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公開番号2024161951
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-21
出願番号2023077034
出願日2023-05-09
発明の名称巻上機及びエレベーター
出願人株式会社日立製作所
代理人弁理士法人信友国際特許事務所
主分類B66B 11/08 20060101AFI20241114BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約【課題】薄型化の要求に反することなく、ロープ仕様に応じてシーブの厚み寸法を適切に設定することができる巻上機を提供する。
【解決手段】巻上機は、ロープが巻き掛けられるシーブと、シーブが嵌合状態で固定される円筒部を有するドラムとを備える。ドラムは、シーブが嵌合される円筒部の外周面よりも外側に位置する第1の円周上に複数形成された第1のネジ孔と、円筒部の外周面よりも内側に位置する第2の円周上で、かつ円筒部の突端面に複数形成された第2のネジ孔とを有する。シーブは、第1のネジ孔又は第2のネジ孔に噛み合うボルトによってドラムに固定されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
ロープが巻き掛けられるシーブと、前記シーブが嵌合状態で固定される円筒部を有するドラムとを備える巻上機であって、
前記ドラムは、前記シーブが嵌合される前記円筒部の外周面よりも外側に位置する第1の円周上に複数形成された第1のネジ孔と、前記円筒部の外周面よりも内側に位置する第2の円周上で、かつ前記円筒部の突端面に複数形成された第2のネジ孔とを有し、
前記シーブは、前記第1のネジ孔又は前記第2のネジ孔に噛み合うボルトによって前記ドラムに固定されている
巻上機。
続きを表示(約 790 文字)【請求項2】
前記第1のネジ孔と前記第2のネジ孔は、円周方向で互いに同じ位置に形成されている
請求項1に記載の巻上機。
【請求項3】
前記ドラムは、放射状に配列された複数のリブ部を有し、
前記第1のネジ孔と前記第2のネジ孔は、前記リブ部の延長線上に形成されている
請求項2に記載の巻上機。
【請求項4】
前記シーブは、前記第1のネジ孔に噛み合うボルトによって前記ドラムに固定され、
前記シーブの厚み寸法は、前記円筒部の突出寸法と同じである
請求項1に記載の巻上機。
【請求項5】
前記シーブは、前記円筒部の突端面を覆う鍔部を有するとともに、前記鍔部にボルト挿入孔が設けられ、前記ボルト挿入孔を通して前記第2のネジ孔に噛み合うボルトによって前記ドラムに固定されている
請求項1に記載の巻上機。
【請求項6】
前記ボルト挿入孔は、前記ボルトの頭部を収容するザグリ部を有する
請求項5に記載の巻上機。
【請求項7】
ロープを巻き上げる巻上機と、前記巻上機の駆動により昇降する乗りかご及び釣り合いおもりと、を備えるエレベーターであって、
前記巻上機は、前記ロープが巻き掛けられるシーブと、前記シーブが嵌合状態で固定される円筒部を有するドラムとを備え、
前記ドラムは、前記シーブが嵌合される前記円筒部の外周面よりも外側に位置する第1の円周上に複数形成された第1のネジ孔と、前記円筒部の外周面よりも内側に位置する第2の円周上で、かつ前記円筒部の突端面に複数形成された第2のネジ孔とを有し、
前記シーブは、前記第1のネジ孔又は前記第2のネジ孔に噛み合うボルトによって前記ドラムに固定されている
エレベーター。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、巻上機及びエレベーターに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
エレベーターの巻上機は、主軸が固定された筐体と、主軸に回転自在に取り付けられたドラムと、ドラムにボルトによって固定されたシーブとを備えている。巻上機のシーブには、予め決められた仕様(以下、「ロープ仕様」という。)に基づいてロープが巻き掛けられる。
【0003】
ロープ仕様は、シーブに巻き掛けられるロープの直径と本数によって決まる。このため、例えば、ロープの直径が10mm、ロープの本数が4本である場合を第1のロープ仕様とし、ロープの直径が8mm、ロープの本数が6本である場合を第2のロープ仕様とすると、第2のロープ仕様に適したシーブの厚み寸法は、第1のロープ仕様に適したシーブの厚み寸法よりも大きくなる。その主な理由は、ロープの本数が多くなると、その分、シーブの外周面に形成される溝の数が多くなるからである。
【0004】
一方で、巻上機を構成する各々の部品をロープ仕様ごとに専用に設計して製造すると、部品の管理などが煩雑になり、コストアップにつながる。このため、従来においては、シーブに求められる厚み寸法が小さいロープ仕様であっても、シーブに求められる厚み寸法が大きいロープ仕様に合わせてシーブの厚み寸法を設定することにより、シーブ以外の部品を共通化している。具体的には、例えば、上記第1のロープ仕様に適用するシーブの厚み寸法を、上記第2のロープ仕様に適したシーブの厚み寸法と同じ寸法に設定することにより、シーブ以外の部品を共通化している。
【0005】
エレベーターの巻上機に関しては、例えば特許文献1に記載された技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2019-11140号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上述したようにシーブに求められる厚み寸法が大きいロープ仕様に合わせてシーブの厚み寸法を設定すると、シーブに求められる厚み寸法が小さいロープ仕様の巻上機では、シーブを含めた巻上機全体の厚み寸法が大きくなり、薄型化の要求に反してしまう。
【0008】
本発明の目的は、薄型化の要求に反することなく、ロープ仕様に応じてシーブの厚み寸法を適切に設定することができる巻上機とこれを備えたエレベーターを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、例えば、特許請求の範囲に記載された構成を採用する。
本願は、上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一つを挙げるならば、ロープが巻き掛けられるシーブと、シーブが嵌合状態で固定される円筒部を有するドラムとを備える巻上機、又はこの巻上機を備えるエレベーターである。ドラムは、シーブが嵌合される円筒部の外周面よりも外側に位置する第1の円周上に複数形成された第1のネジ孔と、円筒部の外周面よりも内側に位置する第2の円周上で、かつ円筒部の突端面に複数形成された第2のネジ孔とを有する。シーブは、第1のネジ孔又は第2のネジ孔に噛み合うボルトによってドラムに固定されている。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、薄型化の要求に反することなく、ロープ仕様に応じてシーブの厚み寸法を適切に設定することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明によって明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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