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公開番号2025064338
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-17
出願番号2023174002
出願日2023-10-06
発明の名称ガラス繊維の製造装置、及びガラス繊維の製造方法
出願人日本電気硝子株式会社
代理人
主分類C03B 37/12 20060101AFI20250410BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】ガラスストランドとの摩擦によるタッチバーの損傷を低減し、タッチバーの長期間に亘る使用を可能としたガラス繊維の製造装置を提供する。
【解決手段】ガラス繊維の製造装置11は、複数のガラスフィラメントを集束させてガラスストランドSを形成するギャザリングシュー14と、ガラスストランドSの延在方向と交差する方向に沿ってガラスストランドSを往復移動させるトラバース20と、トラバース20の往復移動方向に沿って延在するとともに、ガラスストランドSと常時摺接するタッチバー21と、トラバース20を通過したガラスストランドSを巻き取るコレット16と、を備えるとともに、タッチバー21を回転させることにより、タッチバー21におけるガラスストランドSとの摺接面を変更する摺接面変更装置23を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
複数のガラスフィラメントを集束させてガラスストランドを形成するギャザリングシューと、
前記ガラスストランドの延在方向と交差する方向に沿って前記ガラスストランドを往復移動させるトラバースと、
前記トラバースの往復移動方向に沿って延在するとともに、前記ガラスストランドと常時摺接するタッチバーと、
前記トラバースを通過した前記ガラスストランドを巻き取るコレットと、
を備えたガラス繊維の製造装置であって、
前記タッチバーを回転させることにより、前記タッチバーにおける前記ガラスストランドとの摺接面を変更する摺接面変更装置を備える、ガラス繊維の製造装置。
続きを表示(約 380 文字)【請求項2】
前記タッチバーは長手方向に沿った中心軸の周りに回転可能に設けられている、請求項1に記載のガラス繊維の製造装置。
【請求項3】
前記タッチバーの回転速度を制御する回転速度制御部を備える、請求項2に記載のガラス繊維の製造装置。
【請求項4】
トラバースによってガラスストランドの延在方向と交差する方向に沿って前記ガラスストランドを往復移動させつつ、前記トラバースを通過した前記ガラスストランドをコレットで巻き取る巻き取り工程を備えたガラス繊維の製造方法であって、
前記巻き取り工程において、前記トラバースの往復移動方向に沿って延在するタッチバーに前記ガラスストランドを摺接させつつ、前記タッチバーを回転させることにより、前記タッチバーにおける前記ガラスストランドとの摺接面を変更する、ガラス繊維の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ガラス繊維の製造装置、及びガラス繊維の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ガラス繊維の製造装置としては、ガラスストランドの延在方向と交差する方向に沿ってガラスストランドを往復移動させるトラバースと、トラバースを通過したガラスストランドを巻き取るコレットとを備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。このようなガラス繊維の製造装置では、ガラスストランドがコレットに綾掛けされながら巻き取られることによって、ガラス繊維が筒状に巻かれた塊であるケーキが製造される。
【0003】
ところで、上記のようなガラス繊維の製造装置では、トラバースの往復運動によって、ガラスストランドが左右に振られることになる。すると、ガラスストランドが捩れるように暴れてしまい、ガラスストランドを構成する複数のガラスフィラメントの等長性が低下してしまう。言い換えると、ガラスストランドを構成する複数のガラスフィラメントの長さがばらついてしまう。そこで、本出願人はトラバースの下方に前記トラバースの往復移動方向に沿って延在するタッチバーを、ガラスストランドが常時摺接するように配設することで、ガラスストランドの暴れを抑制する技術を提案している(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015-137222号公報
特願2022-137707号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記のガラス繊維製造装置に配設されたタッチバーは、ガラスストランドと常時摺接しており、ガラスストランドとの摩擦によって表面にダメージを受けやすい。タッチバー表面が磨耗し、タッチバーが変形することで、充分な機能が発揮できなくなる。以上のことから、タッチバーの耐用期間が短いという問題があった。
【0006】
本発明の目的は、ガラスストランドとの摩擦によるタッチバーの損傷を低減し、タッチバーの長期間に亘る使用を可能としたガラス繊維製造装置、及びガラス繊維の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
[1]上記課題を解決するガラス繊維の製造装置は、複数のガラスフィラメントを集束させてガラスストランドを形成するギャザリングシューと、前記ガラスストランドを延在方向と交差する方向に沿って前記ガラスストランドを往復移動させるトラバースと、前記トラバースの往復移動方向に沿って延在するとともに、前記ガラスストランドと常時摺接するタッチバーと、前記トラバースを通過した前記ガラスストランドを巻き取るコレットと、を備えたガラス繊維の製造装置であって、前記タッチバーを回転させることにより、前記タッチバーにおける前記ガラスストランドとの摺接面を変更する摺接面変更装置を備えていることを特徴とする。タッチバーを有することにより、ガラスストランドの暴れが抑制され、ガラスフィラメントの等長性を向上させることができる。また、タッチバーを回転させることにより、ガラスストランドとの摺接面を変更することができ、特定の一面のみへの摺接を抑制することができる。よって、タッチバーの変形を抑制することができるため、タッチバーの長期間に亘る使用が可能となる。
【0008】
[2]上記[1]に記載のガラス繊維の製造装置において、前記タッチバーが長手方向に沿った中心軸の周りに回転可能に設けられていることが好ましい。
【0009】
[3]上記[2]に記載のガラス繊維の製造装置において、前記タッチバーの回転速度制御部を備えていることが好ましい。
【0010】
[4]ガラス繊維の製造方法は、トラバースによってガラスストランドの延在方向と交差する方向に沿って前記ガラスストランドを往復移動させつつ、前記トラバースを通過した前記ガラスストランドをコレットで巻き取る巻き取り工程を備えたガラス繊維の製造方法であって、前記巻き取り工程において、前記トラバースの往復移動方向に沿って延在するタッチバーに前記ガラスストランドを摺接させつつ、前記タッチバーを回転させることにより、前記タッチバーにおける前記ガラスストランドとの摺接面を変更することを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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