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公開番号2024154766
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-31
出願番号2023068798
出願日2023-04-19
発明の名称長尺部材の保持具
出願人株式会社パイオラックス,スズキ株式会社
代理人個人
主分類F16L 3/12 20060101AFI20241024BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】高温雰囲気下でも長尺部材に対する保持力を低下しにくい、長尺部材の保持具を提供する。
【解決手段】この長尺部材の保持具10は保持部21を有し、該保持部21は底部30と第1側壁31と第2側壁33と開口部35とを有し、第1側壁31内面から保持爪40が延出し、第2側壁33内面からは、第1側壁31に向かって突出部50が突出し、第2側壁33内面であって、突出部50よりも底部30側の位置からは圧接部57が突出しており、突出部50は、第2側壁33内面からの突出量が圧接部57の突出量よりも大きい頂部51を有しており、頂部51は、保持部21に長尺部材が保持された状態で、長尺部材外周から開口部35側に離間するように構成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
長尺部材を保持する保持部を有する長尺部材の保持具であって、
前記保持部は、底部と、該底部の一側部から立設した第1側壁と、前記底部の他側部から立設した第2側壁と、前記底部の反対側に位置する開口部とを有しており、
前記第1側壁の内面から保持爪が延出しており、その先端部が、前記保持部に保持された前記長尺部材の外周に当接可能とされており、
前記第2側壁の内面からは、前記第1側壁に向かって突出部が突出しており、
前記第2側壁の内面であって、前記突出部よりも前記底部側の位置からは、前記長尺部材の外周に圧接する圧接部が突出しており、
前記突出部は、前記第2側壁の内面からの突出量が、前記圧接部の、前記第2側壁の内面からの突出量よりも大きい、頂部を有しており、
前記頂部と前記保持爪の先端との間隔が前記長尺部材の外径よりも小さくされており、
前記頂部は、前記保持部に前記長尺部材が保持された状態で、前記長尺部材の外周から前記開口部側に離間するように構成されていることを特徴とする長尺部材の保持具。
続きを表示(約 260 文字)【請求項2】
前記圧接部は、前記第2側壁に沿って延び、前記突出部に連設するリブ状をなしている請求項1記載の長尺部材の保持具。
【請求項3】
前記突出部は、前記頂部から、前記底部側に向けて、前記第2側壁の内面からの突出量が次第に小さくなる斜面を有している請求項1又は2記載の長尺部材の保持具。
【請求項4】
前記突出部の、前記長尺部材の軸方向に沿った厚さは、
前記圧接部の、前記長尺部材の軸方向に沿った厚さよりも、大きくなっている請求項1又は2記載の長尺部材の保持具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、線状、管状又は棒状の長尺部材を保持するための、長尺部材の保持具に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、自動車には、パイプや、チューブ、ワイヤ、ケーブル、ハーネス等が用いられているが、これらは絡まったり、他部材と干渉したり、破損したり等の不都合が生じることがある。そのため、通常は何らかの保持具に収容保持されて、該保持具を介して車内の所定位置に配設されることが多い。
【0003】
例えば、下記特許文献1には、車両の被取付部に取り付けられ、一対の側壁と底壁とを備えたクランプ部と、一方の側壁に設けられた円弧状のパイプ支持部と、他方の側壁からパイプ支持部へ向かって延びて、パイプ支持部へ支持されるパイプに撓み変形され該パイプをパイプ支持部側へ付勢する付勢手段と、パイプ支持部から他方の側壁側へ突出したリブと有する、パイプクランプが記載されている。
【0004】
上記パイプクランプでは、クランプ部でパイプを保持した状態では、パイプ支持部から突出したリブが、パイプに食い込むようになっている(特許文献1の図3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2015-105673号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1のパイプクランプでは、上述したように、クランプ部でパイプを保持した状態で、リブがパイプに食い込んでいるが、この状態をリブ側から見ると、リブは、パイプから押圧力を受けている、と言える。
【0007】
そのため、パイプが高温雰囲気下で長期間に亘って晒されて、パイプからの熱がリブに長時間作用すると、合成樹脂よりなるリブが熱変形して、初期形状が維持されず、パイプに対する保持力が低下するおそれがあった。
【0008】
したがって、本発明の目的は、高温雰囲気下であっても、長尺部材に対する保持力を低下しにくくすることができる、長尺部材の保持具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明は、長尺部材を保持する保持部を有する長尺部材の保持具であって、前記保持部は、底部と、該底部の一側部から立設した第1側壁と、前記底部の他側部から立設した第2側壁と、前記底部の反対側に位置する開口部とを有しており、前記第1側壁の内面から保持爪が延出しており、その先端部が、前記保持部に保持された前記長尺部材の外周に当接可能とされており、前記第2側壁の内面からは、前記第1側壁に向かって突出部が突出しており、前記第2側壁の内面であって、前記突出部よりも前記底部側の位置からは、前記長尺部材の外周に圧接する圧接部が突出しており、前記突出部は、前記第2側壁の内面からの突出量が、前記圧接部の、前記第2側壁の内面からの突出量よりも大きい、頂部を有しており、前記頂部と前記保持爪の先端との間隔が前記長尺部材の外径よりも小さくされており、前記頂部は、前記保持部に前記長尺部材が保持された状態で、前記長尺部材の外周から前記開口部側に離間するように構成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明においては、保持部に長尺部材を収容すると、保持爪の先端部が長尺部材の外周に当接可能とされ、圧接部が長尺部材の外周に圧接するので、長尺部材を保持することができると共に、長尺部材に引き抜き力が作用した場合は、突出部の頂部が長尺部材の外周に引っ掛かって、長尺部材が突出部の頂部を通り超えない限りは、保持部から長尺部材を引き抜けないため、長尺部材を抜け止めすることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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