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公開番号2024145410
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2023057739
出願日2023-03-31
発明の名称造粒粉およびガラスグリーンシート
出願人ノリタケ株式会社
代理人個人,個人
主分類C03C 8/16 20060101AFI20241004BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】ガラスグリーンシートの成形性を向上させる技術を提供する
【解決手段】。ここで開示される封止用ガラスグリーンシートに用いられる造粒粉は、ガラス粉末と、水溶性バインダと、カルボキシ基を含む有機酸とを含み、上記ガラス粉末のレーザ回折・散乱法に基づく体積基準のD50粒径が、10μm以上50μm以下であり、上記有機酸に含まれる炭素数が8以下であり、上記造粒粉全体を100wt%としたとき、上記有機酸の割合が5wt%以下である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
封止用ガラスグリーンシートに用いられる造粒粉であって、
ガラス粉末と、
水溶性バインダと、
カルボキシ基を含む有機酸と
を含み、
前記ガラス粉末のレーザ回折・散乱法に基づく体積基準のD50粒径が10μm以上50μm以下であり、
前記有機酸に含まれる炭素数が8以下であり、
前記造粒粉全体を100wt%としたとき、前記有機酸の割合が5wt%以下である、
造粒粉。
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
前記有機酸が水溶性である、請求項1に記載の造粒粉。
【請求項3】
前記有機酸のカルボキシ基の数が2以上である、請求項1に記載の造粒粉。
【請求項4】
前記有機酸としてクエン酸を含む、請求項1に記載の造粒粉。
【請求項5】
前記造粒粉全体を100wt%としたときの前記ガラス粉末の割合が、50wt%以上80wt%以下である、請求項1に記載の造粒粉。
【請求項6】
封止用ガラスグリーンシートであって、
ガラス粉末と、
水溶性バインダと、
カルボキシ基を含む有機酸と
を含み、
前記ガラス粉末のレーザ回折・散乱法に基づく体積基準のD50粒径が10μm以上50μm以下であり、
前記有機酸に含まれる炭素数が8以下であり、
前記ガラスグリーンシート全体を100wt%としたとき、前記有機酸の割合が5wt%以下である、
ガラスグリーンシート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、造粒粉およびガラスグリーンシートに関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
燃料電池では、空気と燃料ガスとの混合を防ぐため、封止用途としてガラスが用いられる。このようなガラスとして、例えば、ガラスグリーンシートが知られている。例えば、特開2020-167093号公報には、シート成形時の成形不良や破損を防止でき、かつ、ガスリークを好適に防止できるガス封止部を形成できる封止用グリーンシートに関する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-167093号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ガラスグリーンシートを成形する際には、その端部に亀裂が発生する場合がある。そのため、優れた成形性を有するガラスグリーンシートの実現する技術が望まれている。
【0005】
そこで、本開示はガラスグリーンシートの成形性を向上させる技術を提供することを主な目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示により、封止用ガラスグリーンシートに用いられる造粒粉が提供される。ここで開示される造粒粉の一態様では、ガラス粉末と、水溶性バインダと、カルボキシ基を含む有機酸(本明細書において「有機酸添加物」ともいう。)とを含み、上記ガラス粉末のレーザ回折・散乱法に基づく体積基準のD50粒径が、10μm以上50μm以下であり、上記有機酸に含まれる炭素数が8以下であり、上記造粒粉全体を100wt%としたとき、上記有機酸の割合が5wt%以下である。
【0007】
本発明者の検討により、造粒粉が上記有機酸を上記割合で含むことで、当該造粒粉をシート成形する際の成形荷重が低減することが見出された。成形荷重が低減することで、成形されるガラスグリーンシートに亀裂が入り難くなる。すなわち、上記造粒粉によれば、ガラスグリーンシートの成形性を向上させることができる。
【0008】
ここで開示される造粒粉の一態様では、上記有機酸が水溶性である。これにより、他の材料と水系溶媒とが混合されたスラリーにおいて、有機酸添加物がより均一に混合されるため、ガラスグリーンシートの成形性をより向上させることができる。
【0009】
ここで開示される造粒粉の一態様では、上記有機酸のカルボキシ基の数が2以上である。有機酸のカルボキシル基の数が多いほど、水溶性が向上するため、より高い成形性が実現される。
【0010】
ここで開示される造粒粉の一態様では、上記有機酸としてクエン酸を含む。これにより、より高い成形性が実現される。
(【0011】以降は省略されています)

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