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公開番号2024156480
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-06
出願番号2023070978
出願日2023-04-24
発明の名称直動案内装置
出願人日本精工株式会社
代理人弁理士法人栄光事務所
主分類F16C 29/06 20060101AFI20241029BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】スライダ内部の潤滑剤漏出を抑制し、長期に亘り潤滑性を維持することが可能な直動案内装置を提供する。
【解決手段】直動案内装置は、転動体と、前記転動体の転動溝が形成された案内レールと、前記案内レールの転動溝とともに前記転動体の転走路をなす転動溝と、前記転走路を転動した前記転動体を循環させるための戻し路が形成されたスライダ本体と、前記転走路と前記戻し路とを連通する方向転換路が形成されており、前記スライダ本体の両端に配置される一対のエンドキャップとを有し、前記エンドキャップは、前記転走路の前記転動体をすくい上げて前記方向転換路へ導くために、前記案内レールの転動溝へ向かって突出したタング部を備え、前記タング部に、前記転動溝に接するシール部を設けている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
転動体と、
前記転動体の転動溝が形成された案内レールと、
前記案内レールの転動溝とともに前記転動体の転走路をなす転動溝と、前記転走路を転動した前記転動体を循環させるための戻し路が形成されたスライダ本体と、
前記転走路と前記戻し路とを連通する方向転換路が形成されており、前記スライダ本体の両端に配置される一対のエンドキャップとを有し、
前記エンドキャップは、前記転走路の前記転動体をすくい上げて前記方向転換路へ導くために、前記案内レールの転動溝へ向かって突出したタング部を備え、
前記タング部に、前記転動溝に接するシール部を設けた、ことを特徴とする直動案内装置。
続きを表示(約 220 文字)【請求項2】
前記シール部は、前記タング部と一体である、
ことを特徴とする請求項1に記載の直動案内装置。
【請求項3】
前記シール部は、前記タング部と別体である、
ことを特徴とする請求項1に記載の直動案内装置。
【請求項4】
前記シール部は、潤滑油が通過可能なスリットまたは切欠を、一つもしくは複数有する、
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の直動案内装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、直動案内装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
直動案内装置は、案内レールの軌道面とスライダ本体の軌道面との間に形成される転動体の転動通路と、スライダ本体に形成された転動体の戻し通路と、エンドキャップに形成された転動体の方向転換路と、が連通されてなる略環状の循環経路を備えており、この循環経路内を転動体が循環するようになっている。
【0003】
特許文献1に開示された直動案内装置においては、タング部が転動通路の端部に向かって突出するようにエンドキャップが設けられており、タング部の突出先端に形成された掬い上げ部に、転動通路の終点の転動体が接触することにより、転動体が転動通路から掬い上げられるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-121709号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、通常は、タング部とレールの間に隙間が設けられているため、スライダを移動させるたびに、レール転走面側に付着した内部の潤滑剤が、その隙間からスライダの外側に排出されてしまい、それによりスライダ内の潤滑剤が減少して潤滑性が低下する虞ががある。
【0006】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、潤滑剤がスライダ内部から漏出するのを抑制し、潤滑性を長期に亘り維持することのできる直動案内装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の直動案内装置は、
転動体と、
前記転動体の転動溝が形成された案内レールと、
前記案内レールの転動溝とともに前記転動体の転走路をなす転動溝と、前記転走路を転動した前記転動体を循環させるための戻し路が形成されたスライダ本体と、
前記転走路と前記戻し路とを連通する方向転換路が形成されており、前記スライダ本体の両端に配置される一対のエンドキャップとを有し、
前記エンドキャップは、前記転走路の前記転動体をすくい上げて前記方向転換路へ導くために、前記案内レールの転動溝へ向かって突出したタング部を備え、
前記タング部に、前記転動溝に接するシール部を設けた、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、スライダ内部の潤滑剤が漏出するのを抑制し、潤滑性を長期に亘り維持することのできる直動案内装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本発明の実施形態に係る直動案内装置の斜視図である。
図2は、本実施形態の直動案内装置の転送路及び循環路を示すXY断面図である。
図3(a)は、エンドキャップを示す斜視図であり、図3(b)は、エンドキャップのタング部の構成を示す図2の部分拡大断面図である。
図4(a)は、エンドキャップをX方向に見た正面図であり、図4(b)はタング部付近を拡大して示す図である。
図5(a)は、変形例にかかるエンドキャップを示す図3(a)と同様な斜視図であり、図5(b)は、変形例にかかるエンドキャップのタング部の構成を示す図3(b)と同様な部分拡大断面図である。
図6は、変形例にかかるエンドキャップのタング部付近を拡大して示す図4(b)と同様な図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態に係る直動案内装置を添付図面に基づいて説明する。
図1に、本実施形態に係る直動案内装置10の斜視図を示す。図2は、直動案内装置10の転送路及び循環路を示すXY断面図である。本実施形態に係る直動案内装置10は、工作機械、搬送装置、その他の生産設備に用いられるものである。
(【0011】以降は省略されています)

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