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公開番号2024160700
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-14
出願番号2024074258
出願日2024-05-01
発明の名称造形物の製造方法
出願人株式会社Polyuse
代理人弁理士法人IPX
主分類C04B 28/02 20060101AFI20241107BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】鉄筋を含む造形物を得るにあたって有効な製造方法等を提供する。
【解決手段】本発明の一態様によれば、内部に鉄筋を含む造形物の製造方法が提供される。この製造方法は、結合材(A)と、細骨材(B)と、水と、を含む、付加製造用モルタル材料を準備する工程と、付加製造法により、付加製造用モルタル材料を造形する工程と、造形された付加製造用モルタル材料を硬化させる工程と、を備える。付加製造用モルタル材料における水の含有量は、結合材(A)の含有量を100質量部としたときに、27~34質量部の範囲である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
内部に鉄筋を含む造形物の製造方法であって、
結合材(A)と、細骨材(B)と、水と、を含む、付加製造用モルタル材料を準備する工程と、
付加製造法により、前記付加製造用モルタル材料を造形する工程と、
造形された前記付加製造用モルタル材料を硬化させる工程と、
を備え、
前記付加製造用モルタル材料における前記水の含有量は、前記結合材(A)の含有量を100質量部としたときに、27~34質量部の範囲である、造形物の製造方法。
続きを表示(約 800 文字)【請求項2】
請求項1に記載の造形物の製造方法において、
前記付加製造用モルタル材料は、前記結合材(A)以外に、吸水材料を含むものである、造形物の製造方法。
【請求項3】
請求項2に記載の造形物の製造方法において、
前記付加製造用モルタル材料は、前記吸水材料として、前記細骨材(B)の少なくとも一部に廃瓦細骨材を含む、造形物の製造方法。
【請求項4】
請求項2に記載の造形物の製造方法において、
前記付加製造用モルタル材料は、前記吸水材料として、吸水性ポリマー及び/又は吸水性を有する繊維材料を含む、造形物の製造方法。
【請求項5】
請求項1に記載の造形物の製造方法において、
前記結合材(A)は、スラグ粉末及び/又は石灰石粉末を、前記結合材(A)全体に対して40質量%以上含む、造形物の製造方法。
【請求項6】
請求項1に記載の造形物の製造方法において、
前記付加製造用モルタル材料は、チキソトロピー性を付与する混和剤(C)を含む、造形物の製造方法。
【請求項7】
請求項1に記載の造形物の製造方法において、
前記結合材(A)は、フライアッシュを含む、造形物の製造方法。
【請求項8】
請求項1に記載の造形物の製造方法において、
前記細骨材(B)の平均粒径が1mm以下である、造形物の製造方法。
【請求項9】
請求項1に記載の造形物の製造方法において、
前記細骨材(B)の粒度指数は20以上である、造形物の製造方法。
【請求項10】
請求項1に記載の造形物の製造方法において、
前記付加製造用モルタル材料は、分散剤及び/又は流動化剤を含む、造形物の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、造形物の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
近年、セメントや石膏等の水硬化性材料と、付加製造装置を用いて造形を行う方法が提案されている。たとえば、特許文献1には、「セメント質混練物の水和が進行して該混練物の流動性が低下しても、繊細かつ多様なデザインを有する造形物を安定的に製造できる付加製造方法」が示されている。また、特許文献2には、「押出し性及び積層性に優れ、且つ、硬化後に高い層間付着強度を有する積層造形用水硬性組成物」が示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-122539号公報
特開2020-105023号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、実際に造形物を作製する際に、当該造形物の内部に鉄筋等を含ませる場合がある。このような場合においては、付加製造に用いる材料を適切に選ばないと内部の鉄筋等を劣化させてしまうことがある。また、その他にも造形物を長期にわたって安定化させるための幅広いニーズが存在する。
【0005】
本発明では上記事情に鑑み、鉄筋を含む造形物を得るにあたって有効な製造方法等を提供することとした。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によれば、内部に鉄筋を含む造形物の製造方法が提供される。この製造方法は、結合材(A)と、細骨材(B)と、水と、を含む、付加製造用モルタル材料を準備する工程と、付加製造法により、付加製造用モルタル材料を造形する工程と、造形された付加製造用モルタル材料を硬化させる工程と、を備える。付加製造用モルタル材料における水の含有量は、結合材(A)の含有量を100質量部としたときに、27~34質量部の範囲である。
【0007】
上記態様によれば、鉄筋を含む造形物を得るにあたって有効な製造方法等が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。また、技術的な矛盾がない限り、例えば、第1実施形態として示した特徴事項を、第2実施形態や第3実施形態に組み合わせてもよい。また、本明細書中の「~」はとくに断りがなければ、以上から以下を表す。
【0009】
<<第1実施形態>>
すなわち、第1実施形態にかかる造形物の製造方法は以下に示すものである。
内部に鉄筋を含む造形物の製造方法であって、
結合材(A)と、細骨材(B)と、水と、を含む、付加製造用モルタル材料を準備する工程と、
付加製造法により、前記付加製造用モルタル材料を造形する工程と、
造形された前記付加製造用モルタル材料を硬化させる工程と、
を備え、
前記付加製造用モルタル材料における前記水の含有量は、前記結合材(A)の含有量を100質量部としたときに、27~34質量部の範囲である、造形物の製造方法。
【0010】
[造形物の製造方法]
本実施形態の造形物の製造方法は、付加製造用のモルタル材料を用いるものである。本明細書において、付加製造(又は付加製造法)とは、材料を積層しながら造形する加工法を指す。すなわち、本実施形態の製造方法は、所定の付加製造用モルタル材料(単に「モルタル材料」と称することもある)を用いて造形を行い、造形物を硬化することにより、所望の造形物を得るという特徴を有する。
(【0011】以降は省略されています)

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