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公開番号2024154668
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-31
出願番号2023068620
出願日2023-04-19
発明の名称ガラス母材の製造方法
出願人住友電気工業株式会社
代理人弁理士法人信栄事務所
主分類C03B 8/04 20060101AFI20241024BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】バーナのフードの劣化を抑制するとともに、助燃性ガスの使用量を抑制する、ガラス母材の製造方法を提供する。
【解決手段】バーナをターゲットに対して相対的に往復移動させながら、ガラス微粒子をターゲットに噴射して堆積させるガラス母材の製造方法であって、バーナは、本体部とフードを有する。本体部は、原料ガスポートと、燃料ガスポートと、第一助燃性ガスポートと、第二助燃性ガスポートと、を有し、ガラス母材の製造方法は、ガラス微粒子の堆積開始時であって、燃料ガスポートから燃料ガスの流量を増加させるとともに第二助燃性ガスポートから助燃性ガスの流量を一定にして、ガラス微粒子を堆積する第一堆積工程と、第一堆積工程後、燃料ガスポートから燃料ガスの流量を増加させるとともに第二助燃性ガスポートから助燃性ガスの流量を増加させて、ガラス微粒子を堆積する第二堆積工程と、を備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
バーナをターゲットに対して相対的に往復移動させながら、前記バーナが形成する火炎内でガラス微粒子を生成し、生成した前記ガラス微粒子を前記ターゲットに噴射して堆積させる、ガラス母材の製造方法であって、
前記バーナは、
本体部と、
前記本体部の外周に設けられ、前記本体部の噴射面よりも、噴射方向下流に突出するフードと、を有し、
前記本体部は、
前記噴射面の中央に設けられ、ガラス原料ガスを噴射する原料ガスポートと、
前記原料ガスポートの外周に設けられ、燃料ガスを噴射する燃料ガスポートと、
前記燃料ガスポート内に設けられ、助燃性ガスを噴射する、複数の第一助燃性ガスポートと、
前記燃料ガスポートの外周に設けられ、助燃性ガスを噴射する第二助燃性ガスポートと、を有し、
前記ターゲットに対する、前記ガラス微粒子の堆積開始時であって、前記燃料ガスポートから噴射される前記燃料ガスの流量を増加させるとともに前記第二助燃性ガスポートから噴射される前記助燃性ガスの流量を一定にして、前記ガラス微粒子を堆積する第一堆積工程と、
前記第一堆積工程後、前記燃料ガスポートから噴射される前記燃料ガスの流量を増加させるとともに前記第二助燃性ガスポートから噴射される前記助燃性ガスの流量を増加させて、前記ガラス微粒子を堆積する第二堆積工程と、を備える、ガラス母材の製造方法。
続きを表示(約 200 文字)【請求項2】
前記第一堆積工程において、前記第二助燃性ガスポートから噴射される前記助燃性ガスの噴射速度は2m/秒以上である、請求項1に記載のガラス母材の製造方法。
【請求項3】
前記第二堆積工程において、前記第二助燃性ガスポートから噴射される前記助燃性ガスの流量は、前記燃料ガスの流量の0.4倍以上0.6倍以下である、請求項1または請求項2に記載のガラス母材の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ガラス母材の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、OVD法およびVAD法による、多孔質ガラス微粒子堆積体の製造に用いられるバーナを開示している。特許文献1のバーナには、ガラス原料を噴射する多重管と、二重管構造を有し、燃料ガスおよび助燃性ガスを噴射する、複数の火炎噴射ノズルが配置されている。
【0003】
特許文献2は、複数のバーナそれぞれにおいてガラス微粒子が堆積している部分の外径をモニターし、外径が長手方向で均一になるようガラス原料の供給量を調整するガラス母材の製造方法を開示している。
【0004】
特許文献3は、突き出しを備える、同心円状の多重管バーナを開示している。バーナ中心から噴射されるガラス原料ガスのガス流速に対して、突き出し部内側から噴射される火炎用ガスのガス流速が0.3倍から1.0倍である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2004-331440号公報
特開2006-160551号公報
国際公開第2017/188334号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
バーナには、火炎分解反応を安定させるため、バーナの本体部の外周に設けられるとともに、本体部の噴射面から噴射方向下流に突出するフードが設けられることがある。このフードは、火炎による赤熱で劣化しやすい。フードの赤熱による劣化を抑制するため、出射面の外周から助燃性ガスを噴射することが好ましい。しかしながら、助燃性ガスの使用量については、過剰供給の観点で、改善の余地があった。
【0007】
本開示は、バーナのフードの劣化を抑制するとともに、助燃性ガスの使用量を抑制する、ガラス母材の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
バーナをターゲットに対して相対的に往復移動させながら、前記バーナが形成する火炎内でガラス微粒子を生成し、生成した前記ガラス微粒子を前記ターゲットに噴射して堆積させる、ガラス母材の製造方法であって、
前記バーナは、
本体部と、
前記本体部の外周に設けられ、前記本体部の噴射面よりも、噴射方向下流に突出するフードと、を有し、
前記本体部は、
前記噴射面の中央に設けられ、ガラス原料ガスを噴射する原料ガスポートと、
前記原料ガスポートの外周に設けられ、燃料ガスを噴射する燃料ガスポートと、
前記燃料ガスポート内に設けられ、助燃性ガスを噴射する、複数の第一助燃性ガスポートと、
前記燃料ガスポートの外周に設けられ、助燃性ガスを噴射する第二助燃性ガスポートと、を有し、
前記ターゲットに対する、前記ガラス微粒子の堆積開始時であって、前記燃料ガスポートから噴射される前記燃料ガスの流量を増加させるとともに前記第二助燃性ガスポートから噴射される前記助燃性ガスの流量を一定にして、前記ガラス微粒子を堆積する第一堆積工程と、
前記第一堆積工程後、前記燃料ガスポートから噴射される前記燃料ガスの流量を増加させるとともに前記第二助燃性ガスポートから噴射される前記助燃性ガスの流量を増加させて、前記ガラス微粒子を堆積する第二堆積工程と、を備える。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、バーナのフードの劣化を抑制するとともに、助燃性ガスの使用量を抑制する、ガラス母材の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本実施形態に係るガラス母材の製造方法で用いる、製造装置を示す概略構成図である。
図2は、製造装置のバーナを図1のII-II線の位置で示す断面図である。
図3は、燃料ガスおよび助燃性ガスの評価結果を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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