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公開番号2025087213
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-10
出願番号2023201715
出願日2023-11-29
発明の名称ガラス繊維の製造方法、及びガラス繊維の製造装置
出願人日本電気硝子株式会社
代理人個人,個人
主分類C03B 37/12 20060101AFI20250603BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】ケーキの軸方向の長さを所望の長さにすることを可能としたガラス繊維の製造方法を提供する。
【解決手段】ガラス繊維の製造方法は、ガラスストランドSをトラバース15により綾振りしながら巻き取り位置に配置された第1のコレット19に巻き取ることにより筒状の第1のケーキ41を形成する第1の巻き取り工程と、第1の巻き取り工程の終了後、巻き取り位置に配置された第1のコレット19を第2のコレット20と入れ替える入れ替え工程と、ガラスストランドSをトラバース15により綾振りしながら巻き取り位置に配置された第2のコレット20に巻き取ることにより筒状の第2のケーキを形成する第2の巻き取り工程と、第2の巻き取り工程の前に、第1のケーキ41の軸方向の長さである測定値に基づいて、第2の巻き取り工程におけるトラバース15と第2のコレット20との距離を制御する距離制御工程を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ガラスストランドをトラバースにより綾振りしながら巻き取り位置に配置された第1のコレットに巻き取ることにより筒状の第1のケーキを形成する第1の巻き取り工程と、
前記第1の巻き取り工程の終了後、前記巻き取り位置に配置された前記第1のコレットを第2のコレットと入れ替える入れ替え工程と、
前記ガラスストランドを前記トラバースにより綾振りしながら前記巻き取り位置に配置された前記第2のコレットに巻き取ることにより筒状の第2のケーキを形成する第2の巻き取り工程と、
を備えるガラス繊維の製造方法であって、
前記第2の巻き取り工程の前に、前記第1のケーキの軸方向の長さである測定値に基づいて、前記第2の巻き取り工程における前記トラバースと前記第2のコレットとの距離を制御する距離制御工程を備える、
ガラス繊維の製造方法。
続きを表示(約 890 文字)【請求項2】
前記距離制御工程では、前記測定値が第1の基準値より大きいとき、前記トラバースと前記第2のコレットとの距離を大きくし、前記測定値が第2の基準値より小さいとき、前記トラバースと前記第2のコレットとの距離を小さくする、
請求項1に記載のガラス繊維の製造方法。
【請求項3】
前記第1の基準値は、前記第2の基準値より大きく設定され、
前記距離制御工程では、前記第2のケーキの軸方向の長さが、前記第1の基準値以下かつ前記第2の基準値以上の基準範囲内の長さとなるように、前記トラバースと前記第2のコレットとの距離を制御する、
請求項2に記載のガラス繊維の製造方法。
【請求項4】
前記測定値をセンサーよって測定し、前記センサーに接続されるとともに前記センサーから前記測定値が入力される制御部によって前記トラバースと前記第2のコレットとの距離を制御する、
請求項1に記載のガラス繊維の製造方法。
【請求項5】
ガラスストランドの延在方向と交差する方向に沿って前記ガラスストランドを往復移動させるトラバースと、
巻き取り位置に配置された状態で、前記トラバースを通過した前記ガラスストランドを巻き取ることにより筒状の第1のケーキを形成する第1のコレットと、
前記第1のケーキが形成された後に、前記巻き取り位置に配置された前記第1のコレットと入れ替えられることで前記巻き取り位置に配置され、前記巻き取り位置に配置された状態で、前記トラバースを通過した前記ガラスストランドを巻き取ることにより筒状の第2のケーキを形成する第2のコレットと、
を備える、ガラス繊維の製造装置であって、
前記第1のケーキの軸方向の長さである測定値を測定するセンサーと、
前記センサーに接続され、前記センサーから入力される前記測定値に基づいて、前記トラバースと前記巻き取り位置に配置された前記第2のコレットとの距離を制御する制御部と、
を備える、ガラス繊維の製造装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ガラス繊維の製造方法、及びガラス繊維の製造装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ガラス繊維の製造方法としては、ガラスストランドをトラバースにより綾振りしながらコレットに巻き取ることにより筒状のケーキを形成する方法がある(例えば、特許文献1参照)。このガラス繊維の製造方法では、ケーキが形成されると、巻き取り位置に配置されたコレットをケーキの形成されていない次のコレットと入れ替えることで、順次ケーキを形成することが可能とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-42722号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記のようなガラス繊維の製造方法によって形成される筒状のケーキにおける軸方向の長さが所望の長さから外れると、例えば、その後の取り扱いが難しくなるという問題がある。また、例えば、特にケーキの軸方向の長さが所望の長さよりも小さい場合では、ストランド同士が密集することで互いに接着してしまうという問題もある。
【0005】
本発明の目的は、ケーキの軸方向の長さを所望の長さにすることを可能としたガラス繊維の製造方法、及びガラス繊維の製造装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
[1]上記課題を解決するガラス繊維の製造方法は、ガラスストランドをトラバースにより綾振りしながら巻き取り位置に配置された第1のコレットに巻き取ることにより筒状の第1のケーキを形成する第1の巻き取り工程と、前記第1の巻き取り工程の終了後、前記巻き取り位置に配置された前記第1のコレットを第2のコレットと入れ替える入れ替え工程と、前記ガラスストランドを前記トラバースにより綾振りしながら前記巻き取り位置に配置された前記第2のコレットに巻き取ることにより筒状の第2のケーキを形成する第2の巻き取り工程と、を備えるガラス繊維の製造方法であって、前記第2の巻き取り工程の前に、前記第1のケーキの軸方向の長さである測定値に基づいて、前記第2の巻き取り工程における前記トラバースと前記第2のコレットとの距離を制御する距離制御工程を備える。
【0007】
同方法によれば、直前に製造されていた第1のケーキの軸方向の長さである測定値に基づいて、第2の巻き取り工程におけるトラバースと第2のコレットとの距離が制御される。なお、トラバースと第2のコレットとの距離を大きくすると、形成される第2のケーキの軸方向の長さは小さくなり、トラバースと第2のコレットとの距離を小さくすると、形成される第2のケーキの軸方向の長さは大きくなる。よって、第2のケーキの軸方向の長さを高精度に所望の長さとすることができる。
【0008】
[2]上記[1]に記載のガラス繊維の製造方法において、前記距離制御工程では、前記測定値が第1の基準値より大きいとき、前記トラバースと前記第2のコレットとの距離を大きくし、前記測定値が第2の基準値より小さいとき、前記トラバースと前記第2のコレットとの距離を小さくしてもよい。
【0009】
同方法によれば、測定値が第1の基準値より大きいとき、トラバースと第2のコレットとの距離は大きくされるので、形成される第2のケーキの軸方向の長さは小さくなる。また、測定値が第2の基準値より小さいとき、トラバースと第2のコレットとの距離は小さくされるので、形成される第2のケーキの軸方向の長さは大きくなる。よって、第2のケーキの軸方向の長さを高精度に所望の長さとすることができる。
【0010】
[3]上記[2]に記載のガラス繊維の製造方法において、前記第1の基準値は、前記第2の基準値より大きく設定され、前記距離制御工程では、前記第2のケーキの軸方向の長さが、前記第1の基準値以下かつ前記第2の基準値以上の基準範囲内の長さとなるように、前記トラバースと前記第2のコレットとの距離を制御してもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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