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公開番号2025035265
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023142196
出願日2023-09-01
発明の名称調光合わせガラス
出願人日本板硝子株式会社
代理人弁理士法人R&C
主分類C03C 27/12 20060101AFI20250306BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】調光部に含まれる一対の導電層の接触による短絡を防止できる調光合わせガラスを提供する。
【解決手段】調光合わせガラス10は、電圧が印加されることにより光の透過率を調整可能な調光層14と、調光層14を挟むように配置され、電力が供給されることにより調光層14に電圧を印加する一対の導電層15,15と、導電層15を挟むように配置された絶縁性を有する中間層13と、中間層13を挟むように配置され、曲率が互いに異なる第一領域A及び第二領域Bを各々有する一対のガラス板11,12と、を備え、第二領域Bは、第一領域Aよりも曲率半径が小さい湾曲領域40を含んでおり、一対の湾曲領域40,40の間には、一対の導電層15,15が接触することによる短絡を防止する短絡防止部50が形成されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
電圧が印加されることにより光の透過率を調整可能な調光層と、
前記調光層を挟むように配置され、電力が供給されることにより前記調光層に前記電圧を印加する一対の導電層と、
前記導電層を挟むように配置された絶縁性を有する中間層と、
前記中間層を挟むように配置され、曲率が互いに異なる第一領域及び第二領域を各々有する一対のガラス板と、を備え、
前記第二領域は、前記第一領域よりも曲率半径が小さい湾曲領域を含んでおり、
一対の前記湾曲領域の間には、一対の前記導電層が接触することによる短絡を防止する短絡防止部が形成されている調光合わせガラス。
続きを表示(約 910 文字)【請求項2】
前記短絡防止部は、前記調光層及び一対の前記導電層が無く、前記中間層及び一対の前記ガラス板のみで構成されている請求項1に記載の調光合わせガラス。
【請求項3】
前記短絡防止部は、一対の前記導電層が無く、前記調光層、前記中間層及び一対の前記ガラス板のみで構成されている請求項1に記載の調光合わせガラス。
【請求項4】
前記短絡防止部は、平面視で前記第一領域と前記第二領域との境界が電気的に非導通となるように、一対の前記第一領域の間に配置された前記調光層及び一対の前記導電層と一対の前記第二領域の間に配置された前記調光層及び一対の前記導電層とを離間させている請求項1に記載の調光合わせガラス。
【請求項5】
前記短絡防止部は、一対の前記第二領域の間に配置された前記調光層の膜厚を一対の前記第一領域の間に配置された前記調光層の膜厚よりも大きくしている請求項1に記載の調光合わせガラス。
【請求項6】
前記短絡防止部は、平面視で前記第一領域と前記第二領域との境界が電気的に非導通となるように、一対の前記第一領域の間に配置された前記調光層及び一対の前記導電層と一対の前記第二領域の間に配置された前記調光層及び一対の前記導電層との間に、絶縁部材を介在させている請求項1に記載の調光合わせガラス。
【請求項7】
前記調光層は、ヘイズ値を10%以下にするとき、30V以上の前記電圧が印加される請求項1から6のいずれか一項に記載の調光合わせガラス。
【請求項8】
前記調光層は、膜厚が5μm以上150μm以下である請求項1から6のいずれか一項に記載の調光合わせガラス。
【請求項9】
前記第二領域は、前記ガラス板が3次元の曲率を有する請求項1から6のいずれか一項に記載の調光合わせガラス。
【請求項10】
前記中間層は、前記導電層を支持する支持層と、当該支持層よりもヤング率の小さい接着層とを含んでいる請求項1から6のいずれか一項に記載の調光合わせガラス。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、調光合わせガラスに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
自動車や鉄道の窓ガラスで、電気で透過率を変えることができる調光部を中間膜に封入した調光合わせガラスが知られている。調光部は、調光層と、調光層を挟む一対の導電層によって構成される。このような調光合わせガラスは、乗員のプライバシー性の向上のため、例えば、調光層がオフ状態では光を散乱して摺りガラスのようになり、調光部がオン状態では透明になる。調光層としては、例えば、液晶素子が用いられる(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2022/153998号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
車両等の窓ガラスに用いられる調光合わせガラスでは、厚みが小さい調光部が用いられる。また、調光合わせガラスは、車両等の形状に合わせて一部に湾曲領域を有する場合がある。このため、一対の湾曲領域の間に調光部(調光層及び一対の導電層)が配置されていると、調光部にしわが発生することがあり、当該しわによって一対の導電層が接触して短絡することがある。調光部において一対の導電層が短絡した場合には、一対の導電層から調光層に対して適正な通電ができないため、一対の導電層の短絡部位のみならず、調光層の全体において調光が不可となる。
【0005】
そこで、調光部に含まれる一対の導電層の接触による短絡を防止できる調光合わせガラスが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る調光合わせガラスの特徴構成は、電圧が印加されることにより光の透過率を調整可能な調光層と、前記調光層を挟むように配置され、電力が供給されることにより前記調光層に前記電圧を印加する一対の導電層と、前記導電層を挟むように配置された絶縁性を有する中間層と、前記中間層を挟むように配置され、曲率が互いに異なる第一領域及び第二領域を各々有する一対のガラス板と、を備え、前記第二領域は、前記第一領域よりも曲率半径が小さい湾曲領域を含んでおり、一対の前記湾曲領域の間には、一対の前記導電層が接触することによる短絡を防止する短絡防止部が形成されている点にある。
【0007】
調光合わせガラスは、一対のガラス板が一対の湾曲領域を有するように形成されて、当該一対の湾曲領域の間に調光層及び一対の導電層が配置される場合に、一対の導電層が接触して短絡することがある。そこで、本構成の調光合わせガラスは、曲率が互いに異なる第一領域及び第二領域を各々有する一対のガラス板を備え、第二領域は、第一領域よりも曲率半径が小さい湾曲領域を含んでおり、一対の湾曲領域の間に、調光層を挟んで配置される一対の導電層が接触することによる短絡を防止する短絡防止部が形成されている。したがって、調光合わせガラスは、短絡防止部の存在によって一対の湾曲領域の間に配置された一対の導電層の短絡を防止できる。これにより、調光合わせガラスは、湾曲領域を含む形状であっても、調光を安定的に継続できる。その結果、調光合わせガラスは調光機能を良好に維持できる。
【0008】
他の特徴構成は、前記短絡防止部は、前記調光層及び一対の前記導電層が無く、前記中間層及び一対の前記ガラス板のみで構成されている点にある。
【0009】
本構成のように、短絡防止部が、調光層及び一対の導電層が無く、中間層及び一対のガラス板のみで構成されていると、短絡防止部では一対の導電層による短絡は起こらない。これにより、調光合わせガラスは、短絡防止部以外の部位において調光を安定的に継続できる。その結果、調光合わせガラスは調光機能を適正に確保できる。
【0010】
他の特徴構成は、前記短絡防止部は、一対の前記導電層が無く、前記調光層、前記中間層及び一対の前記ガラス板のみで構成されている点にある。
(【0011】以降は省略されています)

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