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公開番号
2025097290
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-30
出願番号
2024207487
出願日
2024-11-28
発明の名称
低熱収縮ガラスおよびその製造方法
出願人
彩虹顕示器件股ふん有限公司
代理人
個人
,
個人
主分類
C03C
3/091 20060101AFI20250623BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約
【課題】低熱収縮ガラスおよびその製造方法を提供する。
【解決手段】モル百分率で以下の原料成分を含む低熱収縮ガラス:69.64~71%のSiO
2
、12.5~13.34%のAl
2
O
3
、0.73~1.68%のB
2
O
3
、5.6~5.89%のMgO、5.15~5.19%のCaO、1.1~1.2%のSrO、3.29~3.49%のBaO、および0.1%のSnO
2
。
【効果】最適化された組成により、優れた耐化学性、高いヤング率、高い歪点、低熱収縮、および高い紫外線透過率を有するガラス基板を得ることができ、OLED表示パネルの要求を満たすことができる。同時に、表面と内部の失透温度差が小さいため、ガラス表面の揮発によってプラチナ製バッフル位置でのガラスの失透に起因する、製品品質と生産効率に影響を及ぼす問題をより効果的に回避できる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
モル百分率で原料成分として69.64~71%のSiO
2
、12.5~13.34%のAl
2
O
3
、0.73~1.68%のB
2
O
3
、5.6~5.89%のMgO、5.15~5.19%のCaO、1.1~1.2%のSrO、3.29~3.49%のBaO、および0.1%のSnO
2
を含むことを特徴とする低熱収縮ガラス。
続きを表示(約 990 文字)
【請求項2】
ROのモル百分率がAl
2
O
3
のモル百分率より大きく、前記ROはMgO、CaO、SrOおよびBaOの合計である、請求項1に記載の低熱収縮ガラス。
【請求項3】
請求項1または2に記載の低熱収縮ガラスの製造方法であって、
原料成分をモル百分率に従って計量し、均一に混合して混合物を形成するステップと、
前記混合物を高温で溶融してガラス溶融液を形成するステップと、
前記ガラス溶融液を成形して低熱収縮ガラスを得るステップと、
を含むことを特徴とする低熱収縮ガラスの製造方法。
【請求項4】
前記高温での溶融温度が1550℃~1600℃である、請求項3に記載の低熱収縮ガラスの製造方法。
【請求項5】
請求項3または4に記載の低熱収縮ガラスの製造方法で製造した低熱収縮ガラスであって、
歪点温度が745℃~750℃であり、600℃の条件下で10分間熱処理した後の熱収縮率が7~9ppmに達することを特徴とする低熱収縮ガラス。
【請求項6】
ヤング率が82~83GPaであり、密度が2.59g/cm
3
である、請求項5に記載の低熱収縮ガラス。
【請求項7】
25℃~380℃の範囲における熱膨張係数が36.7×10
-7
~39.6×10
-7
である、請求項5に記載の低熱収縮ガラス。
【請求項8】
25℃で質量濃度40%のHF溶液中において20分間腐食した際の単位面積あたりの腐食量が4.7~4.9mg/cm
2
であり、95℃で質量濃度5%のNaOH溶液中において360分間腐食した際の単位面積あたりの腐食量が0.29~0.33mg/cm
2
である、請求項5に記載の低熱収縮ガラス。
【請求項9】
波長300nmの紫外線透過率が70%を超え、波長400nmの紫外線透過率が90%を超える、請求項5に記載の低熱収縮ガラス。
【請求項10】
内部失透粘度は30万ポアズ、表面失透粘度は25万ポアズ、失透温度差は7℃である、請求項5から9のいずれか一項に記載の低熱収縮ガラス。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、光電表示用ガラスの製造技術分野に関し、具体的には、低熱収縮ガラスおよびその製造方法に関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
「インターネット+」、人工知能、ウェアラブルデバイス等の情報技術が急速に進歩する中、情報ウィンドウとしての表示デバイスには、柔軟性、軽薄、省電力、折りたたみ・巻き取り可能、超大型サイズなどが要求され、例えば、液晶表示(Liquid Crystal Display、LCD)や有機発光ダイオード(Organic Light-Emitting Diode、OLED)といった従来の表示技術だけでなく、Mini-LED、Micro-LEDといった新しい表示技術も登場している。現在および今後数年間、表示技術の最も核心的な発展は、曲面スクリーン、全面スクリーン、折りたたみスクリーン、透明スクリーン等の技術に集中すると考えられる。
【0003】
OLED表示技術は自発光、低消費電力の特性を有し、従来のLCD表示技術と比較して任意の形状の基板上で使用できるため、柔軟な表示技術の主流技術となっている。低温多結晶シリコン薄膜トランジスタ(LTPS TFT)は、その高い電子移動度特性により、より小型で高速なトランジスタを製造でき、高輝度、高解像度、低消費電力等の利点を有するため、LTPS-OLED技術は従来の硬質スクリーンの高解像度表示の要求を満たすだけでなく、柔軟な高解像度表示の要件も満たすことができる。
【0004】
従来のハードスクリーンLTPS-OLEDディスプレイであれ、フレキシブルOLEDスクリーンであれ、いずれもガラス基板上にLTPSおよびOLEDを製作する必要がある。これに対応する製造プロセスでは、ガラス基板に高いヤング率、低い寸法変形量、低い厚さ変化量などの性能が求められる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、現在OLED表示に使用される基板ガラスは、オーバーフローダウンドロー成形プロセス中に、ブリック先端両側の遠位および近位端のプラチナ製バッフル部位のガラスが容易に失透を起こす。その結果、ガラス板の両側で厚みの不均一、空洞、サイズのばらつきなどの品質問題が生じ、深刻な場合には板割れが発生し、生産の連続性に重大な影響を及ぼす。これは、ガラスの初回引き上げ前にオーバーフローブリックを濡らす必要があり、その濡らすプロセスにおいてプラチナ製バッフル部位にガラス液が滞留し、滞留したガラス液の表面のB
2
O
3
は時間の経過とともに一部が揮発し、ガラス液の表面がより失透しやすくなる。たとえ正常に引き上げた後でも、ここに滞留したガラスは新しいガラス液で完全に覆われることはなく、したがって、生産ラインが一定期間稼働した後にプラチナ製バッフル部位でガラスの失透が発生する。従来の解決策としては、プラチナ製バッフルの両側に補助加熱装置を使用して失透したガラスを「焼融」し、失透したガラスを粘度の低いガラス液に融解させて自重により流下させる方法がある。しかし、この操作方法は生産を犠牲にするものであり、焼融の過程では引き板の生産を行うことができない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そこで、本発明は、従来技術において存在する、ガラス表面の揮発によりプラチナ製バッフル部位のガラスが容易に失透し、これが製品品質と生産効率に影響を及ぼすという問題に対処するために、低熱収縮ガラスを開示する。
【0007】
本発明は、上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
モル百分率で原料成分として69.64~71%のSiO
2
、12.5~13.34%のAl
2
O
3
、0.73~1.68%のB
2
O
3
、5.6~5.89%のMgO、5.15~5.19%のCaO、1.1~1.2%のSrO、3.29~3.49%のBaO、および0.1%のSnO
2
を含むことを特徴とする低熱収縮ガラスを開示する。
【0008】
好ましくは、ROのモル百分率がAl
2
O
3
のモル百分率より大きく、前記ROはMgO、CaO、SrOおよびBaOの合計である。
【0009】
上記低熱収縮ガラスの製造方法であって、原料成分をモル百分率に従って計量し、均一に混合して混合物を形成するステップと、前記混合物を高温で溶融してガラス溶融液を形成するステップと、前記ガラス溶融液を成形して低熱収縮ガラスを得るステップと、を含むことを特徴とする低熱収縮ガラスの製造方法。
【0010】
好ましくは、前記高温での溶融温度が1550℃~1600℃である。
(【0011】以降は省略されています)
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