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公開番号
2025077986
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-19
出願番号
2024137561
出願日
2024-08-19
発明の名称
ガラス繊維用組成物
出願人
日本電気硝子株式会社
代理人
主分類
C03C
13/00 20060101AFI20250512BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約
【課題】高い弾性率を有し、生産性が良好であるガラス組成物を低コストで提供する。
【解決手段】質量%で、SiO
2
40~60%、Al
2
O
3
10~30%、B
2
O
3
0~10%、MgO 5~20%、CaO 5~20%、SrO 0~10%、BaO 0~10%を含有することを特徴とするガラス繊維用組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
質量%で、SiO
2
40~60%、Al
2
O
3
10~30%、B
2
O
3
0~10%、MgO 5~20%、CaO 5~20%、SrO 0~10%、BaO 0~10%を含有することを特徴とするガラス繊維用組成物。
続きを表示(約 870 文字)
【請求項2】
質量%で、B
2
O
3
0.01~10%を含有することを特徴とする請求項1に記載のガラス繊維用組成物。
【請求項3】
質量%で、SiO
2
40~55%を含有することを特徴とする請求項1に記載のガラス繊維用組成物。
【請求項4】
質量%で、SiO
2
40~55%、Al
2
O
3
20~30%、B
2
O
3
0.01~10%を含有することを特徴とする請求項1に記載のガラス繊維用組成物。
【請求項5】
質量比で、SiO
2
/Al
2
O
3
が1.35~4であることを特徴とする請求項1に記載のガラス繊維用組成物。
【請求項6】
質量比で、MgO/CaOが0.5~3であることを特徴とする請求項1に記載のガラス繊維用組成物。
【請求項7】
質量%で、ZrO
2
0.001%以上を含有することを特徴とする請求項1に記載のガラス繊維用組成物。
【請求項8】
希土類元素酸化物の含有量が、質量%で8%以下であることを特徴とする請求項1に記載のガラス繊維用組成物。
【請求項9】
質量%で、SiO
2
50~55%、Al
2
O
3
20~24%、B
2
O
3
0.01~2.5%、MgO 8~20%、CaO 5~10%を含有することを特徴とする請求項1に記載のガラス繊維用組成物。
【請求項10】
質量%で、Li
2
O+Na
2
O+K
2
Oが1%以下であることを特徴とする請求項1に記載のガラス繊維用組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガラス繊維用組成物に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
ガラス繊維(ガラスファイバーあるいはガラスフィラメントともいう)は、一般に略矩形状の平面形状を有するブッシング装置と呼称される成形装置を使用して溶融ガラスを連続的に繊維状に成形(紡糸)することで製造されている。ブッシング装置は、溶融ガラスの一時滞留機能を有するポット形状の容器の底部に配設される。そして、ブッシング装置は、白金等の耐熱性金属材料により構成されており、その底部に多数のノズル(またはオリフィス)を備えている。このブッシング装置では、ノズル先端における溶融ガラスを成形に最適な温度、具体的には溶融ガラスの高温粘性が10
3
dPa・sに相当する温度となるように温度管理を行う。そして、溶融ガラスをノズルから連続的に引き出して急冷し、ガラス繊維として成形する。
【0003】
ガラス繊維の成形を行う場合、溶融ガラスの液相温度Tyが、ガラスの成形温度Tx(ガラスの高温粘性が10
3
dPa・sに相当する温度)以上になると、ノズル近傍部で失透の原因となる結晶が溶融ガラス中に析出し易くなる。その結果、ノズルが詰まり、ブレークとも称される糸切れの原因となる。このため、溶融ガラスの液相温度Tyは成形温度Tx以下(すなわち、温度差ΔTxy=Tx-Ty≧0である)ことが必要であり、更に、温度差ΔTxyは大きい方が好ましい。ただし、成形温度Txを上昇させると溶融ガラスの液相温度Tyとの温度差(ΔTxy)は大きくなるが、この場合、溶融に要するエネルギーの増大に伴い、製造原価の上昇を招くことやブッシング装置等の付帯設備の寿命を短くするという問題を発生させることになる。よって成形温度Txは低くすることが好ましい。
【0004】
このように、ガラス繊維の製造において、成形温度Txや温度差ΔTxyの管理が非常に重要であるが、その一方で、ガラス繊維含有複合材料の高機能化が求められ、より弾性率や比弾性率(具体的にはヤング率や比ヤング率)に優れたガラス繊維の需要が高まっている。そのような特性のガラス繊維用ガラスとしては、SiO
2
、Al
2
O
3
及びMgOを含有するガラス組成物からなるSガラスが知られている。しかしながら、Sガラスは成形温度Txが高く、また液相温度Tyも高いために温度差ΔTxyが小さいことから、生産性に問題があった。
【0005】
そこで特許文献1では、繊維化温度(すなわち成形温度Tx)やΔT(すなわち温度差ΔTxy)の改良を目的としたガラス繊維用組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第7263507号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に開示されたガラス組成物は、高いヤング率を有し、繊維化温度(すなわち成形温度Tx)が低く且つΔT(温度差ΔTxy)が大きい。しかしながら、8質量%超と多量の希土類酸化物を含有しているため、製造コストが高くなり、原料の供給不安のリスクがある。
【0008】
本発明は、高い弾性率を有し、生産性が良好であるガラス繊維用組成物を低コストで提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者等が鋭意検討した結果、所定の組成を有するガラス組成物により、上記課題を解決できることを見出し、本発明として提案するものである。即ち、本発明のガラス繊維用組成物は、質量%で、SiO
2
40~60%、Al
2
O
3
10~30%、B
2
O
3
0~10%、MgO 5~20%、CaO 5~20%、SrO 0~10%、BaO 0~10%を含有することを特徴とする。
【0010】
本発明のガラス繊維用組成物は、質量%で、B
2
O
3
0.01~10%を含有することが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
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