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公開番号
2025035635
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-14
出願番号
2023142810
出願日
2023-09-04
発明の名称
ガラス繊維の製造方法及びガラス繊維の製造装置
出願人
日本電気硝子株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C03B
37/12 20060101AFI20250307BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約
【課題】温度制御の精度を向上させることを可能としたガラス繊維の製造方法及びガラス繊維の製造装置を提供する。
【解決手段】ガラス繊維の製造装置11は、ケーキ30に含まれる水分量を測定する水分量測定部21と、ケーキ30の重量を測定する重量測定部22と、水分量とケーキ30の重量とに基づいて、ブッシング12内の溶融ガラスの温度を制御する温度制御部23と、を備える。ガラス繊維の製造方法は、筒状のケーキ30を形成する巻き取り工程と、巻き取り工程にて形成されたケーキ30に含まれる水分量を測定する水分量測定工程と、巻き取り工程にて形成されたケーキ30の重量を測定する重量測定工程と、を備える。温度制御部23は、水分量測定工程にて測定された水分量と、重量測定工程にて測定されたケーキ30の重量とに基づいて、以降の巻き取り工程におけるブッシング12内の溶融ガラスの温度を制御する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ブッシングから流出する溶融ガラスから形成されるガラスストランドをコレットに巻き取ることにより、筒状のケーキを形成する巻き取り工程を備えるガラス繊維の製造方法であって、
前記巻き取り工程にて形成された前記ケーキに含まれる水分量を測定する水分量測定工程と、
前記巻き取り工程にて形成された前記ケーキの重量を測定する重量測定工程と、
を備え、
前記水分量測定工程にて測定された前記水分量と、前記重量測定工程にて測定された前記ケーキの重量とに基づいて、以降の前記巻き取り工程における前記ブッシング内の前記溶融ガラスの温度を制御する、
ガラス繊維の製造方法。
続きを表示(約 690 文字)
【請求項2】
前記水分量測定工程において、前記ケーキに電流を流すことにより前記水分量を測定する、
請求項1に記載のガラス繊維の製造方法。
【請求項3】
前記水分量測定工程において、前記ケーキの軸方向端面に前記水分量の測定箇所が設定されている、
請求項1に記載のガラス繊維の製造方法。
【請求項4】
前記ケーキの軸方向端面における前記測定箇所は、径方向の位置が互いに異なるように複数設定されている、
請求項3に記載のガラス繊維の製造方法。
【請求項5】
前記水分量測定工程は、前記巻き取り工程の後、前記ケーキを前記コレットから取り出す際に実施される、
請求項1に記載のガラス繊維の製造方法。
【請求項6】
溶融ガラスを流出するブッシングと、
前記ブッシングから流出する前記溶融ガラスから形成されるガラスストランドを巻き取ることにより筒状のケーキを形成するコレットと、を備えるガラス繊維の製造装置であって、
前記ケーキに含まれる水分量を測定する水分量測定部と、
前記ケーキの重量を測定する重量測定部と、
前記水分量と前記ケーキの重量とに基づいて、前記ブッシング内の前記溶融ガラスの温度を制御する温度制御部と、を備える、
ガラス繊維の製造装置。
【請求項7】
前記ケーキを前記コレットから押し出すための押し出し部を備え、
前記水分量測定部は、前記押し出し部に設けられている、
請求項6に記載のガラス繊維の製造装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガラス繊維の製造方法及びガラス繊維の製造装置に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1に示されるように、ガラス繊維の製造方法では、ブッシングから流出する複数のガラスフィラメントがギャザリングシューによって集束されることで、ガラスストランドが形成される。そして、そのガラスストランドがコレットに綾掛けされながら巻き取られることによって、ガラスストランドが筒状に巻かれた塊であるケーキが製造される。
【0003】
上記のような製造方法では、ケーキの成形後に当該ケーキの重量を測定する。ケーキの重量は、ケーキを形成するガラスフィラメントの繊維径の大きさに応じて変動する。そして、上記のような製造方法では、成形されたケーキの重量に基づき、以降のケーキ成形時におけるブッシング内の溶融ガラスの温度を制御する。例えば、成形されたケーキの重量が基準値より大きい場合、ブッシング内の溶融ガラスの温度を低下させる。ブッシング内の溶融ガラスの温度が低下すると、ブッシングから流出するガラスフィラメントの流出速度が低下するため、当該ガラスフィラメントの繊維径が小さくなる。その結果、以降に成形されるケーキの重量を基準範囲に収めることが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015-137222号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のようなガラス繊維の製造方法では、ガラスフィラメントの表面に水分が付着している場合、ガラスフィラメントを巻き取って成形されたケーキに水分が含まれることとなる。したがって、成形したケーキ自体の重量を正確に測定することが難しくなる。その結果、上記した溶融ガラスの温度制御に悪影響を及ぼすおそれがあった。
【0006】
本発明の目的は、温度制御の精度を向上させることを可能としたガラス繊維の製造方法及びガラス繊維の製造装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
[1]上記課題を解決するガラス繊維の製造方法は、ブッシングから流出する溶融ガラスから形成されるガラスストランドをコレットに巻き取ることにより、筒状のケーキを形成する巻き取り工程を備えるガラス繊維の製造方法であって、前記巻き取り工程にて形成された前記ケーキに含まれる水分量を測定する水分量測定工程と、前記巻き取り工程にて形成された前記ケーキの重量を測定する重量測定工程と、を備え、前記水分量測定工程にて測定された前記水分量と、前記重量測定工程にて測定された前記ケーキの重量とに基づいて、以降の前記巻き取り工程における前記ブッシング内の前記溶融ガラスの温度を制御する。
【0008】
この製造方法によれば、ケーキに含まれる水分量に基づいて、正確なケーキ重量を算出可能である。このため、正確なケーキ重量に基づいた適切な温度制御が可能となる。したがって、不良品の発生が抑えられ、その結果、歩留まりの向上に寄与できる。
【0009】
[2]上記[1]における前記水分量測定工程において、前記ケーキに電流を流すことにより前記水分量を測定する態様であってもよい。
この製造方法によれば、電流を用いて水分量を測定することにより、ケーキの水分量を好適に測定することが可能となる。
【0010】
[3]上記[1]または[2]における前記水分量測定工程において、前記ケーキの軸方向端面に前記水分量の測定箇所が設定されていてもよい。
ケーキ内の水分は、巻き取り時の遠心力によって外周側ほど多い傾向がある。したがって、ケーキの軸方向端面にて水分量を測定することで、ケーキの外周面にて水分量を測定する場合と比べて、精度良く測定することが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)
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