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公開番号2025079644
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-22
出願番号2023192454
出願日2023-11-10
発明の名称シール装置
出願人株式会社フジクラ
代理人個人
主分類C03B 37/029 20060101AFI20250515BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】 炉内への外気の侵入を抑制し得るシール装置を提供する。
【解決手段】 シール装置1は、ブレード収容体30と、第1ブレード10及び複数の第2ブレード20と、を備え、第1ブレード10は、第1本体部11と、一対の第1側方部12と、を有し、第2ブレード20は、第2本体部21と、一対の第2側方部22と、を有し、ブレード収容体30は、複数の第1収容部31と、複数の第2収容部32と、隔壁33と、を有し、隔壁33は、低背部332と、高背部331と、を有し、第1側方部12の下面12Lは、第1本体部11の側面11Sと第2側方部22の側面22Sと低背部332の中心30C側の頂部と、がなす空間SP全体を覆う。
【選択図】 図11
特許請求の範囲【請求項1】
光ファイバ母材を挿入可能な開口及び前記開口の外側に延在する主面を有するブレード収容体と、前記開口の周方向に沿って交互に並び、前記主面に沿って前記開口の径方向に移動可能な複数の第1ブレード及び複数の第2ブレードと、を備え、前記開口を介して光ファイバ線引炉の上部開口から挿入される光ファイバ母材にそれぞれの前記第1ブレード及びそれぞれの前記第2ブレードが接することで、前記光ファイバ母材と前記上部開口との隙間を塞ぐためのシール装置であって、
前記第1ブレードは、第1本体中間部と前記第1本体中間部よりも前記ブレード収容体の外縁側に設けられる第1本体外側部とを含む第1本体部と、前記第1本体部の前記周方向に、前記第1本体部から突出する一対の第1側方部と、を有し、
前記第2ブレードは、第2本体内側部と前記第2本体内側部よりも前記ブレード収容体の外縁側に設けられる第2本体外側部とを含む第2本体部と、前記第2本体部の前記周方向に、前記第2本体部から突出する一対の第2側方部と、を有し、
前記ブレード収容体は、前記周方向に沿って並び、前記第1本体外側部を収容可能な複数の第1収容部と、前記周方向に沿って前記第1収容部と交互に並び、前記第2本体外側部を収容可能な複数の第2収容部と、互いに隣り合う前記第1収容部と前記第2収容部とを離隔する隔壁と、を有し、
前記隔壁は、高背部と、前記隔壁の前記径方向に前記高背部から突出し、前記主面からの高さが前記高背部よりも低い低背部と、を有し、
前記主面側を向く前記第1側方部の下面は、前記主面からの前記低背部の上面の高さ以上の位置に配置されると共に前記主面からの前記高背部の上面の高さよりも低い位置に配置され、
前記第1側方部の下面は、前記周方向に面する前記第1本体部の側面と当該側面と互いに隣り合う前記第2側方部の側面と前記開口の中心側における前記低背部の頂部と、がなす空間全体を覆う
ことを特徴とするシール装置。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記第1本体部は、前記第1本体中間部よりも前記中心側に設けられる第1本体内側部を更に有し、
前記第1ブレードの移動方向に垂直な方向かつ前記主面に平行な方向における前記第1本体中間部の幅は、前記ブレード収容体の外縁側から前記中心側に向かって小さくなり、
前記第1ブレードの移動方向に垂直な方向かつ前記主面に平行な方向における前記第1本体内側部の幅は、前記第1本体中間部の前記幅よりも小さく、前記ブレード収容体の外縁側から前記中心側に向かって小さくなる
ことを特徴とする請求項1に記載のシール装置。
【請求項3】
前記一対の第2側方部のそれぞれは、第2側方外側部と、前記第2側方外側部よりも前記中心側に設けられる第2側方内側部と、を有し、
前記周方向に面する前記第2側方外側部のそれぞれの側面は、前記第2収容部を挟む一対の前記隔壁の側面に沿う形状であり、
前記周方向に面する前記第2側方内側部の側面のいずれかの部位は、前記周方向に面する前記第2側方外側部の側面よりも当該第2側方外側部と互いに隣り合う前記第1ブレード側に設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載のシール装置。
【請求項4】
前記第2ブレードの移動方向に垂直な方向かつ前記主面に平行な方向における一対の前記第2側方内側部の前記側面間の距離は、前記外縁側から前記中心側に向かって小さくなる
ことを特徴とする請求項3に記載のシール装置。
【請求項5】
前記第1本体部の前記側面の形状と、前記第2側方部の前記側面の形状とは、互いに相補的である
ことを特徴とする請求項3に記載のシール装置。
【請求項6】
前記高背部の前記中心側の頂部は、前記中心側に面する端面を有し、
前記第1側方部は、前記外縁側に面し前記高背部の前記端面に対向する端面を有し、
前記隔壁の前記中心側から前記外縁側に向かう方向に垂直な方向かつ前記主面に平行な方向における前記高背部の前記端面の幅は、前記第1側方部の前記端面の当該方向の幅よりも小さい
ことを特徴とする請求項1に記載のシール装置。
【請求項7】
前記第1側方部は、前記外縁側に面する端面を有し、
前記第2本体外側部は、前記中心側に面する端面を有し、
前記第1ブレードと前記第2ブレードとが最も前記中心側に移動した場合において、前記第1側方部の前記端面と、前記第2本体外側部の前記端面とが、間隔をあけて互いに対向する
ことを特徴とする請求項1に記載のシール装置。
【請求項8】
前記第1ブレード及び前記第2ブレードのうち少なくとも1つのブレードは、当該ブレードの高さ方向における最も上側の面である上面及び前記高さ方向における最も下側の面である下面の少なくとも一方から前記中心側に最も突出した先端部にかけて、当該ブレードの厚さが小さくなるように傾斜の方向が徐々に前記高さ方向に近づく曲面を有する
ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のシール装置。
【請求項9】
前記周方向に面する少なくとも1つの前記第1本体外側部の側面と前記外縁側に面する前記第1本体部の端面との間、及び前記周方向に面する少なくとも1つの前記第2本体外側部の側面と前記外縁側に面する前記第2本体部の端面との間の少なくとも一方が面取りされている
ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のシール装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シール装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
光ファイバは、光ファイバ母材を線引きすることで製造される。光ファイバ母材を線引きする光ファイバ線引炉は、光ファイバ母材が収容される炉を備え、炉内には、不活性ガス等の炉内ガスが充填されている。このため、光ファイバ母材を炉内に収容するための線引炉の上部開口を塞ぐシール装置が用いられる場合がある。
【0003】
下記特許文献1には、このようなシール装置が記載されている。このシール装置では、光ファイバ母材を挿通可能な開口を有する環状のプレートと、当該開口の径方向に移動可能で、端部が光ファイバ母材の側面に当接可能な複数の長尺状のブレードを備えている。プレートには、それぞれのブレードの一部を収容する収容部が設けられており、当該収容部は、一対の長尺状の隔壁で仕切られている。隔壁の長手方向に垂直な方向におけるそれぞれの収容部の幅は、当該径方向において概ね一定であり、開口の径方向に垂直な方向におけるそれぞれの隔壁の幅は、開口から離れた位置から開口に向かって狭くなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-13135号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このようなシール装置において、互いに隣り合うブレードと開口側における隔壁の頂部とがなす空間が形成される場合がある。このような空間が形成される場合、当該空間を介して、炉内に外気が侵入する懸念がある。
【0006】
そこで、本発明は、炉内への外気の侵入を抑制し得るシール装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的の達成のため、本発明の態様1は、光ファイバ母材を挿入可能な開口及び前記開口の外側に延在する主面を有するブレード収容体と、前記開口の周方向に沿って交互に並び、前記主面に沿って前記開口の径方向に移動可能な複数の第1ブレード及び複数の第2ブレードと、を備え、前記開口を介して光ファイバ線引炉の上部開口から挿入される光ファイバ母材にそれぞれの前記第1ブレード及びそれぞれの前記第2ブレードが接することで、前記光ファイバ母材と前記上部開口との隙間を塞ぐためのシール装置であって、前記第1ブレードは、第1本体中間部と前記第1本体中間部よりも前記ブレード収容体の外縁側に設けられる第1本体外側部とを含む第1本体部と、前記第1本体部の前記周方向に、前記第1本体部から突出する一対の第1側方部と、を有し、前記第2ブレードは、第2本体内側部と前記第2本体内側部よりも前記ブレード収容体の外縁側に設けられる第2本体外側部とを含む第2本体部と、前記第2本体部の前記周方向に、前記第2本体部から突出する一対の第2側方部と、を有し、前記ブレード収容体は、前記周方向に沿って並び、前記第1本体外側部を収容可能な複数の第1収容部と、前記周方向に沿って前記第1収容部と交互に並び、前記第2本体外側部を収容可能な複数の第2収容部と、互いに隣り合う前記第1収容部と前記第2収容部とを離隔する隔壁と、を有し、前記隔壁は、高背部と、前記隔壁の前記径方向に前記高背部から突出し、前記主面からの高さが前記高背部よりも低い低背部と、を有し、前記主面側を向く前記第1側方部の下面は、前記主面からの前記低背部の上面の高さ以上の位置に配置されると共に前記主面からの前記高背部の上面の高さよりも低い位置に配置され、前記第1側方部の下面は、前記周方向に面する前記第1本体部の側面と当該側面と互いに隣り合う前記第2側方部の側面と前記開口の中心側における前記低背部の頂部と、がなす空間全体を覆うことを特徴とするシール装置である。
【0008】
このシール装置によれば、第1側方部の下面が、周方向に面する第1本体部の側面と当該側面と互いに隣り合う第2側方部の側面と開口の中心側における低背部の頂部と、がなす空間全体を覆うため、当該空間を介した光ファイバ線引炉内への外気の侵入を抑制し得る。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、炉内への外気の侵入を抑制し得るシール装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の実施形態に係る光ファイバ線引炉の概略図である。
図1のシール装置の概略を示す平面図である。
図2のシール装置の一部を示す斜視図である。
ブレード収容体の一部を示す斜視図である。
下面が見える第1ブレードの斜視図である。
上面が見える第1ブレードの斜視図である。
上面が見える第2ブレードの斜視図である。
下面が見える第2ブレードの斜視図である。
第1ブレード及び第2ブレードがブレード収容体に配置された様子を示す図である。
ブレード収容体に配置された第1ブレード及び第2ブレードを収容体の主面側から見る図である。
ブレード収容体に配置された第1ブレード及び第2ブレードの一部を示す拡大図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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