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公開番号2025077713
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-19
出願番号2023190114
出願日2023-11-07
発明の名称シート支持具、シート材の洗浄装置及び洗浄方法
出願人日本電気硝子株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B08B 3/12 20060101AFI20250512BHJP(清掃)
要約【課題】洗浄工程におけるシート材の破損を防止する。
【解決手段】シート支持具2は、フレーム4と、フレーム4に設けられるとともにシート材GSを支持するための支持ワイヤー10と、を備える。フレーム4は、相互に対向する第一バー5及び第二バー6と、第一バー5と第二バー6とを連結するサイドバー9a,9bと、を備える。支持ワイヤー10は、第一バー5と第二バー6とに架け渡される複数の支持ワイヤーを含む。支持ワイヤー10は、シート材GSの一方の主面GSaを支持するように構成される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
フレームと、前記フレームに設けられるとともにシート材を支持するための支持ワイヤーと、を備えるシート支持具であって、
前記フレームは、相互に対向する第一バー及び第二バーと、前記第一バーと第二バーとを連結するサイドバーと、を備え、
前記支持ワイヤーは、前記第一バーと前記第二バーとに架け渡される複数の支持ワイヤーを含み、
前記支持ワイヤーは、前記シート材の一方の主面を支持可能に構成されている、シート支持具。
続きを表示（約 880 文字）【請求項２】
前記第一バーに対向する第三バーと、
前記第一バーと前記第三バーとに架け渡されるとともに前記シートの移動を規制する複数の規制ワイヤーと、をさらに備え、
前記支持ワイヤーと前記規制ワイヤーとの間に、前記シート材を挿脱可能な収容空間を有する、請求項１に記載のシート支持具。
【請求項３】
前記第一バーの軸心から前記第三バーの軸心までの距離が、前記第一バーの軸心から前記第二バーの軸心までの距離より短く、
前記規制ワイヤーは、前記支持ワイヤーより短い、請求項２に記載のシート支持具。
【請求項４】
前記シート材の下端部を支持する端部支持体をさらに備え、
前記端部支持体は、前記支持ワイヤーと前記規制ワイヤーとを離間させた状態で前記支持ワイヤーと前記規制ワイヤーの各々を固定し、前記シート材を支持する、請求項１から３のいずれか一項に記載のシート支持具。
【請求項５】
前記端部支持体は、前記シート材の前記下端部を支持する支持部を備え、
前記支持部は、弾性体により構成される、請求項４に記載のシート支持具。
【請求項６】
前記第三バーは、前記サイドバーに取り付けられており、
前記第三バーは、前記サイドバーに対して位置変更可能に固定される、請求項２又は３に記載のシート支持具。
【請求項７】
前記支持ワイヤー及び前記規制ワイヤーは、合成樹脂により構成される、請求項２又は３に記載のシート支持具。
【請求項８】
前記支持ワイヤーは、前記第二バーに巻き付けられる、請求項１から３のいずれか一項に記載のシート支持具。
【請求項９】
前記規制ワイヤーは、前記第三バーに巻き付けられる、請求項２又は３に記載のシート支持具。
【請求項１０】
前記支持ワイヤー及び前記規制ワイヤーは、前記第一バーに巻き付けられる、請求項２又は３に記載のシート支持具。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、シート材を支持するシート支持具、シート材の洗浄装置及び洗浄方法に関する。
続きを表示（約 1,500 文字）【背景技術】
【０００２】
ガラスシートを製造する場合には、所定の形状に加工されたガラスシートを洗浄する工程（洗浄工程）が実施される。例えば特許文献１には、洗浄工程に使用される洗浄装置として、洗浄液を収容する洗浄槽（貯水槽）と、ガラス基板を保持する支持具（ホルダ）と、支持具を揺動させる揺動機構とを備えたものが開示されている。
【０００３】
洗浄装置の洗浄槽は、その底部に超音波発生装置を備える。洗浄槽の上部には、揺動機構を支持する基台が設けられている。支持具は、枠状又は箱状をなし、複数のガラス基板を保持するように構成される。支持具の上部には、揺動機構に着脱自在に固定される固定部（１０ａ）が設けられている。揺動機構は、洗浄槽の基台に設けられるモータと、モータによって駆動される揺動部とを備える。支持具の固定部は、揺動機構の揺動部に固定されている（同文献の段落０００６、０００７及び図１参照）。
【０００４】
洗浄工程では、複数のガラス基板を保持した支持具を洗浄槽内の洗浄液に浸漬し、超音波発生装置による洗浄液の振動と、揺動機構による支持具の揺動動作によって、支持具に保持されているガラス基板の洗浄を行う（同文献の図１参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
特開２００５－４６６８７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
上記のような従来の洗浄装置では、例えば、厚みが０．２ｍｍ以下の超薄型ガラスシートを洗浄する場合に、ガラスシートの変形や破損を防止することが難しくなる。すなわち、超薄型のガラスシートは、支持具に収容される際や、ガラスシートを収容した支持具を移動させる際、或いは支持具を振動させて洗浄を行う際などに、大きく変形し、破損し易い。
【０００７】
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、洗浄工程におけるシート材の破損を防止することを技術的課題とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
（１）本発明は上記の課題を解決するためのものであり、フレームと、前記フレームに設けられるとともにシート材を支持するための支持ワイヤーと、を備えるシート支持具であって、前記フレームは、相互に対向する第一バー及び第二バーと、前記第一バーと第二バーとを連結するサイドバーと、を備え、前記支持ワイヤーは、前記第一バーと前記第二バーとに架け渡される複数の支持ワイヤーを含み、前記支持ワイヤーは、前記シート材の一方の主面を支持可能に構成されていることを特徴とする。
【０００９】
かかる構成によれば、フレームの第一バーと第二バーとに架け渡される支持ワイヤーによってシート材の一方の主面を支持することで、洗浄時におけるシート材の破損を防止することができる。すなわち、支持ワイヤーは、シート材の一方の主面を支持することから、シート支持具が振動した場合であっても、シート材の端部に衝撃を与えることがない。これにより、洗浄工程におけるシート材の破損を効果的に防止できる。
【００１０】
（２）上記（１）に記載のシート支持具において、前記第一バーに対向する第三バーと、前記第一バーと前記第三バーとに架け渡されるとともに前記シートの移動を規制する複数の規制ワイヤーと、をさらに備え、前記支持ワイヤーと前記規制ワイヤーとの間に、前記シート材を挿脱可能な収容空間を有してもよい。
（【００１１】以降は省略されています）

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