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公開番号2025064758
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-17
出願番号2023174747
出願日2023-10-06
発明の名称自動車用窓ガラス
出願人日本板硝子株式会社
代理人個人
主分類C03C 17/22 20060101AFI20250410BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】機能成膜として紫外線吸収膜が形成された自動車用窓ガラスにおいて、膜厚のばらつきに起因して表面に筋が形成されるのを抑制した、自動車用窓ガラスを提供する。
【解決手段】本発明は、自動車のドアにおいて昇降可能で、当該ドアの上部フレームに上部が収容される自動車用窓ガラスであって、ガラス板と、前記ガラス板の少なくとも一方の面に形成される紫外線吸収膜と、を備え、前記紫外線吸収膜は、シリカと、紫外線吸収剤と、有機基と、を含有し、前記ガラス板は、当該ガラス板の上辺から所定の幅の第1領域と、前記第1領域の下縁と隣接し、前記紫外線吸収膜が形成される第2領域と、を有し、前記第1領域の少なくとも一部が前記上部フレームに収容され、前記第2領域には、前記紫外線吸収膜の表面の凹凸のばらつきに起因し、前記上辺に沿うように延びる筋が形成されていない。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
自動車のドアにおいて昇降可能で、当該ドアの上部フレームに上部が収容される自動車用窓ガラスであって、
屈曲部を有する上辺を備えたガラス板と、
前記ガラス板の少なくとも一方の面に形成される紫外線吸収膜と、
を備え、
前記紫外線吸収膜は、
シリカと、
紫外線吸収剤と、
有機基と、
を含有し、
前記ガラス板は、
当該ガラス板の上辺から所定の幅の第1領域と、
前記第1領域の下縁と隣接し、前記紫外線吸収膜が形成される第2領域と、
を有し、
前記第1領域の少なくとも一部が前記上部フレームに収容され、
前記第2領域には、前記紫外線吸収膜の表面の凹凸のばらつきに起因し、前記上辺に沿うように延びる筋が形成されていない、自動車用窓ガラス。
続きを表示(約 810 文字)【請求項2】
前記屈曲部は、前記ドアの上辺に設けられた隣接する2辺により構成され、
前記2辺が100°以上170°以下で交差している、請求項1に記載の自動車用窓ガラス。
【請求項3】
前記屈曲部を構成する2辺は、150°以下で交差している、請求項2に記載の自動車用窓ガラス。
【請求項4】
前記屈曲部を構成する2辺は、120°以下で交差している、請求項2に記載の自動車用窓ガラス。
【請求項5】
前記第1領域の下縁から下方に8mmの位置での前記紫外線吸収膜の平均厚みをa,前記第1領域の下縁から下方に23mmの位置での前記紫外線吸収膜の平均厚みをbとしたとき、b/aが2以下である、請求項1に記載の自動車用窓ガラス。
【請求項6】
前記第1領域の下縁から下方に8mmの位置での前記紫外線吸収膜の平均厚みをa,前記第1領域の下縁から下方に23mmの位置での前記紫外線吸収膜の平均厚みをbとしたとき、b-aが1μm以下である、請求項1に記載の自動車用窓ガラス。
【請求項7】
前記第1領域の下縁から下方に向かう前記紫外線吸収膜の断面により描かれる当該紫外線吸収膜の表面の曲線に変曲点が存在しない、請求項1に記載の自動車用窓ガラス。
【請求項8】
前記第1領域の下縁から下方に向かって5~10mmの範囲での前記紫外線吸収膜の断面により描かれる当該紫外線吸収膜の表面の曲線に変曲点が存在しない、請求項1に記載の自動車用窓ガラス。
【請求項9】
前記紫外線吸収膜は、C―O結合を有する有機基を含有する、請求項1に記載の自動車用窓ガラス。
【請求項10】
前記紫外線吸収膜は、Si―C結合を有する有機基を含有する、請求項1に記載の自動車用窓ガラス。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車用窓ガラスに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
近年、自動車に取り付けられる窓ガラスには、紫外線吸収性膜など、種々の機能性膜が成膜されており、窓ガラスとしての付加価値を向上している。しかしながら、開閉可能にドアに取り付けられる窓ガラスについては、全面に亘って機能性膜を成膜すると、上辺付近に傷が付くという問題がある。すなわち、窓ガラスを閉じたとき、その上辺付近は、ドアのフレームの上部に設けられたガラスランなどの接触部に接触されるが、機能性膜が接触部に擦られることで傷が生じ、外観が悪くなるという問題がある。
【0003】
これに対して、例えば、特許文献1に記載の窓ガラスでは、上辺付近に機能性膜を塗布しない非塗布領域を形成し、その下方に機能性膜を塗布している。そして、非塗布領域の幅を、収納部に収納される幅よりも大きくすることで、機能性膜が塗布されている部分が収納部に収納されないようにして傷が付くことを防止している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2015/107904号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のような非塗布領域を形成するためには、上記特許文献1にも記載のようにフローコート法による塗布液の塗布が適している。しかしながら、フローコート法では、塗布した塗布液を下方に流しながらガラス板の表面をコーティングするため、塗布液の組成によっては膜厚にばらつきが生じ、その結果、機能性膜の表面に筋が生じることを本発明者は見出した。本発明は、この問題を解決するためになされたものであり、機能成膜として紫外線吸収膜が形成された自動車用窓ガラスにおいて、膜厚のばらつきに起因して表面に筋が形成されるのを抑制した、自動車用窓ガラスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
項1.自動車のドアにおいて昇降可能で、当該ドアの上部フレームに上部が収容される自動車用窓ガラスであって、
屈曲部を有する上辺を備えたガラス板と、
前記ガラス板の少なくとも一方の面に形成される紫外線吸収膜と、
を備え、
前記紫外線吸収膜は、
シリカと、
紫外線吸収剤と、
有機基と、
を含有し、
前記ガラス板は、
当該ガラス板の上辺から所定の幅の第1領域と、
前記第1領域の下縁と隣接し、前記紫外線吸収膜が形成される第2領域と、
を有し、
前記第1領域の少なくとも一部が前記上部フレームに収容され、
前記第2領域には、前記紫外線吸収膜の表面の凹凸のばらつきに起因し、前記上辺に沿うように延びる筋が形成されていない、自動車用窓ガラス。
【0007】
項2.前記屈曲部は、前記ドアの上辺に設けられた隣接する2辺により構成され、
前記2辺が100°以上170°以下で交差している、項1に記載の自動車用窓ガラス。
【0008】
項3.前記屈曲部を構成する2辺は、150°以下で交差している、項2に記載の自動車用窓ガラス。
【0009】
項4.前記屈曲部を構成する2辺は、120°以下で交差している、項2に記載の自動車用窓ガラス。
【0010】
項5.前記第1領域の下縁から下方に8mmの位置での前記紫外線吸収膜の平均厚みをa,前記第1領域の下縁から下方に23mmの位置での前記紫外線吸収膜の平均厚みをbとしたとき、b/aが2以下である、項1から4のいずれかに記載の自動車用窓ガラス。
(【0011】以降は省略されています)

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