磁弁
1か月前
スズキ株式会社
防振装置
3か月前
株式会社フジキン
バルブ
1か月前
横浜ゴム株式会社
管継手
2か月前
株式会社三五
ドライブシャフト
3か月前
北村精工株式会社
固定具
3か月前
株式会社キッツ
逆止め弁
1か月前
日動電工株式会社
保持具
28日前
株式会社不二工機
電動弁
20日前
三和テッキ株式会社
配管固定装置
4か月前
帝人株式会社
衝撃吸収部材
5か月前
個人
クラッチシェル保護板
3か月前
続きを見る