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公開番号2025077278
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-19
出願番号2023189352
出願日2023-11-06
発明の名称ガラス繊維の製造装置、及びガラス繊維の製造方法
出願人日本電気硝子株式会社
代理人個人,個人
主分類C03B 37/12 20060101AFI20250512BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】トラバース及びコレットに対するガラスストランドの入射角を良好に保つことでケーキの質を向上可能としたガラス繊維の製造装置を提供する。
【解決手段】ガラス繊維の製造装置11は、複数のガラスフィラメントFを集束させてガラスストランドSを形成するギャザリングシュー14と、ガラスストランドSを巻き取るコレット18と、ギャザリングシュー14とコレット18の間に配置されガラスストランドSと摺接しつつガラスストランドSのテンションを制御する第1テンション調整バー19及び第2テンション調整バー20と、第2テンション調整バー20とコレット18との間に配置され、ガラスストランドSを往復移動させるトラバース15と、第2テンション調整バー20とトラバース15との位置関係を保ちつつ、コレット18に対する第2テンション調整バー20及びトラバース15の距離を変動させる駆動装置17を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
複数のガラスフィラメントを集束させてガラスストランドを形成するギャザリングシューと、
前記ガラスストランドを巻き取るコレットと、
前記ギャザリングシューと前記コレットの間に配置され、前記ガラスストランドと摺接しつつ前記ガラスストランドのテンションを制御するためのテンション調整バーと、
前記テンション調整バーと前記コレットとの間に配置され、前記ガラスストランドの延在方向と交差する方向に沿って前記ガラスストランドを往復移動させるトラバースと、
を備えたガラス繊維の製造装置であって、
前記テンション調整バーと前記トラバースとの位置関係を保ちつつ、前記コレットに対する前記テンション調整バー及び前記トラバースの距離を変動させる駆動装置を備えた、ガラス繊維の製造装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記テンション調整バーは、前記ガラスストランドの上流側の第1テンション調整バー、及び前記ガラスストランドの下流側の第2テンション調整バーを含み、
前記駆動装置は、前記ギャザリングシューに対する前記第1テンション調整バーの位置を変動させることなく、前記コレットに対する前記第2テンション調整バー及び前記トラバースの距離を変動させる、請求項1に記載のガラス繊維の製造装置。
【請求項3】
前記駆動装置は、前記コレットに巻き取られた前記ガラスストランドからなるケーキの直径に応じて、前記コレットに対する前記テンション調整バー及び前記トラバースの距離を変動させる、請求項1に記載のガラス繊維の製造装置。
【請求項4】
複数のガラスフィラメントをギャザリングシューにより集束させてガラスストランドを形成する集束工程と、
前記ガラスストランドをコレットにより巻き取る巻き取り工程と、
前記ギャザリングシューと前記コレットの間に配置されたテンション調整バーを前記ガラスストランドと摺接させることで前記ガラスストランドのテンションを制御するテンション調整工程と、
前記テンション調整バーと前記コレットとの間に配置されたトラバースによって、前記ガラスストランドの延在方向と交差する方向に沿って前記ガラスストランドを往復移動させる往復工程と、
を備えたガラス繊維の製造方法であって、
前記テンション調整工程中かつ前記往復工程中に、前記テンション調整バーと前記トラバースとの位置関係を保ちつつ、前記コレットに対する前記テンション調整バー及び前記トラバースの距離を変動させる、ガラス繊維の製造方法。
【請求項5】
前記テンション調整バーは、前記ガラスストランドの上流側の第1テンション調整バー、及び前記ガラスストランドの下流側の第2テンション調整バーを含み、
前記テンション調整工程中かつ前記往復工程中に、前記ギャザリングシューに対する前記第1テンション調整バーの位置を変動させることなく、前記コレットに対する前記第2テンション調整バー及び前記トラバースの距離を変動させる、請求項4に記載のガラス繊維の製造方法。
【請求項6】
前記テンション調整工程中かつ前記往復工程中に、前記コレットに巻き取られた前記ガラスストランドからなるケーキの直径に応じて、前記コレットに対する前記テンション調整バー及び前記トラバースの距離を変動させる、請求項4に記載のガラス繊維の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ガラス繊維の製造装置、及びガラス繊維の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ガラス繊維の製造装置としては、ギャザリングシューと、トラバースと、コレットと、ギャザリングシューとトラバースとの間に配置されたテンション調整バーとを備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。ギャザリングシューは複数のガラスフィラメントを集束させてガラスストランドを形成する。トラバースは、ガラスストランドの延在方向と交差する方向に沿ってガラスストランドを往復移動させる。コレットは、ガラスストランドを巻き取る。そして、テンション調整バーは、ガラスストランドと摺接しつつガラスストランドのテンションを制御する。これにより、ガラスストランドのテンションを安定させることができる。その結果、ガラスストランドがコレットに巻き取られてなるケーキの質を安定して良好とすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-137222号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記のようなガラス繊維の製造装置では、コレットにガラスストランドが巻き取られていく際に、製造途中のケーキの径が徐々に大きくなっていく。このため、コレットに対するトラバースの距離を徐々に広げる必要があるが、位置が固定されたテンション調整バーに対してトラバースが移動すると、トラバースに対するガラスストランドの入射角が変動することになる。これは、トラバースの機能を不安定にする原因となり、ひいてはケーキの質を悪化させる原因となる。
【0005】
本発明の目的は、トラバース及びコレットに対するガラスストランドの入射角を良好に保つことでケーキの質を向上可能としたガラス繊維の製造装置、及びガラス繊維の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
[1]上記課題を解決するガラス繊維の製造装置は、複数のガラスフィラメントを集束させてガラスストランドを形成するギャザリングシューと、前記ガラスストランドを巻き取るコレットと、前記ギャザリングシューと前記コレットの間に配置され、前記ガラスストランドと摺接しつつ前記ガラスストランドのテンションを制御するためのテンション調整バーと、前記テンション調整バーと前記コレットとの間に配置され、前記ガラスストランドの延在方向と交差する方向に沿って前記ガラスストランドを往復移動させるトラバースと、を備えたガラス繊維の製造装置であって、前記テンション調整バーと前記トラバースとの位置関係を保ちつつ、前記コレットに対する前記テンション調整バー及び前記トラバースの距離を変動させる駆動装置を備える。
【0007】
同構成によれば、駆動装置によって、テンション調整バーとトラバースとの位置関係が保たれつつ、コレットに対するテンション調整バー及びトラバースの距離が変動される。これにより、トラバースに対するガラスストランドの入射角を良好な角度に保ちつつ、コレットに対するトラバースの距離を適切に保ち、それによりコレットに対するガラスストランドの入射角も良好な角度に保つことが可能になる。よって、例えば、コレットに巻き取られるガラスストランドのテンションの変動を抑えることができ、ひいては、ガラスストランドがコレットに巻き取られてなるケーキの質を良好とすることができる。
【0008】
[2]上記[1]に記載のガラス繊維の製造装置において、前記テンション調整バーは、前記ガラスストランドの上流側の第1テンション調整バー、及び前記ガラスストランドの下流側の第2テンション調整バーを含み、前記駆動装置は、前記ギャザリングシューに対する前記第1テンション調整バーの位置を変動させることなく、前記コレットに対する前記第2テンション調整バー及び前記トラバースの距離を変動させることが好ましい。
【0009】
同構成によれば、ギャザリングシューに対する第1テンション調整バーの位置は変動しないため、ギャザリングシューの機能が安定する。すなわち、ギャザリングシューに対する第1テンション調整バーの位置が変動すると、ギャザリングシューにて形成されるガラスストランドが不安定になる虞があるが、これを抑制できる。
【0010】
[3]上記[1]または上記[2]に記載のガラス繊維の製造装置において、前記駆動装置は、前記コレットに巻き取られた前記ガラスストランドからなるケーキの直径に応じて、前記コレットに対する前記テンション調整バー及び前記トラバースの距離を変動させることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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