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公開番号
2025114649
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-05
出願番号
2025074837,2021046412
出願日
2025-04-28,2021-03-19
発明の名称
複層ガラスユニット
出願人
日本板硝子株式会社
代理人
弁理士法人R&C
主分類
C03C
27/06 20060101AFI20250729BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約
【課題】温度差等による複層ガラスの反りに対して複層ガラスを適正に保持可能な複層ガラスユニット及びこの複層ガラスユニットに用いられる複層ガラスを提供する。
【解決手段】第1ガラス板11と、第2ガラス板12と、封止材と、スペーサーと、を有する複層ガラス10を備えると共に、第1ガラス板11の第1面31及び第2ガラス板12の第4面34の周縁8に対向し、第1ガラス板11及び第2ガラス板12を挟持する枠体20と、第1面31及び第4面34と枠体20との間の隙間を封止するシール部24と、を備え、シール部24は、第1面31及び第4面34の周縁8の角部8aに対向する第一シール領域41と、第1面31及び第4面34の周縁8のうち2つの角部8aに挟まれた辺部8bに対向する第二シール領域42とを有し、第二シール領域42の弾性率が第一シール領域41の弾性率よりも小さい。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
第1面と、前記第1面の裏側に設けられる第2面とを有する第1ガラス板と、
前記第2面に対向する第3面と、前記第3面の裏側に設けられる第4面とを有する第2ガラス板と、
前記第1ガラス板及び前記第2ガラス板の外縁全周に設けられ、前記第1ガラス板と前記第2ガラス板との間が断熱された断熱空間を封止する封止材と、
前記第1ガラス板と前記第2ガラス板との間に配置され、前記断熱空間を形成するスペーサーと、を有する複層ガラスを備えると共に、
前記第1面及び前記第4面の周縁に対向し、前記第1ガラス板及び前記第2ガラス板を挟持する枠体と、
前記第1面及び前記第4面と前記枠体との間の隙間を封止するシール部と、を備え、
前記シール部は、前記第1面及び前記第4面の前記周縁の角部のみに対向する複層ガラスユニット。
続きを表示(約 1,500 文字)
【請求項2】
第1面と、前記第1面の裏側に設けられる第2面とを有する第1ガラス板と、
前記第2面に対向する第3面と、前記第3面の裏側に設けられる第4面とを有する第2ガラス板と、
前記第1ガラス板及び前記第2ガラス板の外縁全周に設けられ、前記第1ガラス板と前記第2ガラス板との間が断熱された断熱空間を封止する封止材と、
前記第1ガラス板と前記第2ガラス板との間に配置され、前記断熱空間を形成するスペーサーと、を有する複層ガラスを備えると共に、
前記第1面及び前記第4面の周縁に対向し、前記第1ガラス板及び前記第2ガラス板を挟持する枠体と、
前記第1面及び前記第4面と前記枠体との間の隙間を封止するシール部と、を備え、
前記枠体は、前記第1面及び前記第4面の前記周縁の角部に対向する第一枠体領域と、前記第1面及び前記第4面の前記周縁のうち2つの前記角部に挟まれた辺部に対向する第二枠体領域とを有し、
前記枠体は、前記辺部と前記第二枠体領域との間の距離が、前記角部と前記第一枠体領域との間の距離よりも大きくなるよう構成されている複層ガラスユニット。
【請求項3】
第1面と、前記第1面の裏側に設けられる第2面とを有する第1ガラス板と、
前記第2面に対向する第3面と、前記第3面の裏側に設けられる第4面とを有する第2ガラス板と、
前記第1ガラス板及び前記第2ガラス板の外縁全周に設けられ、前記第1ガラス板と前記第2ガラス板との間が断熱された断熱空間を封止する封止材と、
前記第1ガラス板と前記第2ガラス板との間に配置され、前記断熱空間を形成するスペーサーと、を有する複層ガラスを備えると共に、
前記第1面及び前記第4面の周縁に対向し、前記第1ガラス板及び前記第2ガラス板を挟持する枠体と、
前記第1面及び前記第4面と前記枠体との間の隙間を封止するシール部と、を備え、
前記枠体は、前記第1面及び前記第4面の前記周縁の角部に対向する第一枠体領域と、前記第1面及び前記第4面の前記周縁のうち2つ前記角部に挟まれた辺部に対向する第二枠体領域とを有し、
前記第二枠体領域の弾性率が前記第一枠体領域の弾性率よりも小さい複層ガラスユニット。
【請求項4】
前記スペーサーを複数有し、複数の前記スペーサーが所定の間隔毎に設けられている請求項1から3のいずれか一項に記載の複層ガラスユニット。
【請求項5】
前記断熱空間は減圧されている請求項4に記載の複層ガラスユニット。
【請求項6】
前記スペーサーは、前記第1ガラス板及び前記第2ガラス板の周縁に設けられている請求項1から3のいずれか一項に記載の複層ガラスユニット。
【請求項7】
前記断熱空間に乾燥空気又は不活性ガスが封入されている請求項6に記載の複層ガラスユニット。
【請求項8】
前記第2面または前記第3面にLow-E膜が積層されている請求項1から7のいずれか一項に記載の複層ガラスユニット。
【請求項9】
前記封止材は、前記シール部に当接しないように構成されている請求項1から8のいずれか一項に記載の複層ガラスユニット。
【請求項10】
前記第1ガラス板の端面と前記第2ガラス板の端面とに当接するセッティングブロックを備え、
前記封止材は、前記セッティングブロックに当接するように構成されている請求項1に記載の複層ガラスユニット。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、複層ガラスユニットに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、複層ガラスの周縁部が枠体に支持された複層ガラスユニットが開示されている。複層ガラスユニットでは、複層ガラスと枠体との間にガスケットを介在させて複層ガラスを支持している。複層ガラスは、一対のガラス板の間に空隙を有した状態で一対のガラス板の周縁が封止材によって封止されて構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2000-54748号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載される複層ガラスは、建物の室外に配置された場合に、一対のガラス板の間の空隙の存在により、室外側のガラス板と室内側のガラス板との間で温度差が生じる。この温度差を受けて、室外側のガラス板及び室内側のガラス板には反りが発生することがある。このとき、複層ガラスはガスケット及び枠体によって支持されているものの、ガラス板の周縁角部と周縁中央部とにおいて反り度合いが異なる。このため、ガラス板の局部の反りが大きい場合には、ガスケットにおいてガラス板の反りを十分に吸収できず、複層ガラスの封止材が応力を受けて封止材が変形又は破損する可能性がある。複層ガラスにおいて封止材が変形又は破損した場合には、複層ガラスの空隙に空気や水が入ることにもなり、複層ガラスの断熱性や耐久性が低下することにもなる。
【0005】
そこで、温度差等による複層ガラスの反りに対して複層ガラスを適正に保持可能な複層ガラスユニット及びこの複層ガラスユニットに用いられる複層ガラスが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る複層ガラスユニットの特徴構成は、第1面と、前記第1面の裏側に設けられる第2面とを有する第1ガラス板と、前記第2面に対向する第3面と、前記第3面の裏側に設けられる第4面とを有する第2ガラス板と、前記第1ガラス板及び前記第2ガラス板の外縁全周に設けられ、前記第1ガラス板と前記第2ガラス板との間が断熱された断熱空間を封止する封止材と、前記第1ガラス板と前記第2ガラス板との間に配置され、前記断熱空間を形成するスペーサーと、を有する複層ガラスを備えると共に、前記第1面及び前記第4面の周縁に対向し、前記第1ガラス板及び前記第2ガラス板を挟持する枠体と、前記第1面及び前記第4面と前記枠体との間の隙間を封止するシール部と、を備え、前記シール部は、前記第1面及び前記第4面の前記周縁の角部に対向する第一シール領域と、前記第1面及び前記第4面の前記周縁のうち2つの前記角部に挟まれた辺部に対向する第二シール領域とを有し、前記第二シール領域の弾性率が前記第一シール領域の弾性率よりも小さい点にある。
【0007】
温度差を受けた複層ガラスでは、第1ガラス板または第2ガラス板は、周縁のうち角部よりも2つの角部に挟まれた辺部において変形(反り)が起こり易い。そこで、本構成では、複層ガラスと枠体との間に配置されるシール部において、複層ガラスの第1ガラス板及び第2ガラス板の周縁のうち辺部に対向する第二シール領域の弾性率が角部に対向する第一シール領域の弾性率よりも小さくなるように構成されている。これにより、複層ガラスの辺部の変形(反り)はシール部の第二シール領域によって許容され易くなる。その結果、複層ガラスの封止材が受ける応力を低減することができるので、封止材の耐久性を向上させることができる。こうして、複層ガラスを適正に保持可能な複層ガラスユニットを実現することができた。
【0008】
他の特徴構成は、前記シール部は、前記第二シール領域の厚みが前記第一シール領域の厚みよりも大きい点にある。
【0009】
本構成のように、シール部において第二シール領域の厚みが第一シール領域の厚みよりも大きいことで、複層ガラスの辺部の変形した際に第二シール領域は弾性変形し易くなる。これにより、複層ガラスの辺部の変形はシール部の第二シール領域によって許容され易くなる。
【0010】
他の特徴構成は、前記シール部は、前記第二シール領域において分散して配置されている点にある。
(【0011】以降は省略されています)
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