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公開番号2025061745
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-11
出願番号2025009588,2023096047
出願日2025-01-23,2019-11-19
発明の名称無アルカリガラス基板
出願人AGC株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C03C 3/091 20060101AFI20250403BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】減圧雰囲気下、溶融ガラスに含まれる泡を容易に除去できる無アルカリガラス基板を提供する。
【解決手段】BaOを含有し、酸化物基準の質量%表示で、SiO2:54~68%、Al2O3:10~25%、B2O3:1~1.7%、MgO+CaO+SrO+BaO:8~26%を含有する無アルカリガラス基板であって、β-OHが0.15~0.35mm-1であり、Cl含有量が0.15~0.3質量%であり、下記式(1)で表される泡成長指数Iが320以上であることを特徴とする無アルカリガラス基板。
I=590.5×[β-OH]+874.1×[Cl]-5.7×[B2O3]-33.3(1)
なお、式(1)中、[β-OH]は前記無アルカリガラス基板のβ-OH(mm-1)を示し、[Cl]は前記無アルカリガラス基板のCl含有量(質量%)を示し、[B2O3]は前記無アルカリガラス基板のB2O3含有量(質量%)を示す。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
BaOを含有し、酸化物基準の質量%表示で、SiO
2
:54~68%、Al
2

3
:10~25%、B
2

3
:1~1.7%、MgO+CaO+SrO+BaO:8~26%を含有する無アルカリガラス基板であって、
β-OHが0.15~0.35mm
-1
であり、Cl含有量が0.15~0.3質量%であり、
下記式(1)で表される泡成長指数Iが320以上であることを特徴とする無アルカリガラス基板。
I=590.5×[β-OH]+874.1×[Cl]-5.7×[B
2

3
]-33.3(1)
なお、式(1)中、[β-OH]は前記無アルカリガラス基板のβ-OH(mm
-1
)を示し、[Cl]は前記無アルカリガラス基板のCl含有量(質量%)を示し、[B
2

3
]は前記無アルカリガラス基板のB
2

3
含有量(質量%)を示す。
続きを表示(約 900 文字)【請求項2】
前記式(1)で表される泡成長指数Iが400以下である、請求項1に記載の無アルカリガラス基板。
【請求項3】
歪点が690~750℃である、請求項1または2に記載の無アルカリガラス基板。
【請求項4】
酸化物基準の質量%表示で、MgO:0~12%、CaO:0~15%、SrO:0~16%、BaO:15%以下を含有する、請求項1~3のいずれか一項に記載の無アルカリガラス基板。
【請求項5】
酸化物基準の質量%表示で、SiO
2
:58.5~67.5%、Al
2

3
:18~24%、B
2

3
:1~1.7%、MgO:4~8.5%、CaO:3~8.5%、SrO:2~10%、BaO:2.5%以下を含有する、請求項1~4のいずれか一項に記載の無アルカリガラス基板。
【請求項6】
酸化物基準の質量%表示で、SiO
2
:57~67.5%、Al
2

3
:17~25%、B
2

3
:1~1.7%、MgO:2~8.5%、CaO:1.5~8%、SrO:0.5~8.5%、BaO:1%以下を含有する、請求項1~4のいずれか一項に記載の無アルカリガラス基板。
【請求項7】
ヤング率が78GPa以上である、請求項1~6のいずれか一項に記載の無アルカリガラス基板。
【請求項8】
板厚が0.1mm~0.5mmである、請求項1~7のいずれか一項に記載の無アルカリガラス基板。
【請求項9】
基板サイズが短辺2100mm以上であり、長辺2400mm以上である、請求項1~8のいずれか一項に記載の無アルカリガラス基板。
【請求項10】
基板サイズが短辺2900mm以上であり、長辺3200mm以上である、請求項1~9のいずれか一項に記載の無アルカリガラス基板。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、各種ディスプレイ用ガラス基板として好適な無アルカリガラス基板に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
各種ディスプレイ用ガラス基板、特に表面に金属ないし酸化物薄膜等を形成するものには、アルカリ金属酸化物を含有していると、アルカリ金属イオンが薄膜中に拡散して膜特性を劣化させるため、実質的にアルカリ金属イオンを含まない無アルカリガラス基板の使用が好ましい。
【0003】
上記の目的で使用される無アルカリガラス基板は、所定の配合比で調合したガラス原料を溶解槽で加熱溶融してガラス化し、この溶融ガラスを清澄した後、フロート法やフュージョン法により、所定の板厚のガラスリボンに成形し、このガラスリボンを所定の形状に切断して得られる。
【0004】
溶融ガラスの清澄では、減圧雰囲気内に溶融ガラスを導入し、この減圧雰囲気下、連続的に流れる溶融ガラス流内の泡を大きく成長させて溶融ガラスに含まれる泡を浮上させ破泡させて除去し、その後減圧雰囲気から排出する減圧脱泡方法が知られている。例えば、特許文献1では、溶融ガラスを減圧脱泡槽において減圧脱泡する工程を具備するガラス製造方法が開示されている。
【0005】
ガラスのリサイクルや溶解性向上のために、使用済みガラスのカレットがガラス原料の一部として用いられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
国際公開第2008/093580号
【非特許文献】
【0007】
田中千禾夫著「環境対応型のガラス溶融技術:特に脱泡技術について」NEW GLASS 83 Vol.21 No.4 (2006)、p.31-36
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、近年、液晶ディスプレイの大型化の需要が高まり、液晶ディスプレイに用いられるガラス基板の大型化が望まれている。大型のガラス基板を効率よく製造するには、溶融ガラスの流量を増やすのに、減圧脱泡装置の寸法を大きくする必要が生じる場合がある。特に、減圧脱泡装置に白金製または白金合金製の溶融ガラス導管(減圧脱泡槽、上昇管または下降管)が用いられる場合、設備の投資費用が大きくなるという問題がある。
【0009】
また、ガラス基板は、基板中の泡欠点の平均密度が同じであっても、基板サイズが大きくなるにつれ、製品歩留が低下する(非特許文献1の図参照)。そのため、製造するガラス基板を大型化するには、これまで以上に、基板中の泡密度を低減する必要がある。
【0010】
上述した問題点を解決するため、本発明は、減圧雰囲気下、溶融ガラスに含まれる泡を容易に除去できる無アルカリガラス基板を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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