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公開番号
2025084628
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-03
出願番号
2023198686
出願日
2023-11-22
発明の名称
光ファイバ用多孔質母材の搬送装置
出願人
信越化学工業株式会社
代理人
個人
主分類
C03B
35/26 20060101AFI20250527BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約
【課題】光ファイバ用多孔質母材の搬送工程においてバーナーを破損させない搬送装骰を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の光ファイバ用多孔質母材の搬送装置は、水平状態で堆積された光ファイバ用多孔質母材を堆積装懺内から取り出す搬送装置であって、メインフレームと、メインフレームに設けられ可搬機構を備えた脚部と、メインフレームに設けられた2つのアーム部と、アーム部の先端に設けられワイヤーロープを備えるワーク支持機構と、メインフレームに設けられワイヤーロープを巻上げ及び巻下げることによりワーク支持機構を上下方向に移動させる巻き上げ機構と、を備え、アーム部及びワーク支持機構が光ファイバ用多孔質母材の両端を上部から吊り下げて支持することを特徴とする。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
水平状態で堆積された光ファイバ用多孔質母材を堆積装置内から取り出す搬送装置であって、
メインフレームと、
前記メインフレームに設けられ可搬機構を備えた脚部と、
前記メインフレームに設けられた2つのアーム部と、
前記アーム部の先端に設けられ、ワイヤーロープを備えるワーク支持機構と、
前記メインフレームに設けられ、前記ワイヤーロープを巻上げ及び巻下げることにより前記ワーク支持機構を上下方向に移動させる巻き上げ機構と、
を備え、
前記アーム部と前記ワーク支持機構が光ファイバ用多孔質母材の両端を上部から吊り下げて支持することを特徴とする光ファイバ用多孔質母材の搬送装置。
続きを表示(約 520 文字)
【請求項2】
前記脚部に備えられた前記可搬機構がキャスターである請求項1記載の光ファイバ用多孔質母材の搬送装置。
【請求項3】
前記巻き上げ機構が、電動ウィンチあるいは手巻きウィンチである請求項1または2に記載の光ファイバ用多孔質母材の搬送装置。
【請求項4】
前記ワーク支持機構がワイヤーロープとフックで構成されている請求項1または2に記載の光ファイバ用多孔質母材の搬送装置。
【請求項5】
前記ワーク支持機構によって、前記光ファイバ用多孔質母材のテーパ一部分両端あるいはハンドル部分両端を支持する請求項1または2に記載の光ファイバ用多孔質母材の搬送装置。
【請求項6】
前記ワイヤーロープが前記アーム部を経由して巻き上げ機構へと到達するまでの間にスプリングと連結されたプーリーを少なくとも1つ経由する請求項1または2に記載の光ファイバ用多孔質母材の搬送装置。
【請求項7】
前記ワイヤーロープが前記巻き上げ機構に到達する前に前記メインフレームの左右方向における中央で1本のワイヤーロープヘ合流する請求項1または2に記載の光ファイバ用多孔質母材の搬送装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、光ファイバ用多孔質母材を堆積室内から堆積室外へ搬送する装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
ガラス微粒子を堆積して形成される光ファイバ用多孔質母材は、VAD、MCVD法、およびOVD法と称される方法が知られている。
【0003】
OVD法を用いて光ファイバ用多孔質母材を得るプロセスについて図1を用いて説明する。図1(a)に示したように、コアとクラッドの一部を含む種棒1は、その両端にハンドル2が溶接され、ターゲット棒3として回転チャック4に把持される。ターゲット棒3に対向して、バーナー台5に固定されたバーナー6が設けられる。バーナー台5は、ターゲット棒3に沿って左右に、及びターゲット棒3に向けて前後に駆動される。バーナー6には、ガラス原料、例えば、四塩化ケイ素、トリクロロ(メチル)シラン、オクタメチルシクロテトラシロキサンなどに加えて、酸素・水素が供給され、火炎7中にて火炎加水分解反応によりガラス微粒子が生成される。バーナー6でガラス微粒子を生成しながらバーナー台5がターゲット棒3に沿って往復運動することにより、回転するターゲット棒3ヘクラッド残余部が層状にガラス微粒子として堆積される。堆積されたガラス微粒子の両端部はサイドバーナー8によって焼き締められ、堆積中の割れを防止する働きを担う。これら一連の堆積プロセスはチャンバーと呼ばれる堆積室9の中で行われる。
【0004】
堆積されたガラス微粒子は、図1(b)に示すように、光ファイバ用多孔質母材10を形成する。光ファイバ用多孔質母材10の外径が大きくなるに従って、バーナー台5は後退させられる。所望の堆積量が得られた後、ガラス原料及び酸素・水素のバーナー6への供給を停止し、所望の光ファイバ用多孔質母材を得る。
【0005】
堆積完了後の光ファイバ多孔質母材は堆積室内から室外へ搬送する必要がある。そこで、特許文献1では光ファイバ多孔質母材両端のハンドル部分を搬送用アームで下側から支持する搬出方法を提案している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平7-056024号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
堆積室内の下方にはガラス微粒子を堆積するバーナー6あるいは両端のガラス微粒子を焼き締めるサイドバーナー8が存在している。光ファイバ用多孔質母材の下部から搬送用アームを差し込む際に、これらバーナーを破損する可能性がある。
【0008】
そこで、本発明は、このような課題を鑑みてなされたものであり、光ファイバ用多孔質母材の搬送工程においてバーナーを破損させない搬送装骰を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、このような課題を解決してなり、本発明の光ファイバ用多孔質母材の搬送装置は、水平状態で堆積された光ファイバ用多孔質母材を堆積装懺内から取り出す搬送装置であって、メインフレームと、メインフレームに設けられ可搬機構を備えた脚部と、メインフレームに設けられた2つのアーム部と、アーム部の先端に設けられワイヤーロープを備えるワーク支持機構と、メインフレームに設けられワイヤーロープを巻上げ及び巻下げることによりワーク支持機構を上下方向に移動させる巻き上げ機構と、を備え、アーム部及びワーク支持機構が光ファイバ用多孔質母材の両端を上部から吊り下げて支持することを特徴としている。
【0010】
本発明では、脚部に備えられた可搬機構は、キャスターであることが好ましい。また、巻き上げ機構は、電動ウィンチあるいは手巻きウィンチであることが好ましい。また、ワーク支持機構は、ワイヤーロープとフックで構成されていることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
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