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公開番号2025003302
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-09
出願番号2024048079
出願日2024-03-25
発明の名称ガラス組成物、封着材料及び封着材料ペースト
出願人日本電気硝子株式会社
代理人
主分類C03C 3/12 20060101AFI20241226BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】良好な耐候性を有しつつ、低温で封着可能なガラス組成物、封着材料及び封着材料ペーストを提供する。
【解決手段】本発明のガラス組成物は、ガラス組成として、モル%で、TeO2 15~80%、MoO3 0.1~30%、V2O5 5~40%、Nb2O5+MnO+Cr2O3+Fe2O3+Co3O4+NiO 0.1~10%を含有することを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ガラス組成として、モル%で、TeO

15~80%、MoO

0.1~30%、V



5~40%、Nb



+MnO+Cr



+Fe



+Co



+NiO 0.1~10%を含有することを特徴とするガラス組成物。
続きを表示(約 970 文字)【請求項2】
ガラス組成として、モル%で、CuO 0.1~35%、Al



0.1~10%、K

O 1~30%、PbO 0~10%を含有し、実質的にSeO

を含有しないことを特徴とする請求項1に記載のガラス組成物。
【請求項3】
ガラス組成として、モル%で、Li

O+Na

O 0.1~15%を含有し、モル比で、(Li

O+Na

O)/K

Oが0.05~1であることを特徴とする請求項1又は2に記載のガラス組成物。
【請求項4】
ガラス組成として、モル%で、MgO+CaO+SrO+BaO+ZnO 0.1~20%を含有することを特徴とする請求項1又は2に記載のガラス組成物。
【請求項5】
ガラス組成として、モル%で、La



0~10%、WO

0~10%を含有することを特徴とする請求項1又は2に記載のガラス組成物。
【請求項6】
ガラス組成として、モル%で、SiO

0~5%、TiO

0~5%、ZrO

0~5%、CeO

0~5%を含有することを特徴とする請求項1又は2に記載のガラス組成物。
【請求項7】
請求項1又は2に記載のガラス組成物からなるガラス粉末 40~100体積%と、耐火性フィラー粉末 0~60体積%とを含有することを特徴とする封着材料。
【請求項8】
耐火性フィラー粉末が略球状であることを特徴とする請求項7に記載の封着材料。
【請求項9】
耐火性フィラー粉末の全部又は一部がZr

WO

(PO



であることを特徴とする請求項7に記載の封着材料。
【請求項10】
水晶振動子パッケージに用いることを特徴とする請求項7に記載の封着材料。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、耐候性を有しつつ、低温で気密封着が可能なガラス組成物、封着材料及び封着材料ペーストに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
半導体集積回路、水晶振動子、金属部材、真空断熱ガラス、平面表示装置やLED用ガラス端子等には、封着材料が使用される。封着材料には、化学的耐久性や耐熱性が要求されるため、樹脂系の接着剤ではなくガラス系の封着材料が用いられている。封着材料には、更に機械的強度、流動性、耐候性等の特性が要求される。特に、熱に弱い素子を搭載する電子部品の封着には、封着温度をできる限り低くすることが要求される。具体的には、400℃以下の温度で封着可能であることが要求される。この特性を満足するガラスとして、軟化点を下げる効果が大きいPbOを多量に含む鉛硼酸系ガラスが広く用いられてきた(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開昭63-315536号公報
特開2019-202921号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
環境負荷を低減するために、鉛硼酸系ガラスからPbOを含まない無鉛ガラスに置き換えることが望まれており、様々な低軟化点の無鉛ガラスが開発されるに到っている。
【0005】
しかし、一般的に、軟化点が低いガラスは、耐候性が低く、結果としてガラスにクラックが生じる等の問題が発生する。よって、低軟化点と高耐候性の両立は容易ではない。特許文献2に記載のCuO-TeO

-MoO

系ガラスは、鉛硼酸系ガラスの代替候補として有望であり、良好な耐候性を有するものの、軟化点が十分に低いとは言えない。
【0006】
以上に鑑み、本発明は、良好な耐候性を有しつつ、低温で封着可能なガラス組成物、封着材料及び封着材料ペーストを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は鋭意検討の結果、所定のTeO

-V



系ガラスを用いることにより、上記課題を解決し得ることを見出し、本発明として提案するものである。以下、ガラス組成物及び封着材料の各態様について説明する。
【0008】
態様1のガラス組成物は、ガラス組成として、モル%で、TeO

15~80%、MoO

0.1~30%、V



5~40%、Nb



+MnO+Cr



+Fe



+Co



+NiO 0.1~10%を含有することを特徴とする。ここで、「Nb



+MnO+Cr



+Fe



+Co



+NiO」は、Nb



、MnO、Cr



、Fe



、Co



及びNiOの合量である。
【0009】
態様2のガラス組成物は、態様1において、モル%で、CuO 0.1~35%、Al



0.1~10%、K

O 1~30%、PbO 0~10%を含有し、実質的にSeO

を含有しないことが好ましい。ここで、「実質的にSeO

を含有しない」とは、SeO

の含有量が0.1モル%未満であることを意味する。
【0010】
態様3のガラス組成物は、態様1又は2において、ガラス組成として、モル%で、Li

O+Na

O 0.1~15%を含有し、モル比で、(Li

O+Na

O)/K

Oが0.05~1であることが好ましい。ここで、「Li

O+Na

O」は、Li

O及びNa

Oの合量である。「(Li

O+Na

O)/K

O」は、Li

O及びNa

Oの合量をK

Oの含有量で除した値である。
(【0011】以降は省略されています)

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