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公開番号2025070571
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-02
出願番号2023181012
出願日2023-10-20
発明の名称結晶相を含むガラス
出願人株式会社オハラ
代理人弁理士法人平和国際特許事務所
主分類C03C 10/14 20060101AFI20250424BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】磁気記録媒体基板に適した特性を有するガラスを提供する。
【解決手段】クリストバライト、ジケイ酸リチウム、及びペタライトからなる群から選ばれる少なくとも1種の結晶相を含有し、
ヤング率Eと比重ρとの比であるE/ρの値が35以上であり、
ガラス転移点が680℃以上である、
結晶相を含むガラス。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
クリストバライト、ジケイ酸リチウム、及びペタライトからなる群から選ばれる少なくとも1種の結晶相を含有し、
ヤング率Eと比重ρとの比であるE/ρの値が35以上であり、
ガラス転移点が680℃以上である、
結晶相を含むガラス。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
SiO

、Al



、及びLi

Oを含有し、
ヤング率Eと比重ρとの比であるE/ρの値が35以上であり、
ガラス転移点が680℃以上である、
結晶相を含むガラス。
【請求項3】
100~300℃における平均線膨張係数が85×10
-7
/℃以上である、請求項1又は2に記載の結晶相を含むガラス。
【請求項4】
酸化物換算の質量%で、
SiO

成分の含量 65.0%~85.0%、
Al



成分の含量 1.5%~10.0%、
Li

O成分の含量 0%超13.0%以下
である、請求項1又は2に記載の結晶相を含むガラス。
【請求項5】
酸化物換算の質量%で、




成分の含量 0%超5.0%以下、
ZrO

成分の含量 2.0%以上
である、請求項1又は2に記載の結晶相を含むガラス。
【請求項6】
酸化物換算の質量%で、




成分の含量 0%~5.0%、
Na

O成分の含量 0%~5.0%、


O成分の含量 0%~5.0%、
MgO成分の含量 0%~5.0%、
CaO成分の含量 0%~5.0%、
ZnO成分の含量 0%~5.0%、
TiO

成分の含量 0%~5.0%、
Gd



成分の含量 0%~5.0%、
Sb



成分の含量 0%~3.0%、
Nb



成分の含量 0%~3.0%
である、請求項1又は2に記載の結晶相を含むガラス。
【請求項7】
酸化物換算の質量%で、[(SiO

成分の含量+Li

O成分の含量)/Al



成分の含量]が6.4以上である、請求項1又は2に記載の結晶相を含むガラス。
【請求項8】
ビッカース硬度が700以上である、請求項1又は2に記載の結晶相を含むガラス。
【請求項9】
請求項1又は2に記載の結晶相を含むガラスからなる磁気記録媒体基板。
【請求項10】
請求項9に記載の磁気記録媒体基板の上に磁気記録層を有する、磁気記録媒体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は結晶相を含むガラスに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年、情報関連インフラの発達に伴い、ハードディスク等の磁気記録媒体は記録データの高密度化が求められており、それを実現しうる技術として、例えば、熱により磁化反転を起こさせる熱アシスト磁気記録方式(Heat Assisted Magnetic Recording(以下、「HAMR方式」とも言う)等が注目されている。また、磁気記録媒体の高性能化に伴い、磁気記録媒体に用いる基板(ガラス基板等)においても、従来以上の機械的特性や耐熱性が求められるようになっている。例えば、特許文献1には特定の構成を有する磁気記録媒体基板用ガラスが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-54794号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、磁気記録媒体基板に適した特性を有するガラスを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は以下を提供する。
(構成1)
クリストバライト、ジケイ酸リチウム、及びペタライトからなる群から選ばれる少なくとも1種の結晶相を含有し、
ヤング率Eと比重ρとの比であるE/ρの値が35以上であり、
ガラス転移点が680℃以上である、
結晶相を含むガラス。
(構成2)
SiO

、Al



、及びLi

Oを含有し、
ヤング率Eと比重ρとの比であるE/ρの値が35以上であり、
ガラス転移点が680℃以上である、
結晶相を含むガラス。
(構成3)
100~300℃における平均線膨張係数が85×10
-7
/℃以上である、構成1又は2に記載の結晶相を含むガラス。
(構成4)
酸化物換算の質量%で、
SiO

成分の含量 65.0%~85.0%、
Al



成分の含量 1.5%~10.0%、
Li

O成分の含量 0%超13.0%以下
である、構成1~3のいずれかに記載の結晶相を含むガラス。
(構成5)
酸化物換算の質量%で、




成分の含量 0%超5.0%以下、
ZrO

成分の含量 2.0%以上
である、構成1~4のいずれかに記載の結晶相を含むガラス。
(構成6)
酸化物換算の質量%で、




成分の含量 0%~5.0%、
Na

O成分の含量 0%~5.0%、


O成分の含量 0%~5.0%、
MgO成分の含量 0%~5.0%、
CaO成分の含量 0%~5.0%、
ZnO成分の含量 0%~5.0%、
TiO

成分の含量 0%~5.0%、
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、磁気記録媒体基板に適した特性を有するガラスが提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明の結晶相を含むガラスの実施形態および実施例について詳細に説明するが、本発明は、以下の実施形態および実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の目的の範囲内において、適宜変更を加えて実施することができる。
【0008】
[結晶相を含むガラス1]
本発明の第1の実施形態における結晶相を含むガラス(以下、「結晶相を含むガラス1」とも言う)は、クリストバライト、ジケイ酸リチウム、及びペタライトからなる群から選ばれる少なくとも1種の結晶相を含有し、ヤング率Eと比重ρとの比であるE/ρの値が35以上であり、ガラス転移点が680℃以上である。
【0009】
結晶相を含むガラス1は、E/ρ(密度あたりの剛性)が高いため、高速回転させた際の振動やたわみを高精度に抑制できる。また、Tgが高いため高温環境下の駆動に耐えうる。そのため、結晶相を含むガラス1は、磁気記録媒体の基板材料として極めて有用であり、特に、熱アシストを利用するHAMR方式の磁気記録媒体の基板材料として好適に使用できる。
結晶相を含むガラス1は、後述する製造方法及び実施例に倣い、原料組成や製造条件を適宜調整することで製造できる。
【0010】
<各種物性>
(E/ρ)
結晶相を含むガラス1は、ヤング率Eと比重ρとの比であるE/ρの値が35以上であり、35.5以上、又は35.7以上であってもよい。
E/ρが高いことは、軽くて剛性が高いことを意味し、例えばハードディスク用基板として高速回転させた際のたわみや振動を最小限に抑えることができる。
E/ρの上限としては特に制限はないが、例えば、60以下又は50以下である。
結晶相を含むガラス1のヤング率は、例えば、83GPa以上、85GPa以上、又は87GPa以上であってもよい。
ヤング率の上限としては特に制限はないが、例えば、120GPa以下である。
ヤング率E及びE/ρは、実施例に記載の方法により測定する。
(【0011】以降は省略されています)

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