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公開番号
2025026322
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-21
出願番号
2024100834
出願日
2024-06-21
発明の名称
光学ガラスおよび光学素子
出願人
株式会社オハラ
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C03C
3/091 20060101AFI20250214BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約
【課題】成形性に優れ、製造工程での安定性が高く、広い領域での色補正に優れた光学ガラス、ならびに、当該光学ガラスを用いた光学素子の提供。
【解決手段】本発明に係る光学ガラスは、ヘリウムのd線での波長(587.6nm)における屈折率(n
d
)が1.45000~1.65000の範囲にあり、ISO色特性指数ISO/CCIが、青色(B)については0.00、緑色(G)については0.80以下、赤色(R)について0.80以下の範囲にあり、S=E・α/(1-ν)で求められるSの値が、0.70×10
6
以上1.03×10
6
未満(Pa/℃)の範囲にある、光学ガラスである。ここで、Eはヤング率(単位:GPa)、αは100℃~300℃の温度範囲における平均線膨張係数(単位:10
-7
℃
-1
)、νはポアソン比である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ヘリウムのd線での波長(587.6nm)における屈折率(n
d
)が1.45000~1.65000の範囲にあり、
ISO色特性指数ISO/CCIが、青色(B)については0.00、緑色(G)については0.80以下、赤色(R)については0.80以下の範囲にあり、
下式(1)で求められるSの値が、0.70×10
6
以上1.03×10
6
未満(Pa/℃)の範囲にある、光学ガラス。
S=E・α/(1-ν) ・・・ 式(1)
E:ヤング率(単位:GPa)
α:100℃~300℃の温度範囲における平均線膨張係数(単位:10
-7
℃
-1
)
ν:ポアソン比
続きを表示(約 750 文字)
【請求項2】
前記屈折率(n
d
)の上限値が1.64000である、請求項1に記載の光学ガラス。
【請求項3】
前記ISO色特性指数ISO/CCIが、青色(B)については0.00、緑色(G)については0.70以下、赤色(R)については0.70以下の範囲にある、請求項1に記載の光学ガラス。
【請求項4】
前記Sの値が、0.73×10
6
以上1.00×10
6
未満(Pa/℃)の範囲にある、請求項1に記載の光学ガラス。
【請求項5】
酸化物基準のモル%で、TiO
2
成分、Nb
2
O
5
成分、Bi
2
O
3
成分、および、WO
3
成分の合計含有量が10.0%以下である、請求項1に記載の光学ガラス。
【請求項6】
酸化物基準のモル%で、SiO
2
成分を30.0~80.0%、B
2
O
3
成分を0.00~30.0%含有する(但し、SiO
2
成分とB
2
O
3
成分の和は100.0%を超えない)、請求項1に記載の光学ガラス。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか1項に記載の光学ガラスからなる光学素子。
【請求項8】
透明樹脂板または硬化性樹脂材料とともに用いられることを特徴とする請求項7に記載の光学素子。
【請求項9】
前記光学素子は、ウェアラブル機器またはモバイル機器に用いられることを特徴とする請求項7に記載の光学素子。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は光学ガラスおよび光学素子に関し、特に、屈折率が従来のものよりも比較的低い範囲にありつつ色彩の変化の程度が低い色特性指数を有する光学ガラスであり、成形性に優れ、製造工程での安定性が高く、広い領域での色補正に優れた光学ガラス、ならびに当該光学ガラスを用いた光学素子に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
光学素子の製造に際してはその原材料として光学ガラスが用いられるが、光学ガラスから光学素子を作製する方法としては、従来から、例えば、光学ガラスから形成されたゴブやガラスブロックに対して研削や研磨を行って光学素子の形状を得る方法(例えば、特開2001-166117号公報)、光学ガラスから形成されたゴブやガラスブロックを再加熱して成形(リヒートプレス成形)して得られたガラス成形体を研削及び研磨する方法(例えば、特開2001-19446号公報)、ゴブやガラスブロックから得られたプリフォーム材を超精密加工された金型で成形(精密モールドプレス成形)して光学素子の形状を得る方法(例えば、特開2005-281106号公報)などが知られている。
【0003】
また、光学素子を作製する昨今の方法としては、光学ガラスから形成されたガラス板に対して研磨を行いコーティングしたものを積み重ねた後、切断工程、洗浄工程、研磨工程、形成工程などを経て光学素子を作製する方法もある。
【0004】
しかし、光学ガラスから光学素子を製造する際の工程が多い場合には、光学ガラスがもつ本来の特性が変化し、その結果、光学素子としての諸物性に影響を及ぼすという問題が生じる。特に、切断工程や形成工程は、光学素子諸物性への影響が大きいことに加え、割れや欠けが生じやすくなる。そのような理由から、成形性に優れ、製造工程での安定性の高い光学ガラスが求められる。
【0005】
また、昨今では、光学素子の使用用途として、AR(Augmented Reality:拡張現実)、VR(Virtual Reality:仮想現実)、MR(Mixed Reality:複合現実)などのウェラブル用途やモバイル機器用途が増えてきている。例を挙げれば、プロジェクター付きメガネ、眼鏡型やゴーグル型ディスプレイ、仮想現実拡張現実表示装置、虚像表示装置などのウェラブル用途や、携帯電話やスマートフォンなどのモバイル機器用途である。
【0006】
ウェラブル用途の光学ガラスの発明を開示するものとして、例えば、下記のものがある。特表2019-511449号公報には、仮想または拡張現実装置に使用できる光学ガラスとして、波長λ=587.6nmでの屈折率が1.65を超える高屈折率の光学ガラスの発明が開示されている。また、特開2021-102549号公報には、ガラス組成としてTiO
2
及びNb
2
O
5
から選択される少なくとも1種並びにB
2
O
3
を含有させた、屈折率ndが1.95以上の光学ガラスの発明が開示されている。さらに、特開2021-31378号公報には、酸化物基準のモル%表示で、SiO
2
:9.0~11.0%、B
2
O
3
:22.0~24.0%、La
2
O
3
:18.0~20.0%、TiO
2
:30.0~31.0%を含有する、屈折率が1.90~2.10の範囲にある高屈折率の光学ガラスの発明が開示されている。
【0007】
これらの発明は何れも、ウェラブル用途の光学ガラスには高い屈折率が求められるとの観点からなされた、高屈折率を有する光学ガラスの発明である。しかし、屈折率を高めるためには、TiO
2
やNb
2
O
5
などのガラスの屈折率を顕著に高める成分を高い割合で含有させる必要がある。そして、このようなガラスの屈折率を顕著に高める成分を高い割合でガラス中に含有させるとガラス化が不安定になるため、ガラス化を安定にするためにB
2
O
3
を高い割合でガラス中に含有させる必要が生じる。例えば、上述の特開2021-31378号公報では、酸化物基準のモル%表示で、30.0~31.0%ものTiO
2
を含有させ、さらに、22.0~24.0%ものB
2
O
3
を含有させることで、屈折率が1.90~2.10の範囲にある高屈折率の光学ガラスを得ている。
【0008】
しかし、ウェアラブル機器またはモバイル機器に用いられる光学素子の構成や設計の自由度によっては、必ずしも高い屈折率は要求されない。そして、高屈折率が求められない光学素子を作製するために用いられる光学ガラスは、必ずしも高屈折率である必要はなく、光学ガラスが必ずしも高屈折率である必要がなければ、TiO
2
やNb
2
O
5
などのガラスの屈折率を顕著に高める成分を高い割合でガラス中に含有させる必要もなく、その結果、ガラス化を安定にするためにB
2
O
3
を高い割合でガラス中に含有させる必要も生じない。
【0009】
必ずしも高い屈折率が要求されないウェアラブル機器やモバイル機器製造用の光学ガラスでは、屈折率そのものよりも、寧ろ、色彩の変化の程度が低い色特性指数を有すること、広い領域での色補正に優れていることが求められる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開2001-166117号公報
特開2001-19446号公報
特開2005-281106号公報
特表2019-511449号公報
特開2021-102549号公報
特開2021-31378号公報
特許第4537317号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)
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