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公開番号2024155413
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-31
出願番号2023070106
出願日2023-04-21
発明の名称車両用フード
出願人株式会社神戸製鋼所
代理人弁理士法人栄光事務所
主分類B62D 25/10 20060101AFI20241024BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】軽量化を図りつつ、十分な張り剛性が確保され、しかも、良好な歩行者保護性能が確保されて安全性が向上された車両用フードを提供する。
【解決手段】アウタパネル11と、インナパネル13と、車両の前部に設けられたロック機構に係合されるロック部材15と、インナパネル13に設けられてインナパネル13におけるロック部材15が取り付けられたロック部30を補強するロック補強材17と、を備え、インナパネル13は、底面部21と、底面部21からアウタパネル11側へ張り出す内側接合部25と、底面部21と内側接合部25との間を繋ぐ傾斜壁部25aと、を有し、傾斜壁部25aは、アウタパネル11へ向かって切り起こされてアウタパネル11に接合する切り起こし部41を有し、ロック補強材17は、アウタパネル11側へ延在し、切り起こし部41をアウタパネル11と反対側から支持する支持部である一端側支持部53a及び他端側支持部53bを有する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
車両に取り付けられる車両用フードであって、
前記車両の外側を構成するアウタパネルと、
前記アウタパネルの内側に設けられるインナパネルと、
前記インナパネルに設けられ、前記車両の前部に設けられたロック機構に係合されるロック部材と、
前記インナパネルに設けられ、前記インナパネルにおける前記ロック部材が取り付けられたロック部を補強するロック補強材と、
を備え、
前記インナパネルは、底面部と、前記底面部から前記アウタパネル側へ張り出す内側接合部と、前記底面部と前記内側接合部との間を繋ぐ傾斜壁部と、を有し、
前記傾斜壁部は、前記アウタパネルへ向かって切り起こされて前記アウタパネルに接合する切り起こし部を有し、
前記ロック補強材は、前記アウタパネル側へ延在し、前記切り起こし部を前記アウタパネルと反対側から支持する支持部を有する、
車両用フード。
続きを表示(約 260 文字)【請求項2】
前記インナパネルは、複数の前記切り起こし部を有し、
前記ロック補強材の前記支持部によって複数の前記切り起こし部が支持されている、
請求項1に記載の車両用フード。
【請求項3】
前記ロック補強材は、複数の前記切り起こし部の少なくとも一部を支持する複数の前記支持部を有する、
請求項2に記載の車両用フード。
【請求項4】
前記ロック補強材は、複数の前記切り起こし部を支持する一つの前記支持部を有する、
請求項2に記載の車両用フード。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用フードに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、車両における乗員の安全性向上が求められており、係る目的のために車体の強度を向上させてきた。他方、地球温暖化問題等の深刻化を背景に、自動車の燃費改善の動きが加速している。燃費改善には車体の軽量化が有効であることが知られている。
【0003】
自動車等の車両の前部に配置される車両用フードでは、フード前側の張り剛性を高めるために、デント補強材を設けている。例えば、特許文献1には、フードを構成するアウタパネルとインナパネルとの間に、フードの開閉時などにアウタパネルに入力する荷重をインナパネルに伝達させて分散する支持部材を設けることが開示されている。また、特許文献2には、アウタパネルの内側に、アウタパネルを補強しつつ歩行者保護性能を向上させるためのアウタパネル補強材を取り付けた車両用フードが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-128169号公報
特開2021-116018号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、デント補強材によって幅広い領域の張り剛性を確保する場合には、デント補強材を大型化する必要があり、さらに、フードを薄肉化する際には、張り剛性を確保するためにデント補強材を厚肉にする必要がある。
【0006】
一方、車両の軽量化に対応するため、車両用フードでは、薄肉化とともに、デント補強材の小型化や省略が検討されている。しかし、デント補強材を省略すると、フードの張り剛性が極端に低下し、洗車時やフードを閉じる際などにフードの前部側に手をついた際の荷重によってアウタパネルが凹むおそれがある。また、単に、デント補強材を省略した場合、衝突時における変形抵抗が小さくなり、頭部障害値(HIC値)を低く抑えることが難しい。
【0007】
そこで本発明は、軽量化を図りつつ、十分な張り剛性が確保され、しかも、良好な歩行者保護性能が確保されて安全性が向上された車両用フードを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は下記の構成からなる。
車両に取り付けられる車両用フードであって、
前記車両の外側を構成するアウタパネルと、
前記アウタパネルの内側に設けられるインナパネルと、
前記インナパネルに設けられ、前記車両の前部に設けられたロック機構に係合されるロック部材と、
前記インナパネルに設けられ、前記インナパネルにおける前記ロック部材が取り付けられたロック部を補強するロック補強材と、
を備え、
前記インナパネルは、底面部と、前記底面部から前記アウタパネル側へ張り出す内側接合部と、前記底面部と前記内側接合部との間を繋ぐ傾斜壁部とを有し、
前記傾斜壁部は、前記アウタパネルへ向かって切り起こされて前記アウタパネルに接合する切り起こし部を有し、
前記ロック補強材は、前記アウタパネル側へ延在し、前記切り起こし部を前記アウタパネルと反対側から支持する支持部を有する、
車両用フード。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、車両用フードの軽量化を図りつつ、十分な張り剛性を確保し、しかも、良好な歩行者保護性能を確保して安全性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本実施形態に係る車両用フードの分解斜視図である。
図2は、アウタパネルを装着した状態の車両用フードの図1におけるII-II線に沿った断面図である。
図3は、インナパネルの前側の斜視図である。
図4は、図3におけるIV-IV線に沿った断面矢視図である。
図5は、他の形状のロック補強材を備えた車両用フードを説明する図3におけるIV-IV断面に相当する断面矢視図である。
図6は、他の形状のロック補強材が設けられたインナパネルの前側の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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