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公開番号2025037338
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-18
出願番号2023144207
出願日2023-09-06
発明の名称光ファイバの製造方法および製造装置
出願人住友電気工業株式会社
代理人弁理士法人信栄事務所
主分類C03B 37/12 20060101AFI20250311BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】不良な光ファイバが大量に製造されることをより効果的に防ぐ。
【解決手段】光ファイバの製造方法は、光ファイバ母材から線引きされ、冷却装置によって冷却される光ファイバの製造方法であって、前記光ファイバ母材から線引きされた前記光ファイバが最初に接触する直下ローラまでのパスライン上における、前記光ファイバの線位置の監視結果を取得するステップと、前記監視結果に基づいて、前記光ファイバの線位置の不連続性を検出するステップと、を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
光ファイバ母材から線引きされ、冷却装置によって冷却される光ファイバの製造方法であって、
前記光ファイバ母材から線引きされた前記光ファイバが最初に接触する直下ローラまでのパスライン上における、前記光ファイバの線位置の監視結果を取得するステップと、
前記監視結果に基づいて、前記光ファイバの線位置の不連続性を検出するステップと、を含む、光ファイバの製造方法。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記製造方法は、さらに、
前記冷却装置の開閉操作が行われたタイミングを含む対象期間に前記不連続性が検出された場合、前記光ファイバの線引きを停止させるステップを含む、請求項1に記載の光ファイバの製造方法。
【請求項3】
前記製造方法は、さらに、
前記冷却装置の開閉操作が行われたタイミングを含む対象期間に前記不連続性が検出された場合、前記直下ローラより下流に設けられたスクリーニングローラによるスクリーニング張力を前記光ファイバに付加するステップを含む、請求項1に記載の光ファイバの製造方法。
【請求項4】
前記スクリーニング張力を付加するステップにおいて、前記スクリーニング張力を300gf以上とした状態で、前記光ファイバを5km以上の長さにわたり線引きする、請求項3に記載の光ファイバの製造方法。
【請求項5】
前記製造方法は、さらに、
震度1以上の地震の発生タイミングを含む対象期間に前記不連続性が検出された場合、前記光ファイバの線引きを停止させるステップを含む、請求項1に記載の光ファイバの製造方法。
【請求項6】
前記製造方法は、さらに、
震度1以上の地震の発生タイミングを含む対象期間に前記不連続性が検出された場合、前記直下ローラより下流に設けられたスクリーニングローラによるスクリーニング張力を前記光ファイバに付加するステップを含む、請求項1に記載の光ファイバの製造方法。
【請求項7】
前記スクリーニング張力を付加するステップにおいて、前記スクリーニング張力を300gf以上とした状態で、前記光ファイバを5km以上の長さにわたり線引きする、請求項6に記載の光ファイバの製造方法。
【請求項8】
前記監視結果の不連続性を検出するステップにおいて、所定の長さの対象期間における前記光ファイバの線位置の移動平均値の変化量が、20μm/秒以上である場合、前記線位置が不連続性を有すると判断される、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の光ファイバの製造方法。
【請求項9】
前記監視結果の不連続性を検出するステップにおいて、所定の長さの対象期間における前記光ファイバの線位置の移動平均値の変化量が、50μm/秒以上である場合、前記線位置が不連続性を有すると判断される、請求項8に記載の光ファイバの製造方法。
【請求項10】
光ファイバ母材と、
前記光ファイバ母材から線引きされた光ファイバを冷却する冷却装置と、
前記光ファイバが最初に接触する直下ローラと、
前記光ファイバ母材から前記直下ローラまでのパスライン上に設けられ、前記光ファイバの線位置の監視するモニタと、
前記モニタの監視結果に基づいて、前記光ファイバの線位置の不連続性を検出する検出装置と、を備える、光ファイバの製造装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、光ファイバの製造方法および製造装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、光ファイバ母材から光ファイバを線引きすることによって光ファイバを製造する製造装置に関する技術が開発されている。例えば、特許文献1には、冷却装置と光ファイバとの接触によって不良な光ファイバが製造されることを回避するため、冷却装置の上流および下流において光ファイバの線位置を検出する装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平11-130458号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、光ファイバの線引き中においては、母材の重量の変化に伴い当該母材を支持するタワー全体の傾きが刻々と変化する場合があり、このような場合には光ファイバの線位置も常に変化する。このため、例えば、光ファイバの線位置を測定し、初期位置からの線位置の変位に応じて線引きを停止するというような製造方法では、不良な光ファイバが大量に製造されることを防ぐための方法として有効ではない可能性がある。
【0005】
本開示の目的は、不良な光ファイバが大量に製造されることをより効果的に防ぐことである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の光ファイバの製造方法は、
光ファイバ母材から線引きされ、冷却装置によって冷却される光ファイバの製造方法であって、
前記光ファイバ母材から線引きされた前記光ファイバが最初に接触する直下ローラまでのパスライン上における、前記光ファイバの線位置の監視結果を取得するステップと、
前記監視結果に基づいて、前記光ファイバの線位置の不連続性を検出するステップと、を含む。
【0007】
本開示の光ファイバの製造装置は、
光ファイバ母材と、
前記光ファイバ母材から線引きされた光ファイバを冷却する冷却装置と、
前記光ファイバが最初に接触する直下ローラと、
前記光ファイバ母材から前記直下ローラまでのパスライン上に設けられ、前記光ファイバの線位置の監視するモニタと、
前記モニタの監視結果に基づいて、前記光ファイバの線位置の不連続性を検出する検出装置と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、不良な光ファイバが大量に製造されることをより効果的に防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本実施形態に係る製造装置に構成を示す概略図である。
図2は、図1に示す制御装置の構成を示すブロック図である。
図3は、図2に示す検出部により検出される、測定面における光ファイバの位置を説明するための図である。
図4は、図2に示す検出部により検出される、光ファイバの線位置の不連続性を説明するための図である。
図5は、本開示の実施形態に係る光ファイバの製造装置により、光ファイバの線位置の不連続性の検出が行われる際の動作の流れを説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施形態の内容を列記して説明する。
本開示の光ファイバの製造方法は、
(1)光ファイバ母材から線引きされ、冷却装置によって冷却される光ファイバの製造方法であって、
前記光ファイバ母材から線引きされた前記光ファイバが最初に接触する直下ローラまでのパスライン上における、前記光ファイバの線位置の監視結果を取得するステップと、
前記監視結果に基づいて、前記光ファイバの線位置の不連続性を検出するステップと、を含む。
(【0011】以降は省略されています)

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