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公開番号2025077663
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-19
出願番号2023190033
出願日2023-11-07
発明の名称ガラス繊維の製造方法、及びガラス繊維の製造装置
出願人日本電気硝子株式会社
代理人個人,個人
主分類C03C 25/20 20060101AFI20250512BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】ガラス繊維の生産性の低下を抑えることを可能にしたガラス繊維の製造方法、及びガラス繊維の製造装置を提供する。
【解決手段】ガラス繊維の製造方法は、ブッシング12から複数のガラスフィラメントGFを引き出す引き出し工程と、アプリケーターローラー17を用いて複数のガラスフィラメントGFに集束剤を塗布する塗布工程とを備える。アプリケーターローラー17は、回転駆動される回転軸19を有する。ガラス繊維の製造方法は、集束剤が塗布された複数のガラスフィラメントGFを、ギャザリングシュー14を用いて集束する集束工程を備えている。塗布工程では、アプリケーターローラー17を、アプリケーターローラー17の回転軸19に沿って往復移動させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ブッシングから複数のガラスフィラメントを引き出す引き出し工程と、
回転駆動される回転軸を有するアプリケーターローラーを用いて前記複数のガラスフィラメントに集束剤を塗布する塗布工程と、
前記集束剤が塗布された前記複数のガラスフィラメントを、ギャザリングシューを用いて集束する集束工程と、を備えるガラス繊維の製造方法であって、
前記塗布工程では、前記アプリケーターローラーを前記回転軸に沿って往復移動させる、ガラス繊維の製造方法。
続きを表示(約 870 文字)【請求項2】
前記塗布工程における前記複数のガラスフィラメントからなるガラスフィラメント群は、前記アプリケーターローラーの軸方向に沿って配列され、前記アプリケーターローラーと接触する複数の接触部と、
隣り合う複数の前記接触部の間に形成される離間部と、を有する、請求項1に記載のガラス繊維の製造方法。
【請求項3】
前記離間部の最小間隔寸法D1[mm]と、前記アプリケーターローラーの前記回転軸に沿った往復移動の移動距離M[mm]とは、
D1≦Mの関係を満たす、請求項2に記載のガラス繊維の製造方法。
【請求項4】
前記離間部の最大間隔寸法D2[mm]と、前記アプリケーターローラーの前記回転軸に沿った往復移動の移動距離M[mm]とは、
D2≦Mの関係を満たす、請求項2に記載のガラス繊維の製造方法。
【請求項5】
前記塗布工程では、前記アプリケーターローラーの外周面の幅寸法W1[mm]と、
前記複数のガラスフィラメントからなるガラスフィラメント群の幅寸法のうち、前記アプリケーターローラーの外周面と接触する接触部における最大幅寸法W2[mm]とは、
W1≦W2×1.5の関係を満たす、請求項1に記載のガラス繊維の製造方法。
【請求項6】
前記集束剤は、グリシジル基を有する樹脂を含有する、請求項1に記載のガラス繊維の製造方法。
【請求項7】
複数のガラスフィラメントを引き出すブッシングと、
前記複数のガラスフィラメントに集束剤を塗布するアプリケーターと、
前記集束剤が塗布された前記複数のガラスフィラメントを集束させるギャザリングシューと、を備えるガラス繊維の製造装置であって、
前記アプリケーターは、回転駆動される回転軸を有するアプリケーターローラーと、
前記アプリケーターローラーを前記回転軸に沿って往復移動させる往復移動装置と、を備える、ガラス繊維の製造装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ガラス繊維の製造方法、及びガラス繊維の製造装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載されるように、ガラス繊維の製造において、複数のガラスフィラメントに集束剤を塗布する塗布工程では、回転駆動される回転軸を有するアプリケーターローラーが用いられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-105750号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した塗布工程において、アプリケーターローラーの外周面上において部分的に集束剤が滞留する場合がある。アプリケーターローラーの外周面で滞留した集束剤は、経時的に硬化することでアプリケーターローラーの外周面における付着物となり得る。アプリケーターローラーの外周面の付着物は、上記塗布工程において、例えば、ガラスフィラメントの切断の一因となるおそれがある。すなわち、アプリケーターローラーの外周面において集束剤の滞留を抑えることは、ガラス繊維の生産性の低下を抑えるという観点で重要である。
【0005】
本発明の目的は、ガラス繊維の生産性の低下を抑えることを可能にしたガラス繊維の製造方法、及びガラス繊維の製造装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するガラス繊維の製造方法、及びガラス繊維の製造装置の各態様について説明する。
態様1のガラス繊維の製造方法は、ブッシングから複数のガラスフィラメントを引き出す引き出し工程と、回転駆動される回転軸を有するアプリケーターローラーを用いて前記複数のガラスフィラメントに集束剤を塗布する塗布工程と、前記集束剤が塗布された前記複数のガラスフィラメントを、ギャザリングシューを用いて集束する集束工程と、を備えるガラス繊維の製造方法であって、前記塗布工程では、前記アプリケーターローラーを前記回転軸に沿って往復移動させる。
【0007】
この方法によれば、塗布工程においてアプリケーターローラーを上記のように往復移動させることで、複数のガラスフィラメントに対してアプリケーターローラーの位置を変化させることができる。これにより、アプリケーターローラーの外周面において、例えば、ガラスフィラメントの切断の一因となる集束剤の滞留を抑えることができる。
【0008】
態様2のガラス繊維の製造方法では、態様1において、前記塗布工程における前記複数のガラスフィラメントからなるガラスフィラメント群は、前記アプリケーターローラーの軸方向に沿って配列され、前記アプリケーターローラーと接触する複数の接触部と、隣り合う複数の前記接触部の間に形成される離間部と、を有してもよい。この方法によれば、ガラスフィラメント群の離間部に対応したアプリケーターローラーの外周面における集束剤の滞留を抑えることができる。
【0009】
態様3のガラス繊維の製造方法では、態様2において、前記離間部の最小間隔寸法D1[mm]と、前記アプリケーターローラーの前記回転軸に沿った往復移動の移動距離M[mm]とは、D1≦Mの関係を満たしてもよい。この方法によれば、アプリケーターローラーの外周面においてガラスフィラメント群のガラスフィラメントと非接触となる部分を削減することができる。これにより、アプリケーターローラーの外周面における集束剤の滞留をより抑えることができる。
【0010】
態様4のガラス繊維の製造方法では、態様2において、前記離間部の最大間隔寸法D2[mm]と、前記アプリケーターローラーの前記回転軸に沿った往復移動の移動距離M[mm]とは、D2≦Mの関係を満たしてもよい。この方法によれば、ガラスフィラメント群のガラスフィラメントとアプリケーターローラーの外周面との接触頻度をより高めることで、アプリケーターローラーの外周面において部分的な集束剤の滞留をさらに抑えることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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