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公開番号2025002935
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-09
出願番号2023103335
出願日2023-06-23
発明の名称光ファイバ用母材の製造方法
出願人住友電気工業株式会社
代理人弁理士法人信栄事務所
主分類C03B 37/014 20060101AFI20241226BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】大型の母材であっても未焼結や気泡の問題を回避できる光ファイバ用母材の製造方法を提供する。
【解決手段】多孔質母材を加熱炉の下方向に順次移動させながら加熱することにより透明ガラス化処理を行う光ファイバ用母材の製造方法であって、前記透明ガラス化処理において、前記多孔質母材の下端部の加熱温度から前記多孔質母材の中央部の加熱温度に向けて連続的に低くなるように前記加熱炉の温度を調整し、かつ前記多孔質母材の前記中央部の加熱温度から前記多孔質母材の上端部の加熱温度に向けて連続的に高くなるように前記加熱炉の温度を調整する、光ファイバ用母材の製造方法。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
多孔質母材を加熱炉の下方向に順次移動させながら加熱することにより透明ガラス化処理を行う光ファイバ用母材の製造方法であって、
前記透明ガラス化処理において、
前記多孔質母材の下端部の加熱温度から前記多孔質母材の中央部の加熱温度に向けて連続的に低くなるように前記加熱炉の温度を調整し、かつ、
前記多孔質母材の前記中央部の加熱温度から前記多孔質母材の上端部の加熱温度に向けて連続的に高くなるように前記加熱炉の温度を調整する、
光ファイバ用母材の製造方法。
続きを表示(約 270 文字)【請求項2】
前記透明ガラス化処理において、前記下端部の加熱温度から前記中央部の加熱温度に向けて連続的に低くなるように前記加熱炉の温度を調整する区間は、第1区間と、前記第1区間の後に続く第2区間を含み、
前記第1区間における単位時間当たりの温度低下が、前記第2区間における単位時間当たりの温度低下より大きい、
請求項1に記載の光ファイバ用母材の製造方法。
【請求項3】
前記下端部の加熱温度と前記中央部の加熱温度の差は20℃以上80℃以下である、請求項1または請求項2に記載の光ファイバ用母材の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、光ファイバ用母材の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、長尺の光ファイバ多孔質母材を、発泡を抑制して透明ガラス化できる光ファイバ多孔質母材の焼結方法を開示している。特許文献2は、割れや気泡等の製品不良の発生を防止可能な光ファイバ用母材の製造方法を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2003-277095号公報
特開2017-81773号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、例えば外径が200mm以上である大型化された多孔質ガラス母材が使用されるようになっている。このような大型の多孔質ガラス母材では、先端部の加熱が不十分で未焼結部分が生じたり、中央部が過度に加熱され気泡が発生したりするなどの問題が生じやすい。
【0005】
本開示は、大型の母材であっても未焼結や気泡発生の問題を回避できる光ファイバ用母材の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一実施形態に係る光ファイバ用母材の製造方法は、多孔質母材を加熱炉の下方向に順次移動させながら加熱することにより透明ガラス化処理を行う光ファイバ用母材の製造方法であって、
前記透明ガラス化処理において、
前記多孔質母材の下端部の加熱温度から前記多孔質母材の中央部の加熱温度に向けて連続的に低くなるように前記加熱炉の温度を調整し、かつ
前記多孔質母材の前記中央部の加熱温度から前記多孔質母材の上端部の加熱温度に向けて連続的に高くなるように前記加熱炉の温度を調整する。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、大型の母材であっても未焼結や気泡の問題を回避できる光ファイバ用母材の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示の光ファイバ用母材の製造方法を実施するための焼結炉の一例を示す断面図である。
本開示の一実施形態における加熱温度条件の例を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本開示の実施形態の説明]
最初に、本開示の実施形態を列記して説明する。本開示の一実施形態に係る光ファイバ用母材の製造方法は、
(1)多孔質母材を加熱炉の下方向に順次移動させながら加熱することにより透明ガラス化処理を行う光ファイバ用母材の製造方法であって、
前記透明ガラス化処理において、
前記多孔質母材の下端部の加熱温度から前記多孔質母材の中央部の加熱温度に向けて連続的に低くなるように前記加熱炉の温度を調整し、かつ、
前記多孔質母材の前記中央部の加熱温度から前記多孔質母材の上端部の加熱温度に向けて連続的に高くなるように前記加熱炉の温度を調整する。
【0010】
本実施形態によれば、透明化しやすい中央部の加熱温度を最も低くすることで、未焼結や気泡の問題を生じることなく多孔質母材を均一に透明化することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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