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公開番号2024161605
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-19
出願番号2024146737,2023502398
出願日2024-08-28,2022-02-21
発明の名称シール構造
出願人本田技研工業株式会社
代理人弁理士法人桐朋
主分類F16J 15/10 20060101AFI20241112BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】取り付け作業が容易なシール構造を提供する。
【解決手段】シール構造(50)は、第1ケーシング体(16)と第2ケーシング体(14)との間に、シール材(52A)を介在することで構成される。シール材の基部(54)は、第2ケーシング体の開口に沿って延在する。基部は、第1ケーシング体の外壁(36b)を向く第1外面(54a)と、第2ケーシング体の内壁(14a)を向く第2外面(54b)とを有する。シール材は、少なくとも1つのリップ部(70、72、74)を有する。少なくとも1つのリップ部は、基部の第2外面から第2ケーシング体の内壁に向かって突出し、該第2ケーシング体の内壁に当接する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
第1ケーシング体(16)と、該第1ケーシング体が挿入される開口(22)が形成された第2ケーシング体(14)との間にシール材(52A)を介在させたシール構造(50)であって、
前記シール材は、前記第1ケーシング体の外壁(36b)を向く第1外面(54a)と、前記第2ケーシング体の内壁(14a)を向く第2外面(54b)とを有し、前記第2ケーシング体の前記開口に沿って延在する中実の基部(54)と、
前記基部の前記第2外面から前記第2ケーシング体の前記内壁に向かって突出する少なくとも1つのリップ部(70、72、74)と、
を備え、
前記少なくとも1つのリップ部が前記第2ケーシング体の前記内壁に当接するシール構造。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
請求項1記載のシール構造において、前記少なくとも1つのリップ部は、3個以上のリップ部を有し、前記3個以上のリップ部が、前記第2ケーシング体に対する前記第1ケーシング体の挿入方向に沿って並列され且つ互いに離間しているシール構造。
【請求項3】
請求項1又は2記載のシール構造において、前記シール材は頭部(76)を有し、
前記頭部は、前記基部の、前記第2ケーシング体に対する前記第1ケーシング体の挿入終点側の端部であり、
前記第1ケーシング体の前記外壁に、前記頭部を堰き止める頭部受部(40)が突出形成されたシール構造。
【請求項4】
請求項3記載のシール構造において、前記シール材が突出端部(78)を有し、
前記突出端部は、前記頭部において、前記第2ケーシング体を向く面に設けられ、且つ前記基部よりも前記第2ケーシング体に向かって突出しているシール構造。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載のシール構造において、前記シール材が、前記第2ケーシング体に対する前記第1ケーシング体の挿入開始側に足部(56)を有し、
前記足部は、前記基部よりも前記第1ケーシング体に向かって突出し、
前記第1ケーシング体が、前記第2ケーシング体に対する挿入開始側の端面で前記足部を受けているシール構造。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1項に記載のシール構造において、前記シール材の前記基部の前記第1外面に少なくとも1つの突部(60、62、64)が設けられ、
前記少なくとも1つの突部は、前記第1外面の、前記第2外面に設けられた前記少なくとも1つのリップ部の位置に対応する位置に設けられ、且つ前記第1ケーシング体の前記外壁に向かって突出するシール構造。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか1項に記載のシール構造において、前記第1ケーシング体の前記外壁が、前記第2ケーシング体に対する挿入開始側から挿入終点側に向かうにつれて前記第2ケーシング体に接近するように傾斜するシール構造。
【請求項8】
請求項7記載のシール構造において、前記シール材が前記第1ケーシング体に取り付けられ、該シール材の前記基部が、前記第1ケーシング体の前記外壁に沿って傾斜し、且つ前記少なくとも1つのリップ部の前記第2ケーシング体への突出量が、前記第1ケーシング体の前記第2ケーシング体に対する挿入開始側で大きく、挿入終点側で小さいシール構造。
【請求項9】
請求項6に従属する請求項7記載のシール構造において、前記シール材が前記第1ケーシング体に取り付けられ、該シール材の前記基部が、前記第2ケーシング体に対する前記第1ケーシング体の挿入方向に沿って直線状に延在し、且つ前記突部の前記第1ケーシング体への突出量が、前記第1ケーシング体の前記第2ケーシング体に対する挿入開始側で大きく、挿入終点側で小さいシール構造。
【請求項10】
請求項1~6のいずれか1項に記載のシール構造において、前記第2ケーシング体の前記内壁が、前記第1ケーシング体に対する挿入開始側から挿入終点側に向かうにつれて前記第1ケーシング体に接近するように傾斜するシール構造。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、第1ケーシング体と第2ケーシング体の間をシール材でシールするシール構造に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
第1ケーシング体と第2ケーシング体とを組み合わせるとき、第1ケーシング体と第2ケーシング体との間を気密又は液密に保つことが必要な場合がある。この場合、第1ケーシング体と第2ケーシング体との間にシール材が挟まれる。例えば、特開2019-106307号公報では、ロアケース(第1ケーシング体)の開口縁と、アッパケース(第2ケーシング体)の開口縁とが重ねられる。特開2019-106307号公報の特に図2及び図4に示されるように、この場合、ロアケースとアッパケースとの間にシール材が挟まれる。
【0003】
第1ケーシング体の所定部位が、第2ケーシング体の開口内に挿入される場合もある。例えば、特開2012-186069号公報では、筐体(第1ケーシング体)に形成された開口に対し、電池蓋(第2ケーシング体)が取り付けられる。電池蓋の底部からは、突起部が突出している。この場合、突起部の外壁にシール材が設けられる。電池蓋が筐体に取り付けられたとき、シール材は、筐体の内壁に当接する。その結果、シール材は、突起部の外壁と筐体の内壁との間に位置する。これにより、電池蓋と筐体との間がシールされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-106307号公報
特開2012-186069号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特開2012-186069号公報においては、電池蓋を筐体に取り付ける最中に、電池蓋の突起部に装着されたシール材が、筐体の内壁に摺接する。これに伴い、摩擦力がシール材に作用する。摩擦力が作用する方向は、筐体に対する電池蓋の挿入方向と逆方向である。挿入方向と逆方向とは、突起部の基端(電池蓋の底部)に向かう方向である。
【0006】
特開2012-186069号公報の図4等に示されるように、一般的なシール材は丸みを帯びている。従って、シール材の厚み方向に沿った断面は、略円形状となる。このようなシール材に上記した摩擦力が作用すると、シール材が電池蓋の底部に向かって回転する懸念がある。また、シール材にめくれが生じる懸念がある。仮にこのような事態が発生した場合、シール材によるシール性能が低下する可能性がある。また、シール材にめくれが生じると摩擦力が一層大きくなるので、電池蓋を筐体に取り付けるために大きな挿入力が必要となる。このため、取付作業が容易でなくなる。
【0007】
本発明の主たる目的は、シール材によるシール性能が確保されるシール構造を提供することにある。
【0008】
本発明の別の目的は、第1ケーシング体の第2ケーシング体に対する組付が容易なシール構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一実施形態によれば、第1ケーシング体と、該第1ケーシング体が挿入される開口が形成された第2ケーシング体との間にシール材を介在させたシール構造であって、
前記シール材は、前記第1ケーシング体の外壁を向く第1外面と、前記第2ケーシング体の内壁を向く第2外面とを有し、前記第2ケーシング体の前記開口に沿って延在する中実の基部と、
前記基部の前記第2外面から前記第2ケーシング体の前記内壁に向かって突出する少なくとも1つのリップ部と、
を備え、
前記少なくとも1つのリップ部が前記第2ケーシング体の前記内壁に当接するシール構造が提供される。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、第2ケーシング体の開口に第1ケーシング体を挿入するとき、シール材のリップ部が第2ケーシング体の内壁に摺接する。このため、シール材のリップ部に過大な荷重が作用することが回避される。従って、シール材の基部が回転することが回避される。また、シール材の基部にめくれ(捻れ)が生じることが回避される。その結果として、シール材のシール能力が十分に確保される。
(【0011】以降は省略されています)

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