特許ウォッチ

公開番号2025029151
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-05
出願番号2024212094,2021092508
出願日2024-12-05,2021-06-01
発明の名称洗浄装置
出願人森合精機株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B08B 3/02 20060101AFI20250226BHJP(清掃)
要約【課題】被洗浄物を従来よりも精度よく行うことが可能な洗浄装置を提供する。
【解決手段】被洗浄物Wを旋回搬送して洗浄する洗浄装置であって、複数の作業室と、各作業室を区画する開閉可能な仕切部と、被洗浄物を旋回搬送する回転軸に対し径方向に延びる複数のアームと、前記複数のアームを旋回させる回転機構と、前記複数のアームの先端に取り付けられるテーブル5とを備え、前記複数の作業室は、被洗浄物Wの着脱を行う第1作業室と、被洗浄物Wを洗浄する第2作業室と、被洗浄物Wを乾燥する第3作業室とを備え、前記テーブル5の上に被洗浄物Wを載置する治具をさらに備え、前記治具は、被洗浄物Wを上方から押さえて保持する押さえ金具10Cと、前記押さえ金具10Cを回動可能に支持する支持部材10Bと、前記押さえ金具10Cを下向きに付勢するバネ10Dとを有し、前記押さえ金具10Cに負荷をかけることが可能な駆動シリンダを備える。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項１】
被洗浄物を旋回搬送して洗浄する洗浄装置であって、
複数の作業室と、各作業室を区画する開閉可能に設けられた仕切部と、被洗浄物を旋回搬送する回転軸に対し径方向に延びる複数のアームと、前記複数のアームを旋回させる回転機構と、前記複数のアームの先端に取り付けられるテーブルと、を備え、
前記複数の作業室は、少なくとも、被洗浄物の着脱を行う第１作業室と、被洗浄物を洗浄する第２作業室と、被洗浄物を乾燥する第３作業室とを備え、
前記テーブルの上に被洗浄物を載置する治具をさらに備え、
前記治具は、
被洗浄物を上方から押さえて保持する押さえ金具と、前記押さえ金具を回動可能に支持する支持部材と、前記押さえ金具を下向きに付勢するバネと、を有し、
前記押さえ金具に負荷をかけることが可能な駆動シリンダを備える、
洗浄装置。
続きを表示（約 1,100 文字）【請求項２】
前記治具は、
前記駆動シリンダが前記押さえ金具に負荷をかけていない状態において、
前記押さえ金具が、前記支持部材との取付部を回転軸として、前記バネによって被洗浄物を上方から押さえて保持し、
前記駆動シリンダが前記押さえ金具に負荷をかけた状態において、
前記押さえ金具が、前記支持部材との取付部を回転軸として、前記バネの付勢方向と逆向きに回動して、被洗浄物の保持を解放する、
請求項１記載の洗浄装置。
【請求項３】
前記治具の前記押さえ金具は、前記支持部材と取り付けられる本体と、被洗浄物を押さえる押さえ部とを有し、
前記本体は、前記支持部材に回動可能に取り付けられる取付部を境に、前記押さえ部並びに前記バネの端部が固定される部分と、前記支持部材から被洗浄物と反対方向に突出し、前記駆動シリンダにより負荷がかけられる部分とで構成される、
請求項２記載の洗浄装置。
【請求項４】
前記駆動シリンダは、前記押さえ金具に負荷をかけている状態と、負荷をかけていない状態とを検知するセンサを備える、
請求項１記載の洗浄装置。
【請求項５】
少なくとも被洗浄物を洗浄する第２作業室に、
複数のノズルが配されたノズルブロックを備え、
前記ノズルブロックは、上下に移動可能、もしくは水平に移動可能である、
請求項１乃至４のいずれか１項記載の洗浄装置。
【請求項６】
前記ノズルブロックを複数備え、
被洗浄物の洗浄時において、
一対の前記ノズルブロックが、被洗浄物を狭むように対向して配されている、
請求項５記載の洗浄装置。
【請求項７】
被洗浄物の洗浄時において、
さらにもう一対の前記ノズルブロックが、被洗浄物を狭むように対向するように配されていて、
４つのノズルブロックが被洗浄物を囲むように配されている、
請求項６記載の洗浄装置。
【請求項８】
前記ノズルブロックに設けられた複数のノズルは、被洗浄物の図面データに基づいて、被洗浄物の各部を狙うテンプレートによって定められた位置に配置されている、
請求項１記載の洗浄装置。
【請求項９】
前記ノズルブロックは、
被洗浄物を洗浄する際に、被洗浄物の各所定部位にノズルから洗浄液やエアが噴射可能な位置に移動する、
請求項５記載の洗浄装置。
【請求項１０】
前記ノズルブロックは、
洗浄時において、被洗浄物の近傍に移動した後、揺動しながら洗浄液を噴射する、
請求項５記載の洗浄装置。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、例えば機械加工部品、機械加工製品、自動車用部品など、被洗浄物を洗浄するための洗浄装置に関する。
続きを表示（約 1,900 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、隔壁によって複数の部屋に区画された洗浄装置がある。このような洗浄装置は、被洗浄物を取り付ける部屋と、被洗浄物を洗浄する部屋と、洗浄後の被洗浄物を水切りする部屋とを備え、被洗浄物が各部屋に回転搬送される。こうした洗浄装置に関する先行技術には、例えば実開昭６１－０６４３８５号（特許文献１）や特開２０００－３４３０４７号公報（特許文献２）がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
実開昭６１－０６４３８５号公報
特開２０００－３４３０４７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
特許文献１の洗浄装置は、仕切板によって、交換室、予洗室、洗浄室、水洗室の下方のみが区画されているが、これでは交換室、予洗室、洗浄室、水洗室が区画されているとは言えない。すなわち、各室の下方が区画されているのみであるため、洗浄室の洗浄液や水洗室の水が他の室に飛び散るおそれがある。特に、高圧洗浄の場合、なおさらである。また、洗浄液や水に混じった屑も、他の室に飛び散るおそれがある。
【０００５】
特許文献２の洗浄装置は、被洗浄物を回転テーブルの上で回転させながら、洗浄液などを噴射して洗浄するものであるが、昨今の複雑な部品などはこのような洗浄方法では洗浄しきれない場合がある。すなわち、特許文献１や２には、被洗浄物を固定する構成について詳細な記載がないところ、被洗浄物をしっかり固定した状態でなければ、洗浄液を噴射した際に被洗浄物がズレることがあり、精度の高い洗浄ができない。
【０００６】
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、各室を区画し、被洗浄物を洗浄、搬送可能な洗浄装置であり、複雑な部品などの洗浄にも対応した洗浄装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上記の課題を解決するために本発明に係る洗浄装置は、被洗浄物を旋回搬送して洗浄する洗浄装置であって、複数の作業室と、各作業室を区画する開閉可能に設けられた仕切部と、被洗浄物を旋回搬送する回転軸に対し径方向に延びる複数のアームと、前記複数のアームを旋回させる回転機構と、前記複数のアームの先端に取り付けられるテーブルとを備え、前記複数の作業室は、少なくとも、被洗浄物の着脱を行う第１作業室と、被洗浄物を洗浄する第２作業室と、被洗浄物を乾燥する第３作業室とを備え、前記テーブルの上に被洗浄物を載置する治具を備え、
前記治具は、被洗浄物を上方から押さえて保持する押さえ金具と、前記押さえ金具を回動可能に支持する支持部材と、前記押さえ金具を下向きに付勢するバネとを有し、前記押さえ金具に負荷をかけることが可能な駆動シリンダを備えることを特徴とする。
【０００８】
この構成によれば、洗浄時において、押さえ金具が被洗浄物をしっかりと保持しながら洗浄できるので、洗浄液等の噴射による被洗浄物のズレなどが生じることを抑え、より正確な洗浄が可能となる。また、駆動シリンダによって押さえ金具を解放することができ、これにより被洗浄物を着脱することができる。すなわち、昨今の洗浄工程では、オートメーション化が進んでいるため、被洗浄物の着脱に駆動シリンダを用いることで、人を介さずにロボットによる制御によって着脱を行うことも可能となる。また、押さえ金具と支持部材によって被洗浄物をしっかり保持できるので、被洗浄物の洗浄時に干渉しづらく好適である。
【０００９】
また、この洗浄装置は、前記治具が、前記駆動シリンダが前記押さえ金具に負荷をかけていない状態において、前記押さえ金具が、前記支持部材との取付部を回転軸として、前記バネによって被洗浄物を上方から押さえて保持し、前記駆動シリンダが前記押さえ金具に負荷をかけた状態において、前記押さえ金具が、前記支持部材との取付部を回転軸として、前記バネの付勢方向と逆向きに回動して、被洗浄物の保持を解放する構成とすることができる。
【００１０】
また、この洗浄装置は、前記治具の前記押さえ金具が、前記支持部材と取り付けられる本体と、被洗浄物を押さえる押さえ部とを有し、前記本体は、前記支持部材に回動可能に取り付けられる取付部を境に、前記押さえ部並びに前記バネの端部が固定される部分と、前記支持部材から被洗浄物と反対方向に突出し、前記駆動シリンダにより負荷がかけられる部分とで構成される。
（【００１１】以降は省略されています）

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