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公開番号2025053925
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-07
出願番号2023163055
出願日2023-09-26
発明の名称ガラス物品の製造装置および製造方法、並びに搬送装置
出願人日本電気硝子株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C03B 35/14 20060101AFI20250331BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】
超薄型のガラスリボンを元にしてガラス物品を製造するに際し、搬送中のガラスリボンに処理を施す場合に、ガラスリボンの有効部への皺の侵入を可及的に防止すること。
【解決手段】
ガラスリボンGを平置き姿勢で搬送経路Rに沿って搬送する搬送手段(搬送装置M3)と、搬送経路R上に配置され、ガラスリボンGに処理を施す処理手段(切断装置M4)と、を備えたガラス物品の製造装置Mについて、搬送経路R上における処理手段(切断装置M4)の上流側に、ガラスリボンGの幅方向端部Gb側から中央側へと向かう皺Wの移動を堰き止める堰止手段15を配置した。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
ガラスリボンを平置き姿勢で搬送経路に沿って搬送する搬送手段と、
前記搬送経路上に配置され、前記ガラスリボンに処理を施す処理手段と、
を備えたガラス物品の製造装置であって、
前記搬送経路上における前記処理手段の上流側に、前記ガラスリボンの前記幅方向端部側から中央側へと向かう皺の移動を堰き止める堰止手段が配置されていることを特徴とするガラス物品の製造装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記堰止手段が、下記の(1)~(3)のうち、少なくとも一つを備えていることを特徴とする請求項1に記載のガラス物品の製造装置。
(1)前記ガラスリボンの上面に接触が可能な周面と、前記皺に対して前記ガラスリボンの幅方向内側から接触が可能な側面と、を有するローラー
(2)前記皺を上方から押えることが可能な毛を有するブラシ
(3)前記皺に向けて前記ガラスリボンの幅方向内側から流体の噴射が可能なノズル
【請求項3】
前記堰止手段が、上記の(1)~(3)の全てを備えていることを特徴とする請求項2に記載のガラス物品の製造装置。
【請求項4】
前記ローラーが、前記搬送経路上において前記ブラシおよび前記ノズルよりも上流側に配置されていることを特徴とする請求項3に記載のガラス物品の製造装置。
【請求項5】
前記ブラシが、前記ガラスリボンの幅方向において前記ノズルよりも外側に配置されていることを特徴とする請求項4に記載のガラス物品の製造装置。
【請求項6】
前記堰止手段が前記ローラーを備え、
前記ローラーがフリーローラーであることを特徴とする請求項2~5のいずれかに記載のガラス物品の製造装置。
【請求項7】
前記堰止手段が前記ローラーを備え、
前記ローラーの送り方向が、前記ガラスリボンの搬送方向に対して幅方向外側に傾斜していることを特徴とする請求項2~5のいずれかに記載のガラス物品の製造装置。
【請求項8】
前記堰止手段が前記ローラーを備え、
前記ローラーが、回転中心を含んだ芯材と、前記芯材の外周側に配置された弾性材と、前記弾性材の外周側に配置されて前記周面を構成する被覆材と、を有することを特徴とする請求項2~5のいずれかに記載のガラス物品の製造装置。
【請求項9】
前記堰止手段が前記ローラーを備え、
前記ローラーは、前記周面が前記ガラスリボンにおける前記皺の存在しない部位の上面とは非接触となる高さ位置に設置されていることを特徴とする請求項2~5のいずれかに記載のガラス物品の製造装置。
【請求項10】
前記堰止手段が前記ブラシを備え、
前記ブラシは、少なくとも上下方向における設置位置の変更が可能であることを特徴とする請求項2~5のいずれかに記載のガラス物品の製造装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ガラス物品の製造装置および製造方法、並びに搬送装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
ガラスフィルムやガラスロール等のガラス物品は、超薄型のガラスリボン(例えば、厚みが200μm以下)を元にして製造される場合が多い。特許文献1には、ガラスリボンからガラスロールを製造する形態の一例が開示されている。
【0003】
同形態では、まず、ダウンドロー法を利用して超薄型のガラスリボンを成形する。ガラスリボンは、その幅方向中央に位置する有効部と、有効部を間に挟んで両側に位置する幅方向端部(特許文献1では不要部)とを有する。次に、成形したガラスリボンの搬送方向を縦方向から横方向に転換させる。その後、搬送中のガラスリボンの有効部と幅方向端部との境界にレーザーを照射し、ガラスリボンを有効部と幅方向端部とに切断する。これに伴い、有効部から幅方向端部を分断して除去する処理を行う。最後に、有効部のみでなるガラスリボンを巻芯の周りに巻き取ってガラスロールとする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-40755号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の形態では、ガラスリボンの有効部から幅方向端部を分断して除去する処理を行う際に、以下のような問題が生じていた。
【0006】
超薄型のガラスリボンは搬送中に皺が発生しやすい。そして、図8に示すように、レーザーLの照射位置(有効部Gaと幅方向端部Gbとを切断する位置)に到達する前のガラスリボンGに、幅方向端部Gb側から有効部Ga側(中央側)へと向かう皺Wが発生することがある。なお、同図に例示した皺Wでは、ガラスリボンGの搬送経路の上流側に移行するに連れて、皺Wの頂部(太線で表示)が漸次にガラスリボンGの幅方向内側に遷移している。この皺WがガラスリボンGの有効部Gaに侵入し、皺Wが境界Bを挟んで有効部Gaと幅方向端部Gbとに跨った状態でレーザーLの照射位置に到達すると、ガラスリボンGの切断が不安定になる難点がある。
【0007】
具体的には、図9に示すように、皺Wに起因してガラスリボンGにおけるレーザーLの照射位置がうねることから、照射位置が平坦である場合(皺Wが存在しない場合)とは異なり、レーザーLの照射条件が必然的に不安定になってしまう。その結果、ガラスリボンGの切断が不安定になり、これに伴ってガラスリボンGにクラックが発生する不具合が生じていた。このため、皺WがガラスリボンGの有効部Gaに侵入するのを防止できる技術の確立が期待されていた。
【0008】
ここで、ガラスリボンの有効部に侵入する皺に起因した問題は、ガラスリボンの有効部から幅方向端部を分断して除去する処理を行う場合にのみ発生しているものではない。例えば、搬送中のガラスリボンに対する成膜処理、塗布処理、印刷処理、エッチング処理、洗浄処理、穴開け処理、ラミネート処理、コーティング処理、光学処理、熱処理、検査等、他の処理を行う場合にも同様に発生している問題である。
【0009】
上述の事情に鑑みて解決すべき技術的課題は、超薄型のガラスリボンを元にしてガラス物品を製造するに際し、搬送中のガラスリボンに処理を施す場合に、ガラスリボンの有効部への皺の侵入を可及的に防止することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の課題を解決するための第1のガラス物品の製造装置は、ガラスリボンを平置き姿勢で搬送経路に沿って搬送する搬送手段と、搬送経路上に配置され、ガラスリボンに処理を施す処理手段と、を備えたガラス物品の製造装置であって、搬送経路上における処理手段の上流側に、ガラスリボンの幅方向端部側から中央側へと向かう皺の移動を堰き止める堰止手段が配置されていることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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