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公開番号
2024124819
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-13
出願番号
2023032751
出願日
2023-03-03
発明の名称
cBN焼結体
出願人
三菱マテリアル株式会社
代理人
個人
主分類
C04B
35/5835 20060101AFI20240906BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約
【課題】高硬度鋼の高速切削加工のための切削工具として用いたときであっても、耐摩耗性および耐欠損性をより向上させたcBN焼結体を得る。
【解決手段】立方晶窒化硼素粒子と結合相を有し、
前記結合相には、XとAlとの複合酸化物(Xは、LaまたはCe)が含まれることを特徴とする立方晶窒化硼素焼結体。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
立方晶窒化硼素粒子と結合相を有し、
前記結合相には、XとAlとの複合酸化物(Xは、LaまたはCe)が含まれることを特徴とする立方晶窒化硼素焼結体。
続きを表示(約 250 文字)
【請求項2】
前記立方晶窒化硼素粒子の111回折線強度をIa、前記XとAlとの複合酸化物の110回折線強度をIbとしたとき、0.05<Ib/Ia<0.35であることを特徴とする請求項1に記載の立方晶窒化硼素焼結体。
【請求項3】
前記立方晶窒化硼素粒子の含有割合が40~80面積%であって、残部を前記結合相とし、前記結合相の面積を100.0%とするとき、前記XとAlとの複合酸化物が、前記結合相中に1.0~4.0面積%を占めることを特徴とする請求項1に記載の立方晶窒化硼素焼結体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、硬質複合材料である立方晶(以下、cBNということがある)窒化硼素焼結体に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
cBN焼結体は、ダイヤモンドに比して硬度は劣るものの、Fe系やNi系材料との反応性が低いという性質を有しているため、切削工具として用いられている。そして、この切削工具の寿命を向上させるべく、種々の提案がなされており、例えば、Al化合物の含有割合や粒径の制御、結合相中へのTi化合物、Al化合物の添加が行われている。
【0003】
例えば、特許文献1には、cBN焼結体の断面において、cBN粒子は、60面積%以上を占め、結合相は、AlNおよびAl
2
O
3
のうち少なくとも一方を含有するAl化合物粒子を含有し、前記cBN焼結体の断面における前記Al化合物粒子の粒度分布は、前記Al化合物粒子の個数基準での累積分布において、粒径が0.3μm以上であるものの割合が5%以上であり、粒径が0.5μm以上であるものの割合が5%未満である切削工具が記載され、該切削工具は耐摩耗性に優れるとされている。
【0004】
また、例えば、特許文献2には、cBNの含有割合は40体積%以上60体積%未満で、結合相の含有割合は40体積%を超え60体積%以下であり、前記cBNの平均粒径は1.0μm以上3.0μm未満であり、前記結合相はAl化合物とTi化合物とを含み、前記Ti化合物は主にTiの窒化物からなり、前記Al化合物は、平均粒径が0.1μm未満でありその含有割合は1.0体積%以上7.0体積%未満であってAlの酸化物、窒化物及び硼化物からなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物からなり、所定の手順で測定された平均接触数Nが1.0未満である、cBN焼結体を有する切削工具が記載され、該切削工具は耐酸化性に優れるとされている。
【0005】
さらに、例えば、特許文献3には、cBNが40~85体積%と、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Co、NiおよびAlから選択される少なくとも1種の金属の少なくとも1種の炭化物、窒化物、炭窒化物、硼化物、酸化物およびこれらの相互固溶体からなる群より選ばれた少なくとも1種からなる結合相および残部が不可避的不純物からなり、Mo量が0.2~3.0質量%、Ni量が0.2~3.0質量%、Ta量が0.5~3.0質量%であるcBN焼結体が記載され、該焼結体を切削工具として用いると耐摩耗性、耐欠損性に優れるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
国際特許公開2022/004530号
特許第6843096号公報
特許第5614460号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、前記事情や前記提案を鑑みてなされたものであって、例えば、高硬度鋼の高速切削加工のための切削工具として用いたときであっても、耐摩耗性と耐欠損性に優れ切削工具寿命を向上させたcBN焼結体を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の実施形態に係る立方晶窒化硼素焼結体は、
立方晶窒化硼素粒子と結合相を有し、
前記結合相には、XとAlとの複合酸化物(Xは、LaまたはCe)が含まれる。
【0009】
また、前記実施形態に係る立方晶窒化硼素焼結体は、以下の事項(1)または(2)を満足してもよい。
【0010】
(1)前記立方晶窒化硼素粒子の111回折線強度をIa、前記XとAlとの複合酸化物の110回折線強度をIbとしたとき、0.05<Ib/Ia<0.35であること。
(2)前記立方晶窒化硼素粒子の含有割合が40~80面積%であって、残部を前記結合相とし、前記結合相の面積を100.0%とするとき、前記XとAlとの複合酸化物が、前記結合相中に1.0~4.0面積%を占めること。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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