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公開番号
2025078455
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-20
出願番号
2023191031
出願日
2023-11-08
発明の名称
レンズ成形方法およびレンズ成形システム
出願人
パナソニックIPマネジメント株式会社
代理人
弁理士法人栄光事務所
主分類
C03B
11/16 20060101AFI20250513BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約
【課題】レンズを高精度に成形する。
【解決手段】成形条件に基づいてレンズ成形機にレンズを成形させる演算装置が実行するレンズ成形方法は、レンズ成形機の温度測定箇所の測定温度を取得する工程と、レンズの設計情報と測定温度とを含む入力データを作成する工程と、レンズの材料の成形中の温度の予測値である予測温度を出力するAIモデルに、入力データを入力することにより当該入力データに対応する予測温度を導出する工程と、AIモデルから出力された予測温度と、レンズの設計情報に基づくレンズの材料の成形中の温度の理想値である理想温度とを比較する工程と、当該比較結果に基づいて、レンズを成形するためのレンズ成形機のヒータを制御する工程と、を含む。
【選択図】図11
特許請求の範囲
【請求項1】
成形条件に基づいてレンズ成形機にレンズを成形させる演算装置が実行するレンズ成形方法であって、
前記レンズ成形機の温度測定箇所の測定温度を取得する工程と、
前記レンズの設計情報と前記測定温度とを含む入力データを作成する工程と、
前記レンズの材料の成形中の温度の予測値である予測温度を出力するAIモデルに、前記入力データを入力することにより当該入力データに対応する予測温度を導出する工程と、
前記AIモデルから出力された前記予測温度と、前記レンズの設計情報に基づく前記レンズの材料の成形中の温度の理想値である理想温度とを比較する工程と、
当該比較結果に基づいて、前記レンズを成形するための前記レンズ成形機のヒータを制御する工程と、を含む、
レンズ成形方法。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
規定の時間間隔で、一連の前記工程を繰り返す、
請求項1に記載のレンズ成形方法。
【請求項3】
前記設計情報は、前記レンズの材料および形状と、前記レンズの成形のための金型の材料および形状とを含み、
前記成形条件は、成形温度、成形圧力および成形時間を含む、
請求項1に記載のレンズ成形方法。
【請求項4】
前記レンズの材料が前記成形温度に基づいて加熱されてからの経過時間が前記成形時間に達したと判断した場合、前記ヒータを停止する、
請求項3に記載のレンズ成形方法。
【請求項5】
シミュレーションを用いて前記AIモデルに対する学習データを生成し、
前記学習データを用いて、入力データに対応する前記レンズの予測温度を出力データとして前記AIモデルを生成する、
請求項1に記載のレンズ成形方法。
【請求項6】
前記学習データは、入力データとして前記レンズの設計情報と前記レンズの成形条件とを含み、出力データとして前記シミュレーションにより算出された前記レンズの予測温度を含む、
請求項5に記載のレンズ成形方法。
【請求項7】
成形済みレンズのうち前記レンズの設計情報と同一または類似の設計情報通りに成形された成形済みレンズの成形の際に前記AIモデルに出力させた、当該成形済みレンズの予測温度を、前記レンズの理想温度として扱う、
請求項1に記載のレンズ成形方法。
【請求項8】
前記成形済みレンズの設計情報と、前記AIモデルから出力された当該成形済みレンズの予測温度とが紐付けられて格納されたデータベースから、前記理想温度を取得する、
請求項7に記載のレンズ成形方法。
【請求項9】
前記データベースには、前記成形済みレンズの成形条件と、当該成形済みレンズの成形結果とが、当該成形済みレンズの設計情報に更に紐付けられて格納され、
前記データベースを用いて、設計情報が前記レンズの設計情報に同一または類似であり、かつ、成形結果が「良」の前記成形済みレンズを検索し、当該検索結果に基づいて、前記データベースに格納された当該成形済みレンズの予測温度を前記理想温度として取得する、
請求項8に記載のレンズ成形方法。
【請求項10】
前記成形条件に基づいて前記ヒータを駆動した後に、一連の前記工程を実行する、
請求項1に記載のレンズ成形方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、レンズ成形方法およびレンズ成形システムに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、レンズの製造において、加熱した硝材を金型によって保持し、また加圧することによりレンズを成形する方法が実用化されている。例えば、特許文献1には、硝材にかかる応力が一定値を超えないように硝材の加熱温度の制御を行うレンズの成形装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-285337号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、硝材から離れた位置の温度を測定し、当該温度に基づいて硝材の加熱温度を制御している。しかしながら、成形中において、レンズの材料から離れた位置の温度と、レンズの材料そのものの実際の温度とは必ずしも一致しない。レンズをより高精度に成形するためには、成形中のレンズの材料そのものの温度を把握し、当該温度に基づいて、レンズの材料の加熱温度を制御することが求められている。したがって、レンズを高精度に成形することに関して改善の余地がある。
【0005】
本開示は、上述した従来の状況に鑑みて案出され、レンズを高精度に成形することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、成形条件に基づいてレンズ成形機にレンズを成形させる演算装置が実行するレンズ成形方法であって、前記レンズ成形機の温度測定箇所の測定温度を取得する工程と、前記レンズの設計情報と前記測定温度とを含む入力データを作成する工程と、前記レンズの材料の成形中の温度の予測値である予測温度を出力するAIモデルに、前記入力データを入力することにより当該入力データに対応する予測温度を導出する工程と、前記AIモデルから出力された前記予測温度と、前記レンズの設計情報に基づく前記レンズの材料の成形中の温度の理想値である理想温度とを比較する工程と、当該比較結果に基づいて、前記レンズを成形するための前記レンズ成形機のヒータを制御する工程と、を含む、レンズ成形方法を提供する。
【0007】
また、本開示は、レンズ成形機と、成形条件に基づいて前記レンズ成形機にレンズを成形させる演算装置と、を備えるレンズ成形システムであって、前記演算装置は、前記レンズ成形機の温度測定箇所の測定温度を取得し、前記レンズの設計情報と前記測定温度とを含む入力データを作成し、前記レンズの材料の成形中の温度の予測値である予測温度を出力するAIモデルに、前記入力データを入力することにより当該入力データに対応する予測温度を導出し、前記AIモデルから出力された前記予測温度と、前記レンズの設計情報に基づく前記レンズの成形中の温度の理想値である理想温度とを比較し、前記レンズ成形機は、当該比較結果に基づいて、前記レンズを成形するための前記レンズ成形機のヒータを制御し、前記レンズの成形を終了する場合に前記ヒータを停止する、レンズ成形システムを提供する。
【0008】
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせ、本開示の表現を方法、装置、システム、記憶媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本開示の態様として有効である。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、レンズを高精度に成形することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施の形態1に係るレンズ成形システムの構成例を示すブロック図
レンズの設計情報とレンズの成形条件とを説明するためのテーブル図
AIモデルの入出力を示す概略図
AIモデルの生成処理のフローチャート
データベース構築処理のデータの流れを説明するためのブロック図
データベース構築処理のフローチャート
データベースを説明するための概略図
実施の形態1に係る自動最適化処理のデータの流れを説明するためのブロック図
実施の形態1に係る自動最適化処理のフローチャート
実施の形態2に係るレンズ成形システムの構成例を示すブロック図
実施の形態2に係る温度制御処理のデータの流れを説明するためのブロック図
実施の形態2に係る温度制御処理のフローチャート
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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