TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024156606
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-06
出願番号2024028991
出願日2024-02-28
発明の名称粉体急結剤、止水材材料、止水材、構造体の製造方法及び止水方法
出願人積水化学工業株式会社
代理人弁理士法人大阪フロント特許事務所
主分類C04B 22/10 20060101AFI20241029BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】止水材材料における急結剤として用いた場合に、得られる止水材において、短期的な止水性だけでなく、長期的な止水性も高めることができる粉体急結剤を提供する。
【解決手段】本発明に係る粉体急結剤は、母材と、陽イオン又は陰イオンを放出可能なイオン放出性化合物とを含み、前記イオン放出性化合物が、前記母材の少なくとも表面に存在し、前記イオン放出性化合物が、難水溶性塩を生成可能である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
粉体急結剤であって、
母材と、陽イオン又は陰イオンを放出可能なイオン放出性化合物とを含み、
前記イオン放出性化合物が、前記母材の少なくとも表面に存在し、
前記イオン放出性化合物が、難水溶性塩を生成可能である、粉体急結剤。
続きを表示(約 580 文字)【請求項2】
前記難水溶性塩が、炭酸カルシウムである、請求項1に記載の粉体急結剤。
【請求項3】
前記イオン放出性化合物が、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、ギ酸カルシウム、酢酸カルシウム、乳酸カルシウム、又は塩化カルシウムである、請求項1又は2に記載の粉体急結剤。
【請求項4】
前記母材が、樹脂である、請求項1又は2に記載の粉体急結剤。
【請求項5】
前記母材が、熱可塑性樹脂である、請求項1又は2に記載の粉体急結剤。
【請求項6】
前記イオン放出性化合物が、前記粉体急結剤の表面と、前記粉体急結剤の内部とに存在する、請求項1又は2に記載の粉体急結剤。
【請求項7】
セメントミルク又はモルタルと、
請求項1又は2に記載の粉体急結剤とを含む、止水材材料。
【請求項8】
可使時間が、1分以上30分以下である、請求項7に記載の止水材材料。
【請求項9】
請求項7に記載の止水材材料の硬化物である、止水材。
【請求項10】
材齢24時間における圧縮強度が、0.1N/mm

以上5.0N/mm

以下である、請求項9に記載の止水材。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、粉体急結剤に関する。また、本発明は、上記粉体急結剤を用いた止水材材料に関する。また、本発明は、上記止水材材料を用いた止水材に関する。また、本発明は、上記止水材材料を用いる構造体の製造方法及び止水方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
トンネル、地下空間及び法面等の建設工事では、壁面、天井面及び斜面等から漏水又は湧水が発生することがある。従来、漏水又は湧水を止水するために、吹付コンクリート等の吹付材が用いられている。止水目的で用いられる吹付材(止水材)は、止水対象箇所への吹付直後から水圧に耐えて該止水対象箇所に付着している必要がある。そのため、止水目的で用いられる吹付材(止水材)の材料には、通常、急結剤が配合される。
【0003】
急結剤の一例として、下記の特許文献1には、化学成分としてのCaOとAl



との含有モル比(CaO/Al



)が2.0~2.6であり、CaOとAl



とを合計で86~94質量%含むセメント用急結剤が開示されている。このセメント用急結剤は、残部に化学成分としてのSiO

とFe



とを含有質量比(SiO

/Fe



)8~15で含み、残部中のSiO

とFe



との含有割合が50質量%以上である。また、このセメント用急結剤は、CaO-Al



-SiO

-Fe



系非晶質物質を有効成分とする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-071536号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の急結剤を含む止水材材料を用いた止水材では、短期的には、良好に止水することができる。しかしながら、1箇所を止水すると、別の亀裂を起点として水の通り道が新たに形成され、止水作業から比較的時間が経過した後に水漏れが新たに発生することがある。また、微細な亀裂箇所に止水材材料を配置することは困難であるため、止水作業から比較的時間が経過した後に水漏れが新たに発生することがある。
【0006】
このように、従来の急結剤を含む止水材材料を用いた場合には、得られる止水材において、短期的な止水性を高めることができたとしても、長期的な止水性を高めることは困難である。
【0007】
本発明の目的は、止水材材料における急結剤として用いた場合に、得られる止水材において、短期的な止水性だけでなく、長期的な止水性も高めることができる粉体急結剤を提供することである。また、本発明の目的は、上記粉体急結剤を用いた止水材材料を提供することである。また、本発明の目的は、上記止水材材料を用いた止水材を提供することである。また、本発明の目的は、上記止水材材料を用いる構造体の製造方法及び止水方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本明細書において、以下の粉体急結剤、止水材材料、止水材、構造体の製造方法及び止水方法を開示する。
【0009】
項1.粉体急結剤であって、母材と、陽イオン又は陰イオンを放出可能なイオン放出性化合物とを含み、前記イオン放出性化合物が、前記母材の少なくとも表面に存在し、前記イオン放出性化合物が、難水溶性塩を生成可能である、粉体急結剤。
【0010】
項2.前記難水溶性塩が、炭酸カルシウムである、項1に記載の粉体急結剤。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

株式会社トクヤマ
水硬性組成物
25日前
株式会社トクヤマ
セメント系固化材
1か月前
太平洋マテリアル株式会社
吹付モルタル
1か月前
ノリタケ株式会社
焼成用治具
1か月前
ノリタケ株式会社
焼成用治具
1か月前
三菱マテリアル株式会社
cBN焼結体
2か月前
太平洋マテリアル株式会社
吹付コンクリート
1か月前
三菱マテリアル株式会社
cBN焼結体
1か月前
東レ株式会社
多孔質炭素板およびその製造方法
2か月前
株式会社トクヤマ
セメント系硬化体の製造方法
1か月前
株式会社大木工藝
活性炭成形体の製造方法
1か月前
MUマテックス株式会社
骨材組成物
1か月前
個人
石材調建材パネル
2か月前
株式会社大川構造設計
硬化物の製造方法
1か月前
MUマテックス株式会社
セメント組成物
1か月前
TOTO株式会社
構造部材
1か月前
株式会社日本触媒
分散剤
2か月前
品川リフラクトリーズ株式会社
不定形耐火物
1か月前
日本発條株式会社
接合体
1か月前
長崎県
多孔質陶磁器の製造方法
1か月前
日本発條株式会社
接合体
1か月前
TDK株式会社
電子部品
1か月前
太平洋マテリアル株式会社
急結混和材及び吹付コンクリート
1か月前
株式会社MARUWA
窒化ケイ素板及びその製造方法
1か月前
太平洋セメント株式会社
セメント混和材
1か月前
黒崎播磨株式会社
製銑用耐火物
1か月前
ノリタケ株式会社
グリーンシートおよび造粒粉
1か月前
デンカ株式会社
混和材及びセメント組成物
1か月前
日本碍子株式会社
焼成体の製造方法
1か月前
太平洋マテリアル株式会社
無機質結合材および無機繊維組成物
1か月前
株式会社Polyuse
造形物の製造方法
10日前
太平洋マテリアル株式会社
セメント組成物及びセメントペースト
2か月前
信越化学工業株式会社
炭化金属被覆炭素材料
10日前
東ソー株式会社
フッ素含有イットリウム焼結体及びその製造方法
3日前
株式会社エココスモ
耐熱性バインダ及びその製造方法
1か月前
東京窯業株式会社
低熱膨張ブロック
1か月前
続きを見る