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公開番号2025030300
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-07
出願番号2023135470
出願日2023-08-23
発明の名称合わせガラスのリサイクル方法
出願人AGC株式会社
代理人弁理士法人志賀国際特許事務所,個人,個人
主分類C03C 27/12 20060101AFI20250228BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】使用済みの合わせガラスを再資源化することができる、技術を提供する。
【解決手段】合わせガラスのリサイクル方法は、車外側から車内側に第1ガラス板と中間膜と第2ガラス板とをこの順番で有し、車内側から見たときに透過領域と遮光領域とを有し、前記遮光領域の一部に金属層を有する、合わせガラスのリサイクル方法である。リサイクル方法は、前記合わせガラスを、前記金属層を含む第1切断片と、前記金属層を含まない第2切断片と、にウォータージェットで切断することと、前記第2切断片における前記第1ガラス板と前記第2ガラス板を破砕することと、前記破砕した前記第1ガラス板に由来するガラス片と前記中間膜に由来する樹脂片とを分離すると共に、前記破砕した前記第2ガラス板に由来するガラス片と前記中間膜に由来する樹脂片とを分離することと、を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車外側から車内側に第1ガラス板と中間膜と第2ガラス板とをこの順番で有し、車内側から見たときに透過領域と遮光領域とを有し、前記遮光領域の一部に金属層を有する、合わせガラスのリサイクル方法であって、
前記合わせガラスを、前記金属層を含む第1切断片と、前記金属層を含まない第2切断片と、にウォータージェットで切断することと、
前記第2切断片における前記第1ガラス板と前記第2ガラス板を破砕することと、
前記破砕した前記第1ガラス板に由来するガラス片と前記中間膜に由来する樹脂片とを分離すると共に、前記破砕した前記第2ガラス板に由来するガラス片と前記中間膜に由来する樹脂片とを分離することと、
を有する、合わせガラスのリサイクル方法。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記金属層は、前記第1ガラス板と前記第2ガラス板の間に設けられる、請求項1に記載の合わせガラスのリサイクル方法。
【請求項3】
前記ウォータージェットは、加圧した水をノズルから噴射することで発生する噴流であり、
前記噴流は、前記加圧した水と気泡を含む、請求項1又は2に記載の合わせガラスのリサイクル方法。
【請求項4】
前記ノズルは、前記加圧した水と気体を混合する混合室と、前記混合室に前記加圧した水を供給する第1流路と、前記混合室に気体を供給する第2流路と、前記混合室で混合した前記加圧した水と前記気泡を前記合わせガラスに向けて噴射する第3流路と、を有する、請求項3に記載の合わせガラスのリサイクル方法。
【請求項5】
前記第2流路は、前記第2流路と前記混合室との圧力差を利用して、前記気体である空気を前記混合室に供給する、請求項4に記載の合わせガラスのリサイクル方法。
【請求項6】
前記分離することは、
前記第2切断片を回転ドラムの内部に入れることと、
前記回転ドラムを取り囲む処理槽に処理液を溜めることで、前記回転ドラムの内部の下部空間に処理液に溜めることと、
前記回転ドラムを回転させることと、
前記回転ドラムの内周面から外周面まで貫通するスクリーン穴が、前記樹脂片よりも小さく、前記ガラス片を選択的に通過させることと、
を有する、請求項1又は2に記載の合わせガラスのリサイクル方法。
【請求項7】
前記回転ドラムの外周面に、モータの回転駆動力を前記回転ドラムに伝達する伝達部が設けられる、請求項6に記載の合わせガラスのリサイクル方法。
【請求項8】
前記回転ドラムの内周面に、突起部が設けられる、請求項6に記載の合わせガラスのリサイクル方法。
【請求項9】
前記処理槽の底部は、前記ガラス片を重力で集める傾斜面を有する、請求項6に記載の合わせガラスのリサイクル方法。
【請求項10】
前記処理槽の底部と回収槽とをつなぐ回収ラインが、前記処理槽の底部から前記回収槽に向けて前記ガラス片を前記処理液と共に送ることと、
前記回収槽が、前記ガラス片を、前記処理液と分離して回収することと、
前記回収槽と前記処理槽とをつなぐ還流ラインが、前記回収槽から前記処理槽に前記処理液を戻すことと、
を有する、請求項6に記載の合わせガラスのリサイクル方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、合わせガラスのリサイクル方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、合わせガラスの加工方法が記載されている。合わせガラスは、2枚のガラス板と、2枚のガラス板を接着する中間膜と、を有する。特許文献1では、アブレシブジェット加工装置を用いて合わせガラスを切断する。アブレシブジェット加工は、加圧した水に研磨材を添加して対象物を加工する技術である。特許文献1には、研磨材として、例えばガーネット砥粒が好適であることが記載されている。
【0003】
特許文献2には、合わせガラスを構成するガラス板と中間膜を分離する分離装置が記載されている。分離装置は、処理液を収容する液槽と、液槽の内部において回転させられるバレル容器と、処理液の温度を調整する温度調整装置と、を備える。合わせガラスは、予めガラス板を破砕した上で、バレル容器の内部に投入され、処理液に浸漬される。バレル容器を回転させることで、ガラス板と中間膜にせん断応力を加えることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2011-178614号公報
国際公開第2007/111385号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
合わせガラスは、例えば車両用窓ガラスとして使用される。使用済みの車両の再資源化の要望があり、使用済みの合わせガラスの再資源化の要望がある。
【0006】
本開示の一態様は、使用済みの合わせガラスを再資源化することができる、技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様に係る合わせガラスのリサイクル方法は、車外側から車内側に第1ガラス板と中間膜と第2ガラス板とをこの順番で有し、車内側から見たときに透過領域と遮光領域とを有し、前記遮光領域の一部に金属層を有する、合わせガラスのリサイクル方法である。当該リサイクル方法は、前記合わせガラスを、前記金属層を含む第1切断片と、前記金属層を含まない第2切断片と、にウォータージェットで切断することと、前記第2切断片における前記第1ガラス板と前記第2ガラス板を破砕することと、前記破砕した前記第1ガラス板に由来するガラス片と前記中間膜に由来する樹脂片とを分離すると共に、前記破砕した前記第2ガラス板に由来するガラス片と前記中間膜に由来する樹脂片とを分離することと、を有する。
【発明の効果】
【0008】
本開示の一態様によれば、使用済みの合わせガラスを再資源化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、一実施形態に係る合わせガラスのリサイクル方法を示すフローチャートである。
図2は、車内側から見た合わせガラスの一例を示す図である。
図3は、車内側から見た合わせガラスの切断予定線の一例を示す図である。
図4は、合わせガラスの一例を示す断面図である。
図5は、図1のステップS102の一例を示す断面図である。
図6は、図1のステップS103の一例を示す断面図である。
図7は、切断装置の一例を示す図である。
図8は、分離装置の一例を示す図である。
図9は、図8のIX-IX線に沿った断面図であって、回転ドラムの回転中心線が水平になっている状態の一例を示す断面図である。
図10は、回転ドラムの回転中心線が斜めになっている状態の一例を示す断面図である。
図11は、図9のXI-XI線に沿った断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示を実施するための形態について図面を参照して説明する。各図面において同一の又は対応する構成には同一の符号を付し、説明を省略することがある。明細書中、数値範囲を示す「~」は、その前後に記載された数値を下限値及び上限値として含むことを意味する。
(【0011】以降は省略されています)

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