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公開番号2024158285
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2023073366
出願日2023-04-27
発明の名称印刷版、および印刷物の製造方法
出願人日本特殊陶業株式会社
代理人個人,個人
主分類B41N 1/24 20060101AFI20241031BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】印刷パターンの形成精度を向上することができる印刷版を提供する。
【解決手段】印刷版であって、印刷パターンに対応して配置された複数の第1貫通孔を有するパターン形成層と、第1貫通孔に接続された複数の第2貫通孔を有する材料供給層と、を備え、印刷材料が供給される側から見た材料供給層には、同一の平行四辺形状の開口を有する第2貫通孔が互いに異なる第1方向および第2方向に沿って連続的に配置されている連続配置領域が含まれ、第1方向は、開口を画定している辺が伸びる2方向の一方の方向と平行であり、第1方向と第2方向とのなす角度は、90度よりも小さく、材料供給層において開口の各々を画定している線形状部分のうち、2方向の一方の方向に沿った部分と他方の方向に沿った部分とが交わり、且つ、複数の開口によって周囲が囲まれた交点は、T字状に交わっていることを特徴とする。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
印刷版であって、
被印刷物に形成される印刷パターンに対応して配置された複数の第1貫通孔を有するパターン形成層と、
前記パターン形成層のうち前記印刷パターンの形成に用いられる印刷材料が供給される側に積層され、前記第1貫通孔に接続された複数の第2貫通孔を有する材料供給層と、を備え、
前記印刷材料が供給される側から見た前記材料供給層には、同一の平行四辺形状の開口を有する前記第2貫通孔が互いに異なる第1方向および第2方向に沿って連続的に配置されている連続配置領域が含まれ、
前記第1方向は、前記開口を画定している辺が伸びる2方向の一方の方向と平行であり、
前記第1方向と前記第2方向とのなす角度は、90度よりも小さく、
前記材料供給層において前記開口の各々を画定している線形状部分のうち、前記2方向の前記一方の方向に沿った部分と他方の方向に沿った部分とが交わり、且つ、複数の前記開口によって周囲が囲まれた交点は、T字状に交わっていることを特徴とする、印刷版。
続きを表示(約 770 文字)【請求項2】
請求項1に記載の印刷版であって、
前記印刷材料が供給される側から見た前記材料供給層には、さらに、前記連続配置領域内の前記第2貫通孔とは異なる形状の異形開口を有する前記第2貫通孔が配置された、前記連続配置領域の外縁と前記第1貫通孔の外縁との間の外縁領域が含まれ、
前記外縁領域内の前記第2貫通孔のうち少なくとも一部の開口面積は、前記連続配置領域内の前記第2貫通孔の開口面積よりも大きいことを特徴とする、印刷版。
【請求項3】
請求項2に記載の印刷版であって、
前記外縁領域内の前記第2貫通孔には、前記異形開口を前記一方の方向に沿って画定している辺の長さが、前記開口を前記一方の方向に沿って画定している辺の長さよりも長い前記第2貫通孔が含まれることを特徴とする、印刷版。
【請求項4】
請求項1または請求項2に記載の印刷版であって、
前記材料供給層上をスキージで掃引する掃引方向と前記開口の内角の二等分線とのなす角度は、22.5度以下であることを特徴とする、印刷版。
【請求項5】
請求項1または請求項2に記載の印刷版であって、
前記材料供給層の厚みは、10μm以上100μm以下であることを特徴とする、印刷版。
【請求項6】
請求項1または請求項2に記載の印刷版であって、
前記連続配置領域内に配置された前記第2貫通孔の間の距離は、5μm以上50μm以下であることを特徴とする、印刷版。
【請求項7】
被印刷物に印刷パターンが転写された印刷物の製造方法であって、
請求項1または請求項2に記載の印刷版を使用して、前記被印刷物に前記印刷パターンを転写することを特徴とする、印刷物の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷版、および印刷物の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
電子部品の配線や電極等の印刷パターンの形成には、その配線や印刷パターンに対応して配置された貫通孔を有する印刷版が用いられることがある。例えば、特許文献1,2に開示されたメタルマスクは、貫通孔であるパターン開口が所望の印刷パターンに形成されたマスク版と、パターン開口に供給される印刷材料の供給量を調整する調整開口が形成されたスキージ版と、を備えた印刷版である。特許文献1,2において、これらメタルマスクでは、調整開口の対向する長辺部の開口周縁どうしを橋絡するように形成された調整リブ同士を互いに交差する状態で配置したり、調整リブの形成基端部と調整開口の開口内面との接続部分を丸めたりすることで、スキージ版の強度向上を図っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-059290号公報
特開2021-104686号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1,2のいずれの印刷版においても、スキージ版(印刷材料の供給量を調整する材料供給層)の強度向上については、なお改善の余地があった。
【0005】
本発明は、上述した課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、材料供給層の強度を向上することができる印刷版を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現できる。
【0007】
(1)本発明の一形態によれば、印刷版が提供される。この印刷版は、被印刷物に形成される印刷パターンに対応して配置された複数の第1貫通孔を有するパターン形成層と、前記パターン形成層のうち前記印刷パターンの形成に用いられる印刷材料が供給される側に積層され、前記第1貫通孔に接続された複数の第2貫通孔を有する材料供給層と、を備え、前記印刷材料が供給される側から見た前記材料供給層には、同一の平行四辺形状の開口を有する前記第2貫通孔が互いに異なる第1方向および第2方向に沿って連続的に配置されている連続配置領域が含まれ、前記第1方向は、前記開口を画定している辺が伸びる2方向の一方の方向と平行であり、前記第1方向と前記第2方向とのなす角度は、90度よりも小さく、前記材料供給層において前記開口の各々を画定している線形状部分のうち、前記2方向の前記一方の方向に沿った部分と他方の方向に沿った部分とが交わり、且つ、複数の前記開口によって周囲が囲まれた交点は、T字状に交わっている。
【0008】
この構成によれば、材料供給層において平行四辺形状の開口を画定している辺が伸びる2方向の一方の方向に沿った部分と他方の方向に沿った部分とが交わり、且つ、複数の当該開口によって周囲が囲まれた交点の数を増加させることができる。したがって、材料供給層の強度を向上することができる。また、材料供給層の強度向上によって印刷版を薄く形成することが可能となる。このように薄く形成された印刷版では、被印刷物に対して印刷材料を薄く塗布することができるため、厚さの薄い印刷パターンの形成精度を向上することができる。
【0009】
(2)上記態様の印刷版において、前記印刷材料が供給される側から見た前記材料供給層には、さらに、前記連続配置領域内の前記第2貫通孔とは異なる形状の異形開口を有する前記第2貫通孔が配置された、前記連続配置領域の外縁と前記第1貫通孔の外縁との間の外縁領域が含まれ、前記外縁領域内の前記第2貫通孔のうち少なくとも一部の開口面積は、前記連続配置領域内の前記第2貫通孔の開口面積よりも大きくてもよい。
この構成によれば、外縁領域内の少なくとも一部の第2貫通孔の開口面積は、連続配置領域内の第2貫通孔の開口面積よりも大きい。このような外縁領域内の第2貫通孔に接続された第1貫通孔の部分へは印刷材料を円滑に供給できることから、当該部分への印刷材料の供給が不足して印刷パターンの端部周辺にかすれが生じることや印刷パターンの端部周辺の膜厚のばらつきが大きくなることを抑制できる。したがって、この構成によれば、印刷パターンの形成精度をより一層向上することができる。
【0010】
(3)上記態様の印刷版において、前記外縁領域内の前記第2貫通孔には、前記異形開口を前記一方の方向に沿って画定している辺の長さが、前記開口を前記一方の方向に沿って画定している辺の長さよりも長い前記第2貫通孔が含まれてもよい。
この構成によれば、材料供給層上をスキージで掃引する掃引方向が一方の方向に近いほど、このような第2貫通孔に接続された第1貫通孔の部分へは印刷材料を円滑に供給でき、印刷パターンの端部周辺にかすれが生じることや印刷パターンの端部周辺の膜厚のばらつきが大きくなることをより一層抑制できる。
(【0011】以降は省略されています)

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