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公開番号
2024152823
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-25
出願番号
2024131757,2020553081
出願日
2024-08-08,2019-10-07
発明の名称
ガラス板
出願人
日本電気硝子株式会社
代理人
主分類
C03C
3/087 20060101AFI20241018BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約
【課題】曲げ加工性に優れると共に、厚みや結晶化度が小さくても、飛散片の衝突エネルギーを有効に減衰し得るガラス板を創案する。
【解決手段】本発明のガラス板は、樹脂板と複合一体化して、ガラス樹脂複合体を作製するためのガラス板であって、ガラス組成として、モル%で、SiO
2
45~80%、Al
2
O
3
5~30%、Li
2
O+Na
2
O+K
2
O 0~20%、MgO 3~35%、CaO 0.1~35%、SrO+BaO 0~15%を含有することを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
樹脂板と複合一体化して、ガラス樹脂複合体を作製するためのガラス板であって、
ガラス組成として、モル%で、SiO
2
45~80%、Al
2
O
3
5~30%、Li
2
O+Na
2
O+K
2
O 0~20%、MgO 14~35%、CaO 1~35%、SrO+BaO 0~5%を含有することを特徴とするガラス板。
続きを表示(約 290 文字)
【請求項2】
ヤング率が80GPa以上であることを特徴とする請求項1に記載のガラス板。
【請求項3】
液相粘度が10
2.0
d・Pa以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載のガラス板。
【請求項4】
結晶化度が30%以下であることを特徴とする請求項1~3の何れかに記載のガラス板。
【請求項5】
板厚が3~15mmであることを特徴とする請求項1~4の何れかに記載のガラス板。
【請求項6】
3次元的に湾曲した曲面形状を有することを特徴とする請求項1~5の何れかに記載のガラス板。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂板と複合一体化して、ガラス樹脂複合体を作製するためのガラス板に関し、特に自動車のフロントガラスやドアガラスに好適なガラス樹脂複合体に用いるガラス板に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
車両等の窓ガラスには、一般的に、複数枚のソーダライムガラス板を有機樹脂中間層で複合一体化した合わせガラスが使用されており、軽量化を目的として、複数枚のソーダライムガラス板と樹脂板とを有機樹脂中間層で複合一体化したガラス樹脂複合体が用いられることもある(特許文献1~4参照)。
【0003】
車両等の窓ガラスに使用されるソーダライムガラス板は、走行中の飛び石等の飛散片の先端形状を変形させて、その衝撃抵抗を増大させることで、飛散片の衝突エネルギーを減衰する機能を有している。
【0004】
しかし、ソーダライムガラス板は、飛散片の衝撃抵抗を増大させる効果が十分であるとは言えない。現状、ソーダライムガラス板の板厚を大きくするか、積層枚数を多くして、飛散片の衝撃抵抗を高めているが、これに伴い、窓ガラスの厚みや質量の増大を招いている。
【0005】
そこで、飛散片の衝撃抵抗を高めるために、ソーダライムガラス板の代わりに結晶化ガラス板を用いることが検討されている。例えば、主結晶としてβ-石英固溶体(Li
2
O・Al
2
O
3
・nSiO
2
[但し、n≧2])等のLi
2
O-Al
2
O
3
-SiO
2
系結晶を析出してなる結晶化ガラス板が検討されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2012-144217号公報
特開2004-196184号公報
特開2001-151539号公報
実開平1-8821号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、結晶化ガラスの結晶化度を高めると、結晶化ガラスの硬度が上昇し、飛散片の衝突エネルギーを減衰し得るが、析出結晶が軟化変形を阻害するため、曲げ加工が困難になり、自動車のフロントガラス等に適用できなくなる。また、結晶化ガラスの厚みを大きくすることでも、飛散片の衝突エネルギーを減衰し得るが、この場合、窓ガラスの質量が増大してしまい、また透明性を損なう虞がある。
【0008】
そこで、本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、その技術的課題は、曲げ加工性に優れると共に、厚みや結晶化度が小さくても、飛散片の衝突エネルギーを有効に減衰し得るガラス板を創案することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者等は、ガラス板のガラス組成範囲を厳密に規制することにより、上記技術的課題を解決し得ることを見出し、本発明として提案するものである。すなわち、本発明のガラス板は、樹脂板と複合一体化して、ガラス樹脂複合体を作製するためのガラス板であって、ガラス組成として、モル%で、SiO
2
45~80%、Al
2
O
3
5~30%、Li
2
O+Na
2
O+K
2
O 0~20%、MgO 3~35%、CaO 0.1~35%、SrO+BaO 0~15%を含有することを特徴とする。ここで、「Li
2
O+Na
2
O+K
2
O」は、Li
2
O、Na
2
O及びK
2
Oの合量を指す。「SrO+BaO」は、SrOとBaOの合量を指す。
【0010】
本発明のガラス板は、樹脂板と複合一体化して、ガラス樹脂複合体を作製するためのガラス板である。ガラス樹脂複合体において、ガラス板は、透明性を有し、衝撃抵抗を高める材料である。樹脂板は、飛散片の衝突による衝撃を緩和し、また飛散片の衝撃によるガラス片の飛散を防止する材料である。両者を備えることにより、耐衝撃性能を確保し易くなる。
(【0011】以降は省略されています)
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