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公開番号2024155429
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-31
出願番号2023070132
出願日2023-04-21
発明の名称画像処理装置
出願人理想科学工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B41J 2/525 20060101AFI20241024BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】裏抜けとインク消費量を抑えつつ、粒状性の優れた高画質な印刷データを生成する。
【解決手段】印刷装置が印刷に用い出力データを生成する画像処理装置1であって、KからGrに色分配を行うためのKG分解テーブルを記憶する入力データ記憶部41と、CMYKからCMYKGrに色分配する際に、CMYK画素毎にCM明度とK明度とを比較し、CM明度の方がK明度よりも低い場合には、KG分解テーブルを用いることなくKのみで出力データを生成し、CM明度の方がK明度よりも高い場合には、KG分解テーブルを使用して、KとGrの出力データを生成する画像制御部43とを備える。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
印刷装置が印刷に用いる出力データを生成する画像処理装置であって、
KからGrに色分配を行うためのKG分解テーブルを記憶する記憶部と、
CMYKからCMYKGrに色分配する際に、CMYK画素毎にCM明度とK明度とを比較し、CM明度の方がK明度よりも低い場合には、前記KG分解テーブルを用いることなくKのみで前記出力データを生成し、CM明度の方がK明度よりも高い場合には、前記KG分解テーブルを使用して、KとGrの前記出力データを生成する画像処理部と、
を備えたことを特徴とする画像処理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置に係り、特に、裏抜けとインク消費量を抑えつつ、粒状性の優れた高画質な印刷データを生成する画像処理装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
インクを吐出するノズルを複数配列したノズル列からなるヘッドを複数個使用したインクジェットプリンタでは、プロセスカラーであるCMYKインクと合わせてGr(Kと同色相かつ明度が高い)インクを使用することで粒状性を改善するような手段がある。
【0003】
特許文献1に記載の技術では、Kドットを用いて粒状性が悪化する領域では、Grドットを形成するようにすることで高画質な画像を得る方法について記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2001-277552号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載のプリンターでは、Kドットで粒状性が悪化する領域の判断方法については具体的に記されていない。また、5色カラープロファイルで色変換をするような実施例についても具体的な記載がないが、Kと同じ濃度をGrで表現しようとするとK単色時に比べてインク量が増えるため、K,Gr以外の色もインクを吐出する場合には裏抜けが許容範囲を超える可能性があり、インク消費量もGrを使用しない場合に比べて悪化する可能性があった。
【0006】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、裏抜けとインク消費量を抑えつつ、粒状性の優れた高画質な印刷データを生成することができる画像処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係る画像処理装置の特徴は、
印刷装置が印刷に用いる出力データを生成する画像処理装置であって、
KからGrに色分配を行うためのKG分解テーブルを記憶する記憶部と、
CMYKからCMYKGrに色分配する際に、CMYK画素毎にCM明度とK明度とを比較し、CM明度の方がK明度よりも低い場合には、前記KG分解テーブルを用いることなくKのみで前記出力データを生成し、CM明度の方がK明度よりも高い場合には、前記KG分解テーブルを使用して、KとGrの前記出力データを生成する画像処理部と、
を備えことにある。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る画像処理装置の特徴によれば、裏抜けとインク消費量を抑えつつ、粒状性の優れた高画質な印刷データを生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の一実施形態に係る画像処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
(a)は、入力データ記憶部に記憶されたKG分解テーブルの一例を示した図である。(b)は、K,Gr比率とODの関係を示した図である。
(a)は、CM明度を示した明度テーブルの一例を示した図であり、(b)は、K明度を示した明度テーブルの一例を示した図である。
(a)は、比較のため、従来技術による出力データの生成を説明した図であり、(b)は、本発明の一実施形態に係る画像処理装置による出力データの生成を説明した図である。
本発明の一実施形態に係る画像処理装置における処理内容を示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。各図面を通じて同一若しくは同等の部位や構成要素には、同一若しくは同等の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、現実のものとは異なることに留意すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている。
(【0011】以降は省略されています)

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