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公開番号2025070642
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-02
出願番号2023181117
出願日2023-10-20
発明の名称光ファイバの製造方法
出願人住友電気工業株式会社
代理人弁理士法人信栄事務所
主分類C03C 25/16 20060101AFI20250424BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】線引中に塗布される樹脂の粘度変動を抑制して、光ファイバの被覆径の変動や偏肉の発生を抑制した光ファイバの製造方法を提供する。
【解決手段】 粘度計と温度計を備えた樹脂タンクに樹脂を収容し、樹脂タンクの内部に収容された樹脂の温度と粘度とを測定する粘度測定工程と、樹脂タンクから配管を介して樹脂塗布部に樹脂を供給し、樹脂塗布部においてガラスファイバの外周に樹脂を塗布する樹脂塗布工程と、を含み、配管の少なくとも一部の外周には、配管内の樹脂の温度が設定された目標温度になるように樹脂を加熱する加熱部が設けられており、目標温度は、粘度測定工程における温度および粘度の測定結果を基に設定される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
粘度計と温度計を備えた樹脂タンクに樹脂を収容し、前記樹脂タンクの内部に収容された前記樹脂の温度と粘度とを測定する粘度測定工程と、
前記樹脂タンクから配管を介して樹脂塗布部に前記樹脂を供給し、前記樹脂塗布部においてガラスファイバの外周に前記樹脂を塗布する樹脂塗布工程と、
を含み、
前記配管の少なくとも一部の外周には、前記配管内の前記樹脂の温度が設定された目標温度になるように前記樹脂を加熱する加熱部が設けられており、
前記目標温度は、前記粘度測定工程における温度および粘度の測定結果を基に設定される、
光ファイバの製造方法。
続きを表示(約 640 文字)【請求項2】
前記粘度測定工程は、前記樹脂塗布工程の前に行われ、
前記粘度測定工程は、複数の温度における前記樹脂の粘度を測定することを含む、
請求項1に記載の光ファイバの製造方法。
【請求項3】
前記粘度測定工程は、異なる3つ以上の温度における前記樹脂の粘度を測定することを含む、
請求項2に記載の光ファイバの製造方法。
【請求項4】
前記目標温度が記憶部に記録されることを含み、
前記粘度測定工程は、前記樹脂の温度が前記記憶部に記録された前記目標温度の±3℃以内であるときの前記樹脂の粘度を測定する
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の光ファイバの製造方法。
【請求項5】
前記粘度測定工程は、前記樹脂タンクから前記樹脂塗布部への前記樹脂の供給が行われないときに、前記樹脂の粘度を測定することを含む、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の光ファイバの製造方法。
【請求項6】
前記樹脂タンクの内部の前記樹脂は、前記樹脂タンクの外周部を温度調節された液体が流れることにより、温度調節される、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の光ファイバの製造方法。
【請求項7】
前記粘度計は、前記温度計よりも前記樹脂タンクの中心に設けられている、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の光ファイバの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、光ファイバの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、樹脂供給タンクから塗布装置への樹脂供給管の上流端と下流端に圧力計を設けてその圧力を監視することが記載されている。前記圧力計の出力を演算装置に入力し、その差圧が予め設定した基準差圧力と等しくなるよう、樹脂の加温装置の温度調節器に命令を出して、樹脂の粘度が予め定めた値に一定になるように、加温装置の温度を上下させる光ファイバの製造方法が記載されている。また、塗布装置に樹脂粘度検知手段を設けることが記載されている。前記樹脂粘度検知手段で測定された粘度と予め設定した基準粘度とを比較し、該比較に基づいて樹脂加温装置の温度をコントロールすることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平8-119681号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
光ファイバの製造において、光ファイバの被覆径の変動や偏肉を抑制するために、ダイス(樹脂塗布部)内の樹脂温度を被覆径が規格の範囲内となる一定の目標粘度にすることが望ましい。
【0005】
そのため、例えば特許文献1に記載された方法では、樹脂供給管の上流端と下流端に設けた圧力計で測定された差圧が基準差圧力と等しくなるように、あるいは塗布装置に設けられた樹脂粘度検知手段で測定された粘度と目標粘度との比較に基づいて樹脂の加温装置の温度を制御している。
【0006】
樹脂供給管の差圧あるいは樹脂の粘度による加温装置の制御では、光ファイバ製造時における線引中の樹脂温度の変動に対するタイムラグが大きくなり、線引中に常に目標温度となるように樹脂温度を制御することが困難である。このため、線引中に塗布される樹脂の温度変動によって樹脂粘度が変動して光ファイバの被覆径の変動や偏肉が発生することがある。
【0007】
また、樹脂供給タンクに供給される樹脂材料は、製造ロットによって物性が異なっていることがある。このため、同じ温度の樹脂においても粘度が異なっていることがあり、線引中に塗布される樹脂の粘度の変動を抑制する改良の余地があった。
【0008】
本開示の目的は、線引中に塗布される樹脂の粘度変動を抑制して、光ファイバの被覆径の変動や偏肉の発生を抑制することができる光ファイバの製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の一態様に係る光ファイバの製造方法は、
粘度計と温度計を備えた樹脂タンクに樹脂を収容し、前記樹脂タンクの内部に収容した前記樹脂の温度と粘度とを測定する粘度測定工程と、
前記樹脂タンクから配管を介して樹脂塗布部に前記樹脂を供給し、前記樹脂塗布部においてガラスファイバの外周に前記樹脂を塗布する樹脂塗布工程と、を含み、
前記配管の少なくとも一部の外周には、前記配管内の前記樹脂の温度が設定された目標温度になるように前記樹脂を加熱する加熱部が設けられており、
前記目標温度は、前記粘度測定工程における温度および粘度の測定結果を基に設定される。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、線引中に塗布される樹脂の粘度変動を抑制して、光ファイバの被覆径の変動や偏肉の発生を抑制した光ファイバの製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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