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公開番号2024157599
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2023072021
出願日2023-04-26
発明の名称装軌車両の走行装置、及び、装軌車両
出願人株式会社小松製作所
代理人弁理士法人志賀国際特許事務所
主分類B62D 55/104 20060101AFI20241031BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】悪路走行時の衝撃を低減する。
【解決手段】走行装置は、車体フレームの側部に配置されたトラックフレームと、前端部及び後端部が交互に上下に揺動可能なように前記トラックフレームに取り付けられた第1アーム部材と、前記第1アーム部材の前記前端部に回転自在に取り付けられた第1下転輪と、前記第1アーム部材の前記後端部に回転自在に取り付けられた後端アイドラと、前記トラックフレームの前後に設けられた複数の走行輪と、前記第1下転輪、前記後端アイドラ及び前記複数の走行輪の周囲に巻回された履帯と、を備え、側面視で、前記第1アーム部材の揺動中心と前記後端アイドラの回転中心と間の後側中心間距離は、前記第1アーム部材の前記揺動中心と前記第1下転輪の回転中心との間の前側中心間距離よりも長い。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
車体フレームの側部に配置されたトラックフレームと、
前端部及び後端部が交互に上下に揺動可能なように前記トラックフレームに取り付けられた第1アーム部材と、
前記第1アーム部材の前記前端部に回転自在に取り付けられた第1下転輪と、
前記第1アーム部材の前記後端部に回転自在に取り付けられた後端アイドラと、
前記トラックフレームの前後に設けられた複数の走行輪と、
前記第1下転輪、前記後端アイドラ及び前記複数の走行輪の周囲に巻回された履帯と、を備え、
側面視で、前記第1アーム部材の揺動中心と前記後端アイドラの回転中心と間の後側中心間距離は、前記第1アーム部材の前記揺動中心と前記第1下転輪の回転中心との間の前側中心間距離よりも長い、
装軌車両の走行装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記第1アーム部材は、前記後端アイドラへ作用する並進方向の力を回転方向の力に変換する、
請求項1に記載の装軌車両の走行装置。
【請求項3】
側面視で、前記後端アイドラへ作用する力の方向と前記第1アーム部材の前記揺動中心と前記後端アイドラの前記回転中心とを結ぶ線とがなす角は直角となる、
請求項1又は2に記載の装軌車両の走行装置。
【請求項4】
前記後側中心間距離は、前記前側中心間距離の1.5倍以上2.5倍以下である、
請求項1又は2に記載の装軌車両の走行装置。
【請求項5】
前記走行装置が平地に静止した平常状態において、前記後端アイドラの前記回転中心は、前記第1アーム部材の前記揺動中心よりも上に配置される、
請求項1又は2に記載の装軌車両の走行装置。
【請求項6】
前記第1アーム部材の前記後端部が上方へ揺動する場合、前記第1アーム部材の回動を制限するストッパ部を更に備える、
請求項1又は2に記載の装軌車両の走行装置。
【請求項7】
前記ストッパ部は、
前記第1アーム部材に設けられた第1アーム部材側凸部と、
前記トラックフレームに設けられ、前記第1アーム部材の前記後端部が上方に変位するように前記第1アーム部材が揺動した際に前記第1アーム部材側凸部が接することで前記第1アーム部材の揺動を制止するトラックフレーム側受け部と、を含む、
請求項6に記載の装軌車両の走行装置。
【請求項8】
前記第1アーム部材側凸部が前記トラックフレーム側受け部に接することで、前記後端アイドラにさらなる力が加わると、前記トラックフレームは前記第1アーム部材と一体になって回動する、
請求項7に記載の装軌車両の走行装置。
【請求項9】
前記第1アーム部材の前記前端部の揺動方向における前記第1アーム部材と前記トラックフレームとの間において前記トラックフレームと前記第1アーム部材との少なくとも一方に設けられ他方に弾性的に当接可能な弾性当接部を更に備える、
請求項1又は2に記載の装軌車両の走行装置。
【請求項10】
前記弾性当接部は、前記トラックフレーム及び前記第1アーム部材のそれぞれに設けられた弾性材製のパッドである、
請求項9に記載の装軌車両の走行装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、装軌車両の走行装置、及び、装軌車両に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
装軌車両には、走行時に地面の起伏による履帯の上下方向変化に下転輪を追従させるための構造を備えたものがある。特許文献1には、トラックフレームと、トラックフレームに取り付けられた第1アーム部材と、第1アーム部材とトラックフレームとの間に設けられ互いに弾性的に当接可能な第1弾性当接部及び第2弾性当接部と、を備えた構造が開示されている。弾性支持部の支持軸線は、前後方向に傾斜している。第1弾性当接部及び第2弾性当接部の当接面の垂線は、前後方向において弾性支持部の支持軸線と同一方向に傾斜している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2007-1377号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、装軌車両は起伏のある不整地を走行することが多く、障害物を乗り越えて落下した時は大きな衝撃を受ける。例えば、後進悪路走行時に車両が大塊を乗り越えると、第1アーム部材の一部に対して前上方に向かって突き上げ力が発生する。この場合、第1アーム部材の構成態様によっては、衝撃を十分に吸収できない可能性がある。そのため、後進悪路走行時の衝撃を低減する上で改善の余地がある。
【0005】
そこで本発明は、悪路走行時の衝撃を低減することができる装軌車両の走行装置、及び、装軌車両を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る装軌車両の走行装置は、車体フレームの側部に配置されたトラックフレームと、前端部及び後端部が交互に上下に揺動可能なように前記トラックフレームに取り付けられた第1アーム部材と、前記第1アーム部材の前記前端部に回転自在に取り付けられた第1下転輪と、前記第1アーム部材の前記後端部に回転自在に取り付けられた後端アイドラと、前記トラックフレームの前後に設けられた複数の走行輪と、前記第1下転輪、前記後端アイドラ及び前記複数の走行輪の周囲に巻回された履帯と、を備え、側面視で、前記第1アーム部材の揺動中心と前記後端アイドラの回転中心と間の後側中心間距離は、前記第1アーム部材の前記揺動中心と前記第1下転輪の回転中心との間の前側中心間距離よりも長い。
【発明の効果】
【0007】
上記態様によれば、後進悪路走行時の衝撃を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態に係る装軌車両の側面図。
実施形態に係る走行装置の側面図。
実施形態に係る第1アーム部材を含む構造の側面図。
実施形態に係る構造の作用説明図。
比較例に係る構造を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。実施形態においては、装軌車両として、不整地での作業を行うブルドーザなどの建設車両を挙げて説明する。
【0010】
以下の説明において、例えば「平行」や「直交」、「中心」、「同軸」等の相対的又は絶対的な配置を示す表現は、厳密にそのような配置や状態を意味するのみならず、公差や同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している配置や状態をも含むものとする。以下の説明に用いる図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更して示す場合がある。
(【0011】以降は省略されています)

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