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公開番号2025060185
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-10
出願番号2023170749
出願日2023-09-29
発明の名称洗浄装置、容器および洗浄方法
出願人株式会社神鋼環境ソリューション
代理人個人
主分類B08B 3/02 20060101AFI20250403BHJP(清掃)
要約【課題】洗浄液の噴射態様に関する設計の自由度を高めることによって洗浄対象物である部材を効率よく洗浄できる、洗浄装置、容器および洗浄方法を提供する。
【解決手段】容器は、物体を収容する収容空間を有する容器本体と、容器本体に設けられた管体と、マンホール用蓋体(部材)を洗浄液Kで洗浄するための洗浄装置12とを備える。洗浄装置12は、環状の本体部58と、洗浄液Kを噴射するように構成された複数の噴射部60と、各噴射部60に洗浄液Kを供給するように構成された洗浄液供給口62とを備える。各噴射部60は、本体部58の内部に形成された圧力室74と、内側空間U1と圧力室74とを連通させる一対の噴射孔76a,76bとを有する。一対の噴射孔76a,76bは、これらから柱状に噴射された洗浄液Kが互いに衝突して扇形に広がるように、これらの中心線L1,L2どうしが1つの交差点Pで交わるように形成される。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
部材を洗浄液で洗浄するための洗浄装置であって、
環状の本体部と、
前記部材に向けて洗浄液を噴射するように構成された少なくとも1つの噴射部と、
前記噴射部に洗浄液を供給するように構成された洗浄液供給口とを備え、
前記噴射部は、前記本体部の内部に形成された圧力室と、前記本体部の内周部に形成され、前記本体部の径方向内側に確保された内側空間と前記圧力室とを連通させる一対の噴射孔とを有し、
前記洗浄液供給口は前記圧力室に連通され、
一対の前記噴射孔は、これらから柱状に噴射された洗浄液が互いに衝突して扇形に広がるように、これらの中心線どうしが1つの交差点で交わるように形成される、洗浄装置。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記本体部の周方向に互いに離れて設けられた複数の前記噴射部を備え、
複数の前記噴射部のそれぞれの前記圧力室は、互いに環状に連通される、請求項1に記載の洗浄装置。
【請求項3】
一対の前記噴射孔のそれぞれの中心線が成す角度を二等分する二等分線を基準線とし、前記本体部の中心線に対して直交する仮想平面を第1基準面としたとき、
前記噴射部は、前記基準線が前記第1基準面と交わるように構成される、請求項2に記載の洗浄装置。
【請求項4】
一対の前記噴射孔のうち一方を第1噴射孔とし、他方を第2噴射孔としたとき、
前記第1噴射孔の内径は、前記第2噴射孔の内径よりも大きく定められる、請求項2に記載の洗浄装置。
【請求項5】
一対の前記噴射孔のそれぞれの中心線が成す角度を二等分する二等分線を基準線とし、前記本体部の中心線に対して直交する仮想平面を第1基準面としたとき、
少なくとも1つの前記噴射部における前記第1基準面に対する前記基準線の傾斜角度は、少なくとも1つの他の前記噴射部における前記第1基準面に対する前記基準線の傾斜角度とは異なるように定められる、請求項3または4に記載の洗浄装置。
【請求項6】
一対の前記噴射孔のそれぞれの中心線が成す角度を二等分する二等分線を基準線とし、前記本体部の中心線と前記交差点とを含む仮想平面を第2基準面としたとき、
前記本体部の中心線が延びる方向から見たときに前記基準線と前記第2基準面とが成す角度は、10度から60度の範囲内に定められる、請求項3または4に記載の洗浄装置。
【請求項7】
一対の前記噴射孔のそれぞれの中心線が成す角度を二等分する二等分線を基準線とし、前記本体部の中心線に対して直交する仮想平面を第1基準面とし、一対の前記噴射孔のそれぞれの中心線を含む仮想平面を第3基準面としたとき、
前記噴射部は、前記基準線が延びる方向から見たときに前記第3基準面が前記第1基準面に対して傾斜するように構成される、請求項1または2に記載の洗浄装置。
【請求項8】
部材に向けて洗浄液を噴射するように構成された少なくとも1つの補助噴射部を備え、
前記補助噴射部は、前記本体部の内部に前記圧力室と連通して形成された補助圧力室と、前記本体部の内周部に形成され、前記内側空間と前記補助圧力室とを連通させる1つの補助噴射孔とを有し、
前記補助噴射孔は、前記本体部の周方向に並んだ2つの前記噴射部の間に設けられる、請求項2に記載の洗浄装置。
【請求項9】
物体を収容する収容空間を有する容器本体と、
前記容器本体に設けられた管体と、
部材を洗浄液で洗浄するための洗浄装置とを備える容器であって、
前記洗浄装置は、
前記管体に取り付けられる環状の本体部と、
前記部材に向けて洗浄液を噴射するように構成された少なくとも1つの噴射部と、
前記噴射部に洗浄液を供給するように構成された洗浄液供給口とを備え、
前記噴射部は、前記本体部の内部に形成された圧力室と、前記本体部の内周部に形成され、前記本体部の径方向内側に確保された内側空間と前記圧力室とを連通させる一対の噴射孔とを有し、
前記洗浄液供給口は前記圧力室に連通され、
一対の前記噴射孔は、これらから柱状に噴射された洗浄液が互いに衝突して扇形に広がるように、これらの中心線どうしが1つの交差点で交わるように形成される、容器。
【請求項10】
前記本体部の周方向に互いに離れて設けられた複数の前記噴射部を備え、
複数の前記噴射部のそれぞれの前記圧力室は、互いに環状に連通される、請求項9に記載の容器。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、部材に洗浄液を噴射して洗浄するために用いられる洗浄装置、当該洗浄装置を備える容器および当該洗浄装置を用いた洗浄方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来の洗浄装置の一例が、下記特許文献1に記載されている。この洗浄装置は、管体に取り付けられるリング状の洗浄装置本体と、洗浄装置本体に設けられた複数の洗浄液噴射口とを備えている。各洗浄液噴射口は、噴射した洗浄液で洗浄対象物を洗浄できるように、洗浄装置本体の内壁部に形成されている。この洗浄装置を用いて洗浄対象物を洗浄する際には、各洗浄液噴射口から柱状に噴射された洗浄液が洗浄対象物に対して点状に当てられる。
【0003】
しかしながら、洗浄対象物に対して洗浄液を点状に当てる噴射態様、すなわち点状の噴射態様では、設計の自由度が低いため、洗浄対象物を効率よく洗浄することが困難であるという問題があった。つまり、点状の噴射態様で洗浄対象物の広い範囲をむらなく洗浄するためには、洗浄液噴射口の数を増やすとともに洗浄液の噴射方向を細かく調整する必要があるが、この場合には、コスト面および技術面から噴射態様に関する設計の自由度が大きく制限されるため、結局、洗浄対象物を効率よく洗浄することができなかった。
【0004】
下記特許文献2には、液体を扇形に噴射するための一対の噴出孔を備える噴霧ノズルが記載されている。しかしながら、この噴霧ノズルは、農薬水を散布する用途で用いられるものであり、洗浄対象物を洗浄する用途については、考慮されていなかった。したがって、この噴霧ノズルと特許文献1の洗浄液噴射口とは、形状および大きさが全く異なっており、この噴霧ノズルを特許文献1の洗浄液噴射口に組み合わせることは容易ではなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2015-211961号公報
実開昭49-143005号公報
【発明の概要】
【0006】
本発明は上記問題に対処するためになされたものであり、その目的は、洗浄液の噴射態様に関する設計の自由度を高めることによって洗浄対象物である部材を効率よく洗浄できる、洗浄装置、容器および洗浄方法を提供することにある。
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係る洗浄装置の特徴は、部材を洗浄液で洗浄するための洗浄装置であって、環状の本体部と、前記部材に向けて洗浄液を噴射するように構成された少なくとも1つの噴射部と、前記噴射部に洗浄液を供給するように構成された洗浄液供給口とを備え、前記噴射部は、前記本体部の内部に形成された圧力室と、前記本体部の内周部に形成され、前記本体部の径方向内側に確保された内側空間と前記圧力室とを連通させる一対の噴射孔とを有し、前記洗浄液供給口は前記圧力室に連通され、一対の前記噴射孔は、これらから柱状に噴射された洗浄液が互いに衝突して扇形に広がるように、これらの中心線どうしが1つの交差点で交わるように形成されることにある。
【0008】
この洗浄装置によれば、洗浄液の噴射態様に関する設計の自由度を高めることができ、洗浄対象物である部材を効率よく洗浄できる。つまり、この洗浄装置によれば、一対の噴射孔から柱状に噴射された洗浄液が互いに衝突して扇形に広がるので、一対の噴射孔のそれぞれの位置、大きさおよび向きを適宜選択することによって、部材の位置や形状に応じて洗浄液の噴射態様を適切に定めることができる。
【0009】
この洗浄装置によれば、噴射部の一対の噴射孔のそれぞれを単純形状の貫通孔として形成できるので、噴射部の加工が容易である。また、噴射部に対する異物の付着を抑制でき、ひいては異物混入(コンタミネーション)を抑制できる。
【0010】
本発明に係る洗浄装置の他の特徴は、前記本体部の周方向に互いに離れて設けられた複数の前記噴射部を備え、複数の前記噴射部のそれぞれの前記圧力室は、互いに環状に連通されることにある。
(【0011】以降は省略されています)

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